2025/5/24 大阪・関西万博 4th Day
~電力館、国際赤十字・赤新月運動館、いのちの未来、夜の地球 Earth at Night、ラトビア・リトアニア~


7:43 東ゲート前

大阪・関西万博、4度目の訪問。今回も9時からだが、前回よりは早めに来てみたがすでに多くの人が9時の列に並んでいる。それでもまだ早い方のようで、8:20くらいに各ゲート前に並べるようになった時には前回の半分くらいの位置にいる感じ。9時に入場が始まり、9:05くらいには中に入れたので10分くらいは早く入れた。それでもこれだけのゲートがあるとざっと1000人以上は先に入っているわけなので、当日予約機にはどのくらいの列ができているのか。それを今回は試してみたい。

と思っていたら、電力館の前で「現在予約なしの方もご入場いただけます」あら、それはラッキー。予約機まで行ってすでに多数の行列で、入場から10分以上かかってしまったらあまり意味がないし、ここで一つは入れれば予約機でいきなりとれたのと同じこと。電力館に並びましょう。ここは本来予約オンリー、前回も日本館行く前にここを通ったはずだが特にそんんな状況ではなかったはず。日によって変わっていくものなので、チャンスは生かしましょう。


いつもの景色

ここで開場まで待つ

今日は雨の予報


9:25 電力館


電力館に並んでしばらくすると、入場から10分経過。当日予約ができるので、シグネチャーの「いのちの未来」を検索してみる。すると、午前中から昼過ぎまでに結構な空きがあった。電力館をゆっくり見た後で行けたらいいので、11:15の回をゲット。おお、今日はとても順調だ。9:25ごろ、30人くらいのグループで入場開始。入ってすぐにカラフルなタマゴ型デバイスが並んでいて、ここから一つを選ぶ。黄色いのにしよう。このデバイスでいろんな体験をすることで、電力の可能性について様々な学びがあるというのがこのパビリオンのようだ。まずはタマゴ型デバイスの使い方説明を受ける。


電力館

可能性のタマゴたち

一つ選ぶ

説明を受ける

ふむふむ

なるほど


扉が開いて暗い部屋に入る。ここでは未来の電力に関するガイダンス。生活に必要な電力は、石炭や石油、原子力、太陽光などから生み出されているが、その方法によっては大量に発生する二酸化炭素により地球温暖化の原因となっている。異常気象や自然破壊などを起こすことにもなるために、これから実現する必要があるのが二酸化炭素を排出しないようにエネルギーを生み出す「カーボンニュートラル」。その可能性を、次の部屋では探っていこう、ということ。


電気は大切

様々な展示

可能性はいろいろ


2階に進むと、広い部屋にさまざまなブースがあるようだ。ここでゲームというか体験を通じて電気を学ぶ。まず案内されたのが「月と海のものがたり」。まだ何をどうするのかわからない状態だが、係のおねえさんの説明通りに画面に映る月の動きに合わせてタマゴを動かす。その動きによってタマゴがいろんな色に点滅することで、電気が生まれていることを体感する、ということですね。ということでこれは潮流発電、学びました。画面に出てくる月がたまにタコ焼きになっているのは大阪ならでは。この後も、コンクリート電池や微生物からのエネルギー、音の力や温度差発電、植物の成長やシビレエイなど、さまざま電力の可能性を知っていく。


いろいろ学ぼう

月にあわせてタマゴを動かす

潮流発電

コンクリート電んち

微生物の力

シビレエイ


ゲーム形式もいろいろある。「ぎゅぎゅっと太陽」では、核融合エネルギーを体験。円卓のタッチパネル上に出てくる「重水素」と「三重水素」を手で集めることで核融合反応が起きるとデバイスが光る。個人でのどれだけ集められるかを競い、チームで集めた合計ポイントで「Perfect!」となりました。「みんなでドタバタ!」は新動力発電。暴走して電気を奪ったタマゴを止めるため、背中を向けている間にひたすらドタバタしてエネルギーをためる。チームで協力してエネルギーがたまれば「すばらしい!」となって街に無事に電気が戻りました。よかったよかった。


核融合エネルギー体験

ひたすら集める

発電成功

新動力発電

ひたすらバタバタ

エネルギーになった


ゲーム形式の参加は15分間の時間制限があるのでここまでだが、ブースは引き続き見学できる。遠隔地に電気を飛ばす無線給電、海水の表面と海中の温度差を利用した海洋温度差発電、地中深くにあるエネルギーを取り出すマグマ発電、太陽のエネルギーを最大限に利用する宇宙太陽光発電など、これまで知らなかった可能性もいろいろとあるんだな。空気の圧力を利用したり、透明な太陽電池でビルの窓で発電できたり、可能性はいろいろだ。波の力による発電は、まさに北斎からのイメージ。よく見ると、小舟にいるのはタマゴたち。


初めて聞いた

確かに凄そう

SFのようだ

空気で発電

窓でも発電

波でも発電


このあとも、風力発電のようにすでに広く知られているものやや食べ残しを分解しての発電といったこれからの可能性など、いろいろと勉強になりました。続いては「未来への入口」という次の部屋に入る。部屋一面がモニタになっていて、今日学んだカーボンニュートラルに関する映像が流れる。いろいろ、意識していかないとですね。映像が終わり、部屋が暗くなるとタマゴが光りだした。たくさんの人がこの部屋にいるので、カラフルなタマゴがキレイだな。そして天井にある無数の照明が、様々な色で輝く。カラフルもきれいだが、シンプルに白や水色がキレイかな。これにて体験は終了。最後にタマゴを返却するのだが「タマゴにお別れする前に」なんて言われるとちょっと寂しくなってしまいました。いろいろな体験を通じて、このタマゴに蓄えられた電気の可能性は12、これが多いか少ないかはわからないが面白かったです。


未来への入口へ

今回のテーマ

暗闇で光るタマゴ

電気があるから光る

おわかれと言われると・・・

ありがとう


最後に、ショップに出てきた。その前には今日の復習のように、電気の可能性についての説明が壁いっぱいに書かれている。よく見ると、まさに今日体験したものばかり。電気は生活に必要不可欠なものだけに、環境への影響をできる限り削減し、それでいて無理のないような「電気の可能性」をみんなが意識し、実現していく必要があるということ。このパビリオンは大人も子供も楽しめる、とてもためになる内容でした。一度経験している状態で、また改めて来てみたいな。


宇宙太陽光発電、など

シビレエイ、など

透明太陽電池、など

ミドリムシ、など

植物発電

可能性のタマゴたち


10:40 国際赤十字・赤新月運動館


この時点で10:22。次の予約が11:15なので、少し時間がある。とはいえ入るまでに30分かかるようではちょっと不安なところ。途中カタール館やカナダ館を見てみるが、いずれも30分よりはかかりそう。当日予約センターの前に来ると、ものすごい行列。これは、順番が来てもなにも取れないのでは?厳しいなあ。その近くに国際連合館と国際赤十字館があるが、赤十字館の方が数名程度しか並んでいない。ここは予約優先なのでその枠に空きが出たら入れるとのことだが、数名程度ならば遅くとも次々回には入れる。ということで並んだところ、きっちり次々回で入ることができました。赤十字は世界中で「人間のいのちと健康、尊厳を守ること。」という使命のもと、災害や紛争等で苦しんでいる人を救う活動を行っている。最初に赤十字に関するイメージ映像を見た後、ドーム型の部屋で最近の活動を中心とした映像を見る。シリア紛争や東日本大震災などの最前線で活動する方々による証言があり、少々ショッキングな映像や音も流れる。しっかりと、活動を目に焼き付けました。そのあとは自由見学のエリアで赤十字の活動内容が掲示されていたり、自分が感じたことのメッセージを残せたりと普段はあまり意識することがない赤十字に触れることができました。ちなみに赤新月とは、十字架が禁忌なイスラム圏で活動する団体の名前で、活動内容自体は同じもの。


国際赤十字・赤新月運動館

大事なこと

ドーム型の部屋へ(撮影禁止)

思いを残す

活動内容

ハートラちゃん


11:15 いのちの未来/石黒浩


11:13になった。シグネチャーパビリオン「いのちの未来」はすぐ近く。パビリオンの一面から水が流れ落ちているのは、生命の源である水とその動きを表現しているのだろうか。予約時間の11:15までに到着し、受付でオーディオデバイスを渡された。骨伝導タイプのイヤホンで、これで案内をされる。最初の部屋は「いのちの歩み」。太古の昔から現代に至るまでに、日本人がモノにいのちを宿してきた歴史を展示するゾーン。縄文時代の土偶から埴輪、仏像、能面、文楽人形、そして現在のアンドロイドまで。さまざまな人の形にいのちを宿してきた、豊かな日本の文化を体験。入口にいる猿のアンドロイド、この顔部分にはモニタがあり感情を抽象的に表しているらしい。


いのちの未来館

渡されたデバイス

猿型アンドロイドがお出迎え

いのちの歩み

様々な形に命を宿す

2075年の世界へ


2階に上がると、そこは50年後、2075年の未来図。このパビリオンのメイン展示だ。人間がアンドロイドと共存した世の中を様々な形で表現している。人間の記憶をそのまま持っているのか、過去の映像の前にたたずむアンドロイドや、電車に違和感なく乗っている子供のアンドロイドなど。隣の部屋では家族の日常が映され、小さな女の子とそのおばあちゃんを中心に話が進む。女の子が成長し、けがをしてしまった時にはテクノロジーの力で走れるようになる様子が描かれる。それは素晴らしいこと。一方でおばあちゃんは、自分がもう長くないことを悟っていて、自然な寿命を迎えるか、アンドロイドに自分の存在を残していくか。孫娘を思いながら逡巡している様子が映し出されている。こうした選択肢が一般的にな世の中は来るのだろうか。今の感覚だと、選択できることはかえって残酷なのかもしれない。残されるものにとってアンドロイドの形ででもその存在を感じていくことがいいような気もするし、区切りのない世の中になるような気もするし、難しいところ。そんなことを考えさせられる映像でした。


記憶の前でたたずむ

違和感なくそこにいた

アンドロイドとの対話

家族の在り方が問われる

足はテクノロジーで

悩むよね・・・


ピアノに向かうアンドロイドは、もともとピアノが弾けた人なのだろうか。技術の継承につながる可能性を感じる。談笑するアンドロイドは、この状態になっても人間らしい生活を送れるというメッセージか。そしてどこかで見た人、マツコロイドだな。未来のテレビ番組のように、アンドロイドのMCと出演者が会話を行っている。これもマツコという人格や見た目などのキャラクターをアンドロイドにどこまで落とし込めるのか、そんな課題をどうクリアしていくのかな。暗い中、地味に存在感があったのが漱石アンドロイド。これは二松学舎大が保有しているものらしく、漱石による教育の実現、といったところが考えられるのかな。不思議な世界を退官した後、階段の下にはアンドロイドが舞う部屋。まるで人間のような表情をした3体のアンドロイドが、1000年後の世界をイメージした音と光の中をしなやかに舞っている。制約から解放された自由なカラダと精神を体現しているとのこと。


ピアノが弾ける

談笑を楽しむ

未来のテレビか

漱石アンドロイド

アンドロイドが

しなやかに舞う


これにて「いのちの未来」は終了。未来の生き方、人とのかかわり方、家族の在り方など、いろいろと考えさせられる内容でした。多数の企業のアイディアによってこの展示が行われているわけで、個々の技術は生活の中で取り入れられていくんだろうな。今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」をしっかりと表現しているように感じました。


テーマ

いろいろな技術

身近な企業ばかり


また雨が降り出しているようだ。そんな中でもいのちパークでは突然始まるミストタイム。この気候も相まって、あっという間に一面の霧の中、大はしゃぎの子供たち。楽しいよね。近くにある河瀨直美の「いのちのあかし」を見てみるが、やはり今日は予約オンリーのようだ。雨の中どうしようか、当日予約はなぜかまだ「いのちの未来」が終わったことになっておらずアクセスできる状態にならない。うろうろしていると、スシロー発見。くら寿司は世界各国メニューがあるが、ここはどうかな。本日は既に予約受付終了のようで。また機会があれば来てみよう。


ミストタイム開始

霧の中

スシロー発見


12:07 夜の地球 Earth at Night


「夜の地球 Earth at Night」に来てみると、すぐに入れるようだ。ここは実はもともとはイランが入る予定だったパビリオンらしく、撤退してしまったので輪島塗の大型地球儀「夜の地球 Earth at Night」が展示されることになったらしい。石川県輪島漆芸美術館にあったものとのことで、館内では輪島塗の各工程が説明されていて、この地球儀の制作過程がわかるようになっている。椀木地・曲物木地・指物木地・朴木地・髹漆・呂色・蒔絵・沈金の各職人さんがかっこいいいな。地球儀は直径1メートルにも及び、光沢のある漆黒の表面と金で描かれた国々の輝きが美しい。薄暗い中のガラス越しなので、写真を撮るのはちょっと難しいが。


夜の地球 Earth at Night

輪島塗の大型地球儀

制作過程

職人さんがかっこいい

漆塗りを重ねていく

写真は難しい


この地球儀は、2024年1月の能登半島地震でも無傷だった「復興のシンボル」。万博のこの場所に展示してもらえたことに感謝です。地球儀の周りには輪島塗で制作された世界の大都市の図が展示されている。北京、ロンドン、ニューヨーク、東京、いずれも大都市でそれぞれの特徴がよくあらわされている。


ロンドン

ニューヨーク

東京


日本各地の伝統工芸を紹介する展示もある。こう見ると日本って各地に独自に発展した伝統工芸品があるのが本当に素晴らしい。後継者不足やコスト高、外国産製品との競合など問題も多いと思うが、是非とも頑張ってほしいものです。とはいえ自分ではなかなか買うことも使うこともないのだが・・・


南部鉄器・箱根寄木細工・樺細工

東京銀器・江戸切子・尾張七宝

輪島塗

九谷焼

石川の伝統工芸

日本各地の伝統的工芸品


雨が強くなってきた。当日予約を見てみたところ、なんと住友館が軒並み〇になっている。一気に解放されたのか、これは大チャンス・・と思ったら一瞬でとれなくなりました。うーん、これはほんの数秒違いなんだろうか、惜しいことをした。でもこんな風に、なかなかでないパビリオンの予約が急にできるようになることもあるんだね。しばらく他のパビリオン予約もチャレンジしてみるが、ちょっともう無理っぽい。ということで、ラトビア間に寄ってみる。例のミャクミャク盗難事件のあと、お客さんから寄贈のミャクミャクが増殖しているらしい。中を見てみると、たくさんのミャクミャクが並ぶ中でなぜかひこにゃんやイコちゃんなどもいました。盗難は残念だが、こんな感じでの交流もいいね。


大量のミャクミャク

雨の大屋根リング

また来るね


雨が強くなり、人も増えてきた。各パビリオンは軒並み長蛇の列、コモンズでさえ1時間待ちのような状態。傘やレインコートの人たちとすれ違うのも一苦労になってきて、さすがにこれは厳しいな。今日はもう撤収しましょう。明日はもともと来る予定だし、天気も良さそうなので、こんな自由な観覧も通期チケットならでは。