2019/5/4 馬籠宿〜妻籠宿
〜馬籠宿から妻籠宿へは約8キロの道のり。昔の人も歩いた中山道、水車あり峠あり桜あり滝ありと、当時への思いを馳せながら歩く。〜

6時半ごろ起床。外はすっきりとした青空、今日は中山道の散策日和だな。まずは宿を出てみる。石畳の道にはほとんど人影がなく、そんな中をツバメが飛び交う気持ちのいい朝。昨日の人が多かった時よりもより街並みの風情を感じられる。ちらほらと散歩しているひともいるようで、やっぱりこういうところでは早起きがいいな。


誰もいない朝


いい感じ


反対側も


部屋に戻り、7時半から朝ごはん。鮭や卵焼き、豆腐など、このくらいの量がちょうどいい。でも今日は歩くので、ごはんはしっかりいただいておきましょう。海苔や梅干しや漬物もあるし、あっという間におひつはからっぽになりました。ごちそうさまでした。


宿も静か


囲炉裏


朝ごはん


準備して、9時過ぎにチェックアウト。まずは観光案内所へと向かう。ここで荷物を預けると、妻籠宿の観光案内所まで届けてくれるのだ。これはいいサービスだな。身軽になってまだあまり人のいない道を歩く。これが昼を過ぎるとまたすごい人になるんだろうな。朝はツバメの動きも活発で、巣作りの真っ最中。卵はもう産んだのかな?早く元気なヒナが生まれてきたらいいな。


まだだれもいない


地面にツバメ


巣にツバメ


さあ、では中山道散策がスタートだ。昨日も来た展望台に来ると、恵那山が青空の中にそびえているのが見える。昨日はちょっと雲があったが、今日は本当に快晴。気持ちがいい。さて、では歩きますか。いきなりの坂道を上り階段を降りると、展望台のすぐ横の道に出てきた。うーん、ならばすぐにここに来れたが・・まあよい。ちゃんと中山道を歩いているということだ。


さて歩くか


快晴の恵那山


中山道を行く


再び石段を上り、そして山道を降りる。すると車道に出てきた。このあとも、旧道である中山道と今の車道がなんども交叉していくことになるわけです。車道を渡り、脇道に入っていくと石畳の道から舗装のない山道になった。このままどんどんと進んでいきましょう。日向は暑くなってきたが、木陰は爽やかで気持ちがいい。


いきなり石段


すぐに下り坂


車道を渡って


再び中山道


どんどん行こう


木陰を行く


桜を見ながら木陰を進み、車道を渡ると水車小屋。その脇には水車塚があり、かつてここでは大雨による水害があったらしい。そんな歴史も味わいながらの散策だ。梨子の木坂という坂を登っていく。熊出没注意の看板があるが、見てみたいなあ。なだらかな坂道を登ると馬籠宿からちょうど1キロ、その先には樹里といういい感じのお食事処。さすがにまだ時間が早いが、また機会があればぜひ寄ってみたいものです。


桜が咲いてる


緑が気持ちいい


再び車道をわたり


水車小屋が


ここから石畳


機会があれば是非


さらに登っていくと、十返舎一九の碑がある。東海道だけでなく、中山道にも来てたんだな。「渋皮のむけし女は見えねども栗のこはめしここの名物」という若干セクハラ気味の歌が記されていました。熊野神社にお参りし、さらに登っていくと標高777メートルの標識が。もうひと頑張り、車道に出て少し行くとそこは長野県境。馬籠宿から2.2キロ、馬籠峠に到着だ。馬籠宿から、200メートルほど登ってきたことになる。


きれいだ


十返舎一九の碑


熊野神社


標高777メートルを通過


岐阜長野県境


馬籠峠


馬籠峠にはテレビでもみた「峠の茶屋」があるのだが、なんとクローズ。朝9時からの営業のはずなのだが・・・諦めて先へ進もうとしたその時、軽トラックが到着。するとエプロン姿のおねえさんが降りてきて、どうやら今からオープンのようだ。ラッキーだ。せっかくなのでオープンを待ち、準備ができたところで抹茶オレをいただきますか。やっぱり歩くには糖分補給をね。マドレーヌをサービスでいただき、ごちそうさまでした。


まだ2.2キロ


茶屋で休憩


糖分補給


ここまでは上り坂が多かったが、峠を越えたのでこのあとは下りがメイン。確かに楽だが、あまり下りが続きすぎると膝にくるので理想は交互にくるのがいいけどね。このあたりにも熊がでるようで、熊よけのベルがあったので鳴らしておこう。ここが標高777メートル、峠の前にもあったな。森の中をどんどんと歩いていこう。


ここからは下り


熊に注意


森の中


しばらく歩くと、急に開けてきた。「いちこく御休み処」という場所で、無料でお茶をいただけるのがありがたいな。おきゃくさんの半分以上が外国人だが、これがGWでなければ8割以上外国人になるらしい。日本の歴史に触れる旅を外国の方がよく知っているのは嬉しいが、日本人ももっと知らないとね。建物の周りには桜が綺麗に咲いているし、この古い建物の雰囲気もいい感じだ。本当に晴れてよかった。


開けてきた


休憩所


桜満開


では散策再開。さらに山道を下りていく。すれ違う人もまばらで、このくらいがちょうどいいな。しばらく歩くと椹(サワラ)の大樹があり、これは樹齢300年ほどらしい。枝が上むきに立ち上がっているのは神居木と言って、山の神が腰掛ける場所なので切ってはいけないそうで。そんな言い伝えもあるんだな。ここを越えるとあと一息、久しぶりに車道へでてきた。バス停もあり、ここが「峠入口」。馬籠峠を乗り越えました。


さらに降りていく


椹の大樹


峠入口


車道を渡ると再び中山道に入るが、この車道のアスファルトの下には旧道の石畳などが埋蔵保存と言ってそのまま残っているらしい。このあたりは少し道が狭くなるところもあるが、川沿いでもあり気持ちがいい。なだらかな下り坂を進み、少し車道を歩いて再び中山道に入るあたりで標識が。ここで馬籠宿から4.1キロ、距離としては半分を超えた。峠も超えたし、いい感じだな。今回は馬籠スタートだが、妻籠スタートなら上りの方が多くなるのでもっと大変かもね。


中山道は続く


川を越えて


半分は越えた


このあと少し登り坂になるが、すぐに分岐が。それた方には滝の案内があるので、それは行ってみないと。少し坂道を下りていくと、滝の音が聞こえてきた。2つの滝があり、なだらかなのが女滝、高くから落ちるのが男滝。近くまで行ってみよう。滝はこの音が心地いいし、細かい水しぶきが気持ちいいし、少し温度が下がるのがほてった体にありがたい。ここで休憩するのが昔の人のお決まりだったのかな。


森を行くと


滝があった(女滝)


涼しくなる(男滝)


滝を後にし、再び中山道へ。なだらかな下り坂を順調に歩く。少し開けてきたのか、数は少ないが民家があったり畑があったり、人の生活が垣間見える。ここで町役場からのアナウンスが。どうやらこの近くで熊の母子を見かけたらしく、注意が必要とのこと。どんな風にいるのかな、できれば会ってみたいな。子連れなんて一番危ないんだろうが、やっぱり見てみたい。


のどかだな


紅葉している?


車道が見えてきた


車道に下りてきた。ここで馬籠宿から5.4キロ、妻籠宿まで2,3キロ。7割くらいきたかな。このあとはもう山道はなく、集落の中を歩いて行く感じ。途中幾つか宿が並んでいるところがあり、前を歩いていた外国人ファミリーが宿泊するようで。宿のおばあちゃんが応対していたが、こんなに外国人が来るようになるなんてちょっと前までは考えられなかっただろうな。おばあちゃんになってから英語を勉強した人もいるだろうし、尊敬します。


山道は終わったかな


外国人ファミリーは


ここに泊まるんだ


のどかな集落を歩いて行く。おそらく食用の鴨がいたり、水車小屋があったり、何より静かなのがいい。このGWは日本中の観光地が大変なことになっているよね・・そろそろお腹が減ってきたがこの辺りにはお店がなく、ようやく見つけたお店もちょうど閉店時間だったり、もう行くしかないな。しばらく歩くと、大きな駐車場を発見。ここが妻籠宿の入口のようで、ようやく到着しました。宿場町に向う途中にあった発電所もなんだか風情がある。


もう一息


これは食べる用?


水車小屋


立派な鯉のぼり


妻籠宿エリアに到着


発電所


妻籠宿は、中山道六十九次の42番目の宿場町。伝統的な建築家屋が立ち並び、馬籠宿と比べると道も平坦だし道も広いので、ちょっとおちついた雰囲気だ。いろいろ見てみたいが、とにかくまずは昼ごはん。「俵屋里久」というお店に入り、山菜そばと五平餅をいただきましょう。まずは山菜そば、冷たいお蕎麦と新鮮な山菜やきのこがさっぱりしてとてもおいしい。こんなシャキシャキした食感の山菜は食べたことがなかったな。やっぱり地のものがおいしいわけだ。五平餅は馬籠の団子型とはことなりここは小判型。これがイメージしていた五平餅で、ふっくら香ばしく味噌の甘さが絶妙で、これもうまい。ここまで約8キロ歩いてきたが、その疲れも吹っ飛びます。食後はすぐ近くの「おもて」にいき、栗きんとんソフトをいただく。ほんのりした甘さがいい感じだな。


山菜そばと五平餅


こんなお店


栗きんとんソフト


満足したところで、向かいにある「妻籠宿ふれあい館」へ。ここは無料休憩所だが、雛人形や五月人形がたくさん飾ってある。季節的に五月人形がメインだが、よく見るとそのまわりの人形たちがちょっと変わっているぞ。ご機嫌にビールを飲んでいたり、ギターを弾いていたりバイクに乗っていたり。はたまた回転ずしを食べていたり花見を楽しんでいたり。面白いな。大名行列もあり、見ごたえは十分。思いの外、楽しめました。


ビールでご機嫌


回転寿し


五月人形と大名行列


町を散策。ここは木曽の木材や布などを使った工芸品のお店が多いようで、馬籠に多くあったいわゆるお土産屋さんは少ないようだ。それがこの町の落ち着いた雰囲気にもなっているのかな。ぶらぶらとお店を見てまわり、街並みの雰囲気も楽しむ。青空と緑の山、古い街並みが重なって見えるのが美しい。人の数もこのくらいなら、それほど混み合っているわけでもなくちょうどいい感じ。


宿場町に入った


歴史ある雰囲気


独特な飾り方


町をずっと歩くと、少し坂道がありその先に水車小屋がある、このあたりは熊谷家住宅や口留番所跡などがあり、鯉岩という巨大な石がある。昔はもっと大きく鯉のように見えたらしいが、明治の地震で崩れてしまったとのこと。さて、そろそろチェックインの時間なので、観光案内所で荷物を受け取る。その時、なぜか英語で説明されました。日本語でOKと言っても日本語のできる外国人と思われたようで、どこの国の人に見えているのかな?


たくさんの金魚


旧家だな


奥の方へ


ここにも水車小屋


鯉岩


今日の宿


今日の宿、藤乙旅館にチェックイン。ここはこの辺りとしては規模の大きい旅館で、部屋も広い。まだ日も明るいうちに部屋でのんびりするのは気持ちがいいな。しばらく部屋でのんびりし、お風呂に入ってさっぱりしたら夜ごはん。1階の食堂へと行きましょう。昨日は民宿風だったが今日は旅館風、まずは「一口郷土料理盛り合わせ」とお酒は木曽の「中乗さん」、そして岩魚の塩焼き。焼きたてほくほくの岩魚、久しぶりにこうした川魚を食べる。やっぱりうまいな・・お酒も合うし。続いててんぷら、季節的に山菜がメインでこのほろ苦さがいいですね。秋に来たらきのこがメインになるのかな。次は信州サーモンのお造り、さっぱりとして食べやすいサーモンだ。


郷土料理盛り合わせと岩魚塩焼き


てんぷら


信州サーモン


続いてきのこの酢の物。なんのきのこかな?さっぱりして、日本酒によく合います。ここで信州牛ステーキのほうば味噌焼きに火が入った。焼きすぎないくらいで食べるのがよく、柔らかい赤身の肉がうまい。野菜も味噌が絡んでいい感じだしね。そして季節の野菜炊き合わせ。上に乗っているゴボウの素揚げが香ばしておいしい。


きのこの酢の物


信州牛ステーキほう葉味噌


季節の野菜炊き合わせ


そろそろお腹もいい感じ。ここで地鶏の団子入りのお吸い物とごはん。赤カブの漬物がいいね。軽く白ごはんをいただいたところで、五平餅が登場。小ぶりだがふっくらとして、甘い味噌がおいしい。そうか、五平餅っておいしかったんだな。昔ドライブインで食べたのは今ひとつだったが・・最後のデザート。女将特製のシフォンケーキとリンゴにアイスクリーム。ちょうどいいサイズで、どれもおいしかったです。ごちそうさまでした。


地鶏のお吸い物


五平餅


デザートいろいろ


満腹になったな。食後に町を散策してみよう。外に出ると、かなり肌寒くなっている。ここも昼間とはうって変わって人影がなく、暗い町並みには灯りがところどころあっていい雰囲気になっている。少し散策してみるが、さすがにお店はどこも開いていない。その代わりに空にはたくさんの星が見えている。気持ちがいいな。


夜の妻籠宿


静かな宿場町


ここに泊まっている


部屋に戻り、あとはゆったりと過ごそう。今日は一日しっかり歩いたし、いろいろおいしいものも食べられて満足だ。明日は最終日、引き続きいい天気だといいな。