22年ぶりのドブロフニクへ、やっと来れた。内戦を乗り越えた美しい街を見下ろす城壁巡りは格別の思い。
何度か目覚めたが、昨日よりはずっと眠れた。5時過ぎに起きてベランダに出ると、星がたくさん瞬いていた。目の前にはオリオン座がはっきりと見えている。静かな夜明け前だな。しばらくすると、少しずつ明るくなってきて、山の稜線がはっきりと見えるようになった。7時ごろ、さーちゃん起床。もうすっかり明るくはなっているがまだ夜明け前、そんな中でもすでに泳いでいる人がいる。せっかくなのでという思いもあり、さーちゃんがシャワーを浴びる間に少し海と戯れよう。ホテル前の遊泳エリアに行くと、意外と深いのね。昨日飛び込んでいる人を見たが、確かに十分な深さがある。まだ日の出前なので気温はそれほど高くないが、水温は意外と温かいぞ。結構深いところや岩があって足が届くところ、魚がいろいろいるところなどあるので結構楽しめる。目覚めの運動ということで、これは結構気持ちがいい。途中で山から太陽が顔を出し、その瞬間から一気に温かくなってきた。ひとしきり泳いだころ、そろそろさーちゃんもシャワーから出るころかなと思ったらちょうど部屋の窓が開いた。まるでサインのようなグッドタイミング。では部屋に戻り、シャワーを浴びますか。
さっぱりしたところで朝ごはん。レストランへ行くと、昨夜と同じくビュッフェ形式。ハムやチーズ、野菜などいろいろといただきましょう。特に泳いだ後なので、やっぱりいつも以上におなかが減っている。いい感じにお代わりして、満腹です。ごちそう様でした。部屋に戻り、しばし休憩。ホテルのベランダからの海の眺めももうそろそろ見納めだしね。もうすっかり明るくなり、たくさんの人が海辺でのひと時を楽しんでいる。いい雰囲気だ。
さて、名残り惜しいがそろそろチェックアウト。昨日さーちゃんがフロントのお姉さんに折鶴をプレゼントしたのだが、これをいたく気に入ってくれたようでこちらもうれしい限りです。記念に一緒に写真を撮り、これでホテルとはお別れ(106ユーロ)。昨日車止めを開けてくれたラウール似のトーマスにまた開けてもらいながら車を進める。ありがとう、またこれたらいいね。
車はロータリーを回って大通りへと出る。ここからは道なりに進めば昨日と逆ルートだ。しばらく走ると、再び糸杉がたくさん見えてきたぞ。そうこうしているうちにモンテネグロの出国ゲートに到着。ここは特に問題なく、あっさりと通過。その後はしばらく緩衝地帯を走る。このあたりの景色がいいんだよね。考えてみればこのあたりには住んでいる人がいるわけがないので、自然が残されているということなのかな。でも例の内戦のころは、このあたりもものものしい雰囲気だったんだろうね。やっぱり平和が一番です。免税店もあるが、どのくらい人が来るのかな。しばらくしてクロアチアへの入国ゲートに到着。ここは結構混んでいる。しばらく時間がかかりそうだが、いったい何に時間がかかるのだろう。列の少し前にいたドイツ人の車がやたらと時間がかかり、ようやく我々の番。パスポートを係の人に渡そうとすると、それをちらっと見て一言「行っていいよ!」なんだそりゃ!あんなに時間がかかる人がたくさんいるのに、我々日本人はほぼフリーパス、顔パスではないか。日本国のパスポートの威力を思い知る。日本に生まれてよかった。
クロアチア側に入ってしばらくは、やっぱり糸杉が見える景色を走る。それにしても道があまり良くない。なのであまりスピードは出せないのだが、ほかの車にはどんどんと抜かれている。いいです、こちらは安全運転で行きますので。しばらく走るとそろそろ空港、昨日車を借りた場所だ。空港を出て昨日は左折したのだが、右折する方向へと進む。このままいけばドブロヴニクだね。すると、空港を境に道がきれいに舗装されていた。空港からは右折してドブロブニク方面に行く人がほとんどで、左折してモンテネグロ方面に行く人はまだまだ少数派なのかな。いずれそちらもきれいになればいいね。さて、車は快調に走る。Cavatatのリゾートエリアを超え、海に面した展望台のようなところで少し休憩。その後しばらく走ると、そろそろドブロヴニクにも近づいてきたようだ。すると道沿いに車が多数止まっているところがあったので見てみると、どうやらここからドブロヴニクの旧市街がきれいに見えるらしい。車を止めてみると、そこにはオレンジ色の屋根を持つたくさんの建物が、城壁に取り囲まれているという独特の景色が見えた。これはまさに絶景、長年見たいと思い続けていた景色なので感動もひとしおです。
もうすぐ到着だ。旧市街方面へと降りる道に入り、しばらく道なりに進むとにぎやかな広場に出てきた。ここがいわゆるピレ門の前で、旧市街へのメインとなる入口だ。このすぐそばに今日のホテル・ヒルトンインペリアルがあるのだが、レンタカーなのに満タンにできずにここまで来てしまった。なのでいったんホテルに入り、フロントの人にガソリンスタンドの場所を聞く。するとそんなに遠くないところにあるという。教えてもらった通りに車を走らせると、ありましたガソリンスタンド、外国のセルフなので勝手がわからないが、周りの人にも教えてもらいながらなんとか給油完了。これで満タンとなったので、ホテルに戻る(134.92クーナ)。するとちょうど予定の13時、ぴったり24時間借りていたことになるかな。ここヒルトンで返却できるとのことなので、あとはホテルの人に任せて車庫に入れてもらいましょう。これにてようやくホテルに到着、お疲れ様でした。
さっそくチェックインしよう。異常に英語の発音がわかりやすいフロントの方に手続きをしていただく。チェックインは14時なのだが、なんとか清掃の間に合う部屋があったとのことで、少し早いが部屋に入らせてもらおう。本館すぐ隣にある別館に案内され、部屋に入ると・・・広い。スイートではないのに異常に広い。これは気持ちがいいなあ。部屋からも少しだけど海も見えるし、何せ広くて涼しいし、これはグッドチョイスでした。少し部屋で休憩して、お昼ごはんへと行きましょうか。
ホテルを出てピレ門前の広場へ。ここはバスの発着所にもなっているのだが、とにかく人が多い。まさに観光客だらけの状態だ。バスツアーで一日だけ来る人も多いんだろうな。お昼ごはんはロヴリイェナツ要塞近くにあるオルハンへ。海辺にあるレストランだ、中に入り。海に近い席に座る。日陰はやっぱり気持ちがいいな。さて、何にしましょうか。やっぱり地中海といえばタコとイカなので、タコサラダとイカフライを食べよう。あとはムール貝を頼もうか。まずはクロアチアのビールでのどを潤す。軽い感じでなかなかいいぞ。まずはこういう店には珍しく、突出しが出てきました。サーディンとあとはマヨネーズ風味のクリームっぽいもの。これはパンにつけるといい感じです。しばらくして、タコサラダとムール貝が登場。タコサラダは、ブラックオリーブとハーブの効いた味で、オイルとビネガーベースのイタリアのとは少し違う感じ。タコが新鮮で、なかなかおいしい。ムール貝は・・・ちょっとどうかな。一つの貝殻に小さな貝が4つくらいずつ入っているのがちょっと怪しい。ひょっとして今の時期、あまり取れないのだろうか。なので冷凍物というか、微妙な感じがしました。そしてイカフライが登場、これはやっぱり素晴らしいですね。オリーブオイルでカラッと揚げたイカフライと、付け合せの味の濃いめのポテト。これが一番おいしかったかな。全体的に思ったよりは?だったが、まあドブロヴニク最初のごはんということでOK(320クーナ)。
食後にアトラス社のオフィスへ行く。実は明日、モスタルへの日帰りツアーを予定していたのだが直前にキャンセルになったとの連絡が入った。なのでその確認と、すでに引き落とし済みの料金の払い戻しの確認をしておきたい。オフィスに入って聞いてい見ると、本来土曜日にあったこのツアーが金曜日に変更になったことと、料金は間もなくクレジットカードへ払い戻しがあることが分かった。そのキャンセル理由って・・・最少催行人数に足りないとかならともかく、Webで受け付けておきながら9月からスケジュールが変わってできませんというのはいかがなものか。なかなか行ける機会もないのに。仕方がないのでそのオフィスは後にしたが、何か納得できない。近くにあった小さなスーパーで水だけ買って(6.5クーナ)、いったんホテルに戻る。体勢を整え、再び出発。念のために広場にあるツーリストインフォメーションで、明日モスタルへのツアーがないかどうか聞いて見る。すると、アトラスではないほかの会社でツアーがあるという。しかも出発が8:20と、アトラス社より1時間近くゆったり。これはいいではないか。さっそく申込み、予約完了。なんだ、結果オーライでよりいい感じの日程になりました。よかった。では1000クーナをキャッシング。
そうなると今日はこれから城壁を巡ろう。実に22年ぶりのドブロヴニク旧市街めぐり、あのころは20000ディナール(×0.0034円= 68円)だった城壁めぐりも今ではすっかり観光地化されて70クーナ。この22年の間に内戦を経験し、一時は危機遺産にまでなった世界遺産の街をじっくりと楽しみたい。城壁への細い石段を上る。結構急だなあ。一番上まで上ると、そこにはすばらしい景色が広がっていた。
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オレンジ色の瓦屋根が続く旧市街、石造りの建物、いくつか見える教会の鐘、その向こうに広がる青い海。どこを切り取っても、本当に素晴らしい景色がここにある。ここが内戦で爆撃の対象になったとは信じられないが、よく見ると比較的新しい瓦が多いのは復旧のためか。あとは歩いていると、崩れたままで放置された建物がいくつか見える。やはり確実に、この場所で爆撃が行われ、たくさんの命が奪われたのだ。今ではすっかりと平和と取戻し、たくさんの人が訪れる有数の観光地となったドブロヴニク、ずっとこの姿を守り続けてもらいたいものです。 | ||||||
北側の城壁は上り坂になっている。ここを行くと、次第に街全体が見渡せるようになってくるぞ。そして城壁めぐりのクライマックスは、ミンチェタ要塞からの街全体の眺め。もうこれは素晴らしいの一言です。城壁は一周約2キロあるとのことで、いろんなところで写真を撮りながらゆっくり回ってきたので優に2時間近くかかっている。ここまで回って今は18:15、あと15分でクローズとなるが最初に登ってきた階段はまもなくだ。いやいや、城壁を満喫しました。楽しかった。
再び水を買ってホテルに戻る(6.5クーナ)。近いホテルはこれがいい。少し休憩して出発すると、ヒルトンのレストランではバーベキューディナーが始まっていた。こんなのもよさそうだね。さて、再び旧市街へ。メインストリートであるプラツァ通りは、たくさんの人でにぎわっている。少し細い道に入りながら、いくつかお土産屋さんを見て回る。今一つピンと来るものはないが、まあいずれ何か巡り合えるでしょう。旧市街を突き抜ける形で海側にでると、ここはさっき城壁めぐりの時に見たマリーナだ。このマリーナに面したレストラン・ロカンダペスカリヤで今日のディナーをいただきましょう。順番待ちをしているグループがいくつかあるが、まあ席も多いのでそんなにかからないでしょう。予想通り、10分ほどで順番が来た。
さて、何にしましょうか。ここでぜひ食べたいのはシーフードリゾット。あとはもう一度タコサラダを食べてみましょうか。ドリンクはハウスワインの白で、 0.5リットルのカラフェをいただきましょう。さて、まずはワインで乾杯。やっぱりハウスワインがおいしいな。すっきりした白ワインで、魚介にあいそうだ。しばらくして、タコサラダとリゾット登場。ん、これはイカスミのリゾットではないか?頼んだものと違うが、値段も一緒だしまあいいか、でもリゾットがタコサラダと同じタイミングは早すぎないか、と思っているとこれはウェイターさんの間違い。ほかのテーブルに行くべきがうちに来てしまったもので、そのあとあわてて回収していました。うーん、ちょっとでも食べればよかった・・・ということでまずはタコサラダ、ここはさっきほどのブラックオリーブ風味はないが、ケッパーがかなり聞いている。さわやかでおいしいが、やっぱりイタリア側とはちょっと違う感じになるんだね。クロアチア風タコサラダはこういったものなんだね。ただ、食べ続けるとちょっと飽きてきた。ケッパーは好きだが、ちょっと多過ぎかも。しばらくして、リゾット登場。さっき来たのは黒かったがこれは赤い、これで正解。さっそくいただいてい見ると、海の風味が満載で実にうまい。イカと海老とムール貝、そのエキスがたっぷりしみこんでいるようだ。熱い鍋に気を付けながら、ワインとともにじっくりといただく。うーんうまい。海辺で海の幸を存分にいただき、大満足でした。エスプレッソで締め、ごちそうさまです(250クーナ)。
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まだまだ街は賑やかだ。クロアチアのチョコレート、クラシュを扱う専門店がある。ここでちょうどいいサイズのパッケージがあるので、会社などのお土産にしましょうか。今回は一人一粒というより、小さくても箱で渡せるようにしよう。それにしても何か気に入らないのか、ずっと不機嫌なお店のお姉さんが怖いが・・・日本ではありえない応対だな(484.36クーナ)。 | ||||||