
出発準備
5時過ぎに起き、温泉へと向かう。ほとんど貸し切りに近い状態で、広い湯船につかるのは気持ちがいい。ゆったりくつろいだ後は、朝ごはんへ。昨日行った食事どころにはすでに朝ごはんが準備されていて、たくさんのおかずや湯豆腐とともにごはんをいただく。おかわりがあればあるだけ食べてしまうだろうなあ・・まあこのくらいで。9時を過ぎ、出発準備を行っているときに部屋に電話が。添乗員さんからで、なんでも今日の天候の関係で流氷船の時間変更を行いたいので、できれば早めに出てきてほしいとのこと。了解です。もうほとんど出られる状態だったので、とっとと出ましょうか。部屋を出て、エレベーターに行くと丁度来たところ。エレベーターは昨日に続いて人が集中するので結構時間がかかり、結局一階について精算したころにはほぼ予定通りの9時20分となった。
網走監獄博物館
出発だ。うっすらとした曇り空からは太陽の光がのぞいていて、雪は降っているもののそれほど寒くなく、今の感じであれば船も問題なさそうだ。まずは網走監獄博物館へ。本来ここが80分あるのだが、船の時間を13時から11時に早めることになったので60分となった。博物館はオープンエリアの中に当時の建物を再現しているので、雪道の中を係の方の説明を受けながら歩いていく。これも吹雪の中だとちょっと厳しいかもね。このくらいの雪であれば、ちょうど雰囲気もあっていい感じです。正門をくぐり、庁舎前を通って職員官舎へ。看守の住んでいたところで、寒かっただろうなあ。その先には休泊所があり、囚人が道路開削の際に過ごした宿舎を模したもの。狭いところに詰め込まれるようになっていて、食事やトイレも同じ部屋の中。厳しい環境で、昔は囚人が人間扱いされていなかったのがよく分かる。




次に入ったのが監獄歴史館。ここは今の監獄が再現されていて、随分といい環境になっているようだ。同じ建物内には当時の道路開削の厳しい様子が展示されていて、その作業の中で命を落とす人も多かったことが説明されている。道東の発展にはこの犠牲があることが、歴史の事実として存在しているわけだ。








歴史館を出て、次は五翼放射状平屋舎房。中央で監視ができるよう、5つの方向にのびた収監所だ。数名が入る部屋もあれば独居房もあり、監視しやすいよう斜めの格子になっているとか、ここから脱走を成功させた囚人がかつて一人だけいたとか、様々なエピソードの説明をいただきました。その次は浴場。決まった時間で入らなければならず、監視のもとに入浴していたとのこと。とはいえ、数少ない憩いのときだったかもしれないね。そして規則違反をした囚人が入れられる独立型の独居房。ここは光も入らず、相当厳しいところだったらしい。さて、駆け足で巡った網走監獄、そろそろ時間。10時40分の予定通りに、ここを出発し、網走港へと向かう。歴史館を出てしばらくすると、左手に現在の網走刑務所が見える。当時よりは随分改善された中で、多くの受刑者がいるそうです。お世話になることはないと思うが・・








流氷クルーズを楽しむ
お天気はなんとなく朝よりも晴れ間が見えてきたようで、今日の天気予報から考えるとかなりラッキーな状態だ。午後には崩れる予報なので、少しでも条件のいいときに乗れそうだ。港に着くと、間もなく出発の11時で、我々の到着を待ってもらっているようだ。さっそく中に乗り込み、流氷がよく見えるよう、展望デッキへと行こう。港には特に流氷があるわけではないが、沖に目をやると白い帯のように見える。あの辺りが流氷なのかな。なにせ今日から今シーズンの流氷クルーズが始まるとのことで、例年よりも早く流氷が来ているらしい。楽しみだな。船は間もなく出発し、沖へ向かって走る。天気もよくなってきて、ほほに感じる太陽が暖かい。こんなデッキの上だが、意外と寒さには耐えられそうだ。10分くらい進んだだろうか、目の前に流氷の帯が見えてきた。




最初は薄い氷の集まりだが、しばらく進むとかなり大きな白い氷の固まりが見えるようになってきた。その氷の中を力強く進む船、迫力満点です。これはすばらしい景色だな。なかなかこの時期にここまでの流氷は見えないらしく、今回の旅は本当にラッキーが続く旅だ。やっぱり日頃の行いかあ・・沖合に出ると、もう水平線全体が流氷に見えるようになっている。これはすばらしい。氷の上を飛ぶカモメもいい感じだし、アザラシとかがいればいいのにな、クリオネはこの下にいるのかな、など思いながらこの季節限定の景色を楽しむ。しばらくすると、次第に曇ってきて太陽が見えなくなってきた。そして流氷の帯が途切れるあたりまで来ると、デッキにいるとかなり寒く感じるようになってきた。ここで船は方向転換し、港へと戻る。




しばらくするとさすがに寒くなってきたので船内に入る。中からでもよく見えるところもあるので、せっかくなので流氷入りの地ビールをいただきながら見ることにしよう。と、なにかが氷の上にいるのが見えた。あればオオワシだな。白い線の入った鷲が、3羽流氷の上でたたずんでいる。厳しい環境の中、力強く生きている命がすばらしいです。そんな生き物たちの様子も見ながら、船は網走港まで戻ってきた。出航のときはかなり暖かかったのに、今の網走港は吹雪の中。これは寒いぞ。急いでバスに入ろう。これは当初の予定だと今から1時間後の船だったわけで、とても同じようには景色が楽しめなかっただろうなあ。天気を判断した添乗員さんのファインプレーだな。ありがたいことです。




昼ごはん
バスは食事場所へと向かう。途中に網走駅前を通るが、駅前にある「網走駅」の文字が縦書きなのは刑期を終えてここから故郷へ戻る受刑者が「まっすぐ生きる」ために縦書きということだ。なるほどね。バスはオホーツク物産館に到着し、ここの2階の食堂へと向かう。他のツアーの方も同じタイミングなのか、各テーブルには多くの料理が準備されていた。案内された席に着き、早速いただく。ホタテの刺身や天ぷら、鮭のちゃんちゃん焼き、海鮮汁という内容で、ツアーのお昼ごはんなのでこんなものかな。しっかり完食し、ごちそうさまでした。食後はお土産屋さんをみる。カニがたくさんあるが、これは安いのかなあ。昨日しっかりカニをいただいたのでもう満足だけどね。ここではまだお土産を買うことはないのでバスに戻る。かなりの雪が降っていて、予定通りであれば丁度今頃船の上だと思うと・・・本当によかった。




濤沸湖
ここまでの予定が早めに終わったために、本来であればこの後すぐに知床方面に向かうのだが、途中にある湖に立ち寄ることになった。そしてその濤沸湖という湖に着く頃には、天気も落ち着いてきたようだ。湖にはたくさんの白鳥がいて、湖畔に集まっている様子がかわいいですね。湖をよく見ると少し先に陸地からつながっているように氷があり、その上になにやら動くものが。キタキツネだ!えさを探しているのか、うろうろと歩き回っている様子がかわいいな。あとは水辺で寝ている白鳥。首を後ろに曲げ、なんともいえない姿で寝ている。あれが楽なのかなあ。まだ時間があるので、近くの資料館に入ってみる。中には湖にいる生き物などの展示がいろいろあるが、奥の大きな窓際ではスタッフの方が双眼鏡を持って説明をしている。ちょっと借りてみると、遠くの林にオオワシのつがいが見えた。資料館の外でも、近くの木にとまっているオオワシを見ることができたし、北海道の冬の自然に触れることができてよかったな。




オシンコシンの滝
バスは一路知床を目指して走る。
何度かうとうとしながら、しばらくして車窓に見えたのは真っ白い海。これは知床半島の北側にびっしりと広がった流氷、すごい。この時期にここまでの流氷が集まることも珍しいとのことだが、とにかくこの北海道の大自然、すばらしい景色だ。日本の自然が如何に多様かということが実感できる。さて、バスはオシンコシンの滝に到着。この名前は「川下にエゾマツが群生するところ」の意味らしい。滝は海沿いの道を少し入ったところにあるのだが、少し坂になっているところを新雪を踏みしめながら滑らないよう気をつけながら歩く。するとそこには、雪の中を流れる滝があった。水の流れ落ちる周りは少し凍っているのか、いかにも冷たそうな流れだ。時期によっては滝全体が凍っていることもあるらしく、そんな景色も幻想的。前の道からは一面に流氷が敷き詰められた海が見え、遠くの空がうっすらと赤くなっているのは日没のタイミングだからか。厳しい冬ならではの美しい景色を目に焼き付けよう。




ウトロのホテルへ
バスに乗り、あとはホテルまで。途中海沿いに形が特徴的な岩がいくつかあり、それを見ながらウトロの町に入ってきたようだ。真っ白い雪の中、お店や郵便局などがあり、こんなところにも人の日常生活があるんだね。町から少し高台に登っていったところに今日のホテル、知床第一ホテルに到着。ロビーの広い、かなり大規模なホテルだ。昨日よりもエレベーターが増えたので、部屋まではスムーズに入れました。まずはお疲れさまでした。ごはんの時間まではまだ1時間以上あるので、温泉へと行こう。
1階の奥に進むと温泉があり、男性は1階、女性は2階へとあがるようだ。
中に入ると、これは広い。湯船も広いしサウナもあるし、洗い場も数多くある。まずはゆったり広い湯船に入り、そして露天風呂。ドアを開けると、ものすごい寒さ。まだ体が温まりきっていないので、この氷点下の空気は本当に寒い。
とにかく風呂に飛び込み、体を温めよう。お風呂の温度はちょっと熱めで、湯船の周りには雪が積もっている。首から上は冷やされながら入るので、これは気持ちがいい。ここだとのぼせることもなく、ずっと入っていられそうだ。もう既に暗くなっているので景色は見えないが、明るければ流氷に覆われたオホーツク海が見えるんだろうな。しばし露天風呂で体を温め、そろそろ出ますか。入ってくるときは寒くてたまらなかったが、今はゆっくりと風呂から出て歩ける。中に入り、ジェットバスやうたせ湯などを楽しみ、体を洗ってゆったりお風呂タイム終了。ふう、気持ちよかった。部屋に戻りましょう。
晩ご飯
そろそろごはんの時間なので、レストランへと行こう。少し早いのでしばらくお土産屋さんを見て、レストランへ。バイキングなのだが、入り口付近にはヨーヨーつりやら綿飴やらかき氷やら、お祭りの雰囲気。奥にバイキングエリアがあり、刺身やら天ぷらやら唐揚げやら、たくさんの料理が並べられている。生ビールとともに、いろいろいただきましょう。最初は甘エビやホタテなど刺身系をいただきつつ、久しぶりの生野菜をたっぷりいただく。ちょっと野菜不足だからね。




おかわりにいこう。寿司カウンターもあり、ホッキ貝やカニなどの北海道らしいものをいただく。揚げ物シリーズでは、天ぷらや鳥のザンギなど。そろそろ満腹になってきた。カレーもあるのでナンとともにいただくが、流氷カレーというのがあった。なぜか青いルーはタイカレーのような風味で、氷をイメージしているのは鶏肉。見た目からはあまり想像できないが、おいしいです。そろそろしめということで、ラーメンをいただく。カニ入りの塩ラーメンをいただき、もう満腹。デザートにフルーツをいただき、ごちそうさまでした。あとは部屋に戻ってのんびりしましょうか。


前のページへ