2014/10/29 大阪〜高野山
〜初の高野山。美しい紅葉の中、根本大塔や金剛峰寺など空海ゆかりの歴史的建造物を散策し、宿坊にて静かな夜を過ごす。〜

今日は快晴だ。街中はまだ紅葉には早いが、紅葉を求めて高野山へと向かおう。初めてだな。南海難波駅を9時に出る特急こうやに乗って、約1時間ほど走ったところでだんだんと山に入ってきたようだ。終点の極楽橋駅に到着し、ここでケーブルカーに乗り換え。ほぼ満員となった状態で、数分ほどで高野山駅に到着。外国人の姿もちらほらと見える。


特急こうや


山に入ってきた


極楽橋


ケーブルカーに乗り換え


世界遺産だ


高野山駅


まずはバスに乗って、大門まで移動。途中に金剛峯寺や根本大塔が見えたが、またあとでね。かつてこの山を登って高野山に向かったときには最初に出会うのがこの門なので、高野山散策はここからスタートしたい。大門は25メートルほどもあるようで、美しい朱色が山の緑に映えている。両側にある阿吽像を拝みながら、門をくぐる。


高野山に入る


大門


朱色が美しい


吽像


ここをくぐる


阿像


ここからしばらく歩くと、壇上伽藍エリアへと入る。来年には弘法大師空海の手で密教の道場が開かれてから1200年目を迎えるということで、中門は改装中だ。なので紅葉の道をもう少し歩き、脇の入口から入る。その入口すぐには蓮池があるのだが、ここも来年に向けてなのか、水を抜いて清掃中。むしろめったに見られない景色かも。不動堂、大塔の鐘を通り、金堂へ。中にはご本尊を挟んで色彩豊かな仏像、左右には両界曼荼羅。そのうち胎蔵会曼荼羅は、平清盛が血を混ぜて書いた血曼荼羅とも言われている。金堂内の四隅の門には、八供養菩薩が書かれていてとても美しい。


中門は改装中


もう少し歩く


蓮池清掃中


不動堂


大塔の鐘


金堂


奥へと進む。六角経蔵には多数のお経が収められているらしく、その基壇についた把手を持つと回すことができるらしい。ちょうど団体で来た方々が数人がかりで回していました。続いて御社、そしてその拝殿である山王院を通り、その先にあるのが西塔。これは根本大塔と一対になった塔で、根本大塔には胎蔵界の大日如来と金剛会の四仏、西塔には金剛界の大日如来と胎蔵界の四仏を祀っているとのこと。弘法大師空海の計画によるものだそうで。


中門改装中の内側


奥へと進む


六角経蔵


山王院


御社


西塔


鐘楼、孔雀堂、准胝堂と見て回っていると、白衣をまとった人たちが般若心経を唱えていました。准胝堂で唱えた後には孔雀堂で唱えていたので、何かそうしたお勤めなのかな。御影堂と金堂の間にあるのが三鈷の松。これは弘法大使が真言密教を広める場所を求めるため、三鈷杵という法具を投げたところ高野山の松に引っかかり、ここを密教を広めるにふさわしい場所と決心されたという逸話があり、この松の葉には三葉になっているのがあるとのこと。落葉からそれと見つけて持っているとお守りになるとのことで、しっかり見つけておきました。

そして目の前にそびえるのは、根本大塔。中に入ると、金色の胎蔵界大日如来が中央に鎮座。そのまわりには金剛界の四仏。この胎蔵界と金剛界をひとつにつなげる正解館が空海の曼荼羅ということのようです。となると西塔の方も見てみたいのだが、そちらは拝観できないとのこと。その仏像の周りには、極彩色の柱があり金剛界の十六菩薩が描かれている。写真が撮れないのは残念だが、目の前に広がる世界は実に美しい。


鐘楼


孔雀堂と准胝堂


般若心経が始まった


三鈷の松


根本大塔


根本大塔と金堂


散策を続ける。愛染堂に大会堂、三昧堂と過ぎ、そして東塔へ。西塔と比べるとこちらは極彩色で、1984年に再建されたとのこと。ここから伸びるのが蛇腹道、このあたりの紅葉が非常に美しい。今の時期はまもなく見頃、という感じなので、赤やオレンジ、黄色に緑が混在し、赤もまだみずみずしさがあるのでこの青空とともにとてもきれいだ。日本の秋に、しばし見とれる。


愛染堂に大会堂


三昧堂


東塔から根本大塔まで


いろんな色がきれい


蛇腹道から根本大塔を望む


いい雰囲気だ


お昼はあまり場所がないので、近くのカフェらしき店で軽くカレーでもいただく。といいながら結構待たされたけどね。さあ、では次は金剛峯寺だ。ここは弘法大師が真言密教の総本山として開祖されたところで、緩やかに坂になった参道から正門を入る。すると正面には威厳のある主殿があり、その周りには経蔵や鐘楼などが配置されている。ではさっそく主殿に入ろう。


正門


主殿の正面


主殿の全景


経堂


鐘楼


石庭


板張りの廊下を進んでいくと、いろいろな部屋がある。かつて天皇や上皇の応接に使用していた上壇の間や宿泊に使用して奥書院、護衛役が待機する稚児の間、そして豊臣秀次が自刃したと言われる柳の間や、狩野探幽のふすま絵のある梅の間など、長い歴史を感じる。奥の別殿に行くと、廊下から蟠龍庭という石庭が見える。この石が竜のように見えることから、こういう名になっているらしい。さらに進むと新別殿があり、そこでお茶をいただけました。軽い煎餅のようなお菓子を味わいながら、窓からは紅葉が見えている。落ち着きますねえ。しばらく休憩して、行きますか。まもなく一周するあたりには台所があり、ここには巨大な釜があり、二石分のお米を炊けるとのことでざっと2000人分。今は使われてないらしいけどね。


蟠龍庭


紅葉がきれい


紅葉と石庭


お茶をいただく


紅葉が見える


台所


続いては高野山霊宝館へ。ここは多数の国宝や重要文化財が展示されており、たくさんの仏像や経文、巨大な曼荼羅など見応えがある。なかでも仏像の説明が詳しくされており、簡単にいうと「如来」が悟りを開いた仏様、「菩薩」が如来になるために修行中の仏様、「明王」は悪人を従わせるために怖い顔をしていて、「天」は六道の天にいる仏様。勉強になるなあ。そしてその「如来」には主に釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・大日如来があり、薬師如来は薬壺を持っているとか釈迦如来は手のひらを見せているとか、厳密ではないらしいがおおよその違いを知ることができた。この世界は相当奥が深そうなので、少しずつ理解して行ければいいな。


銀杏がたくさん


石造りのこうやくん


黄色く燃えるようだ


高野山霊宝館


大通りを行く


こんな塔もある


そろそろ夕方になってきた。宿へ向かう途中のお餅やさんではもうあまり商品が残っていなかったが胡桃餅を頂きました。さて、ここ高野山の宿は宿坊といい、お寺に泊まることができる。部屋も食事もほぼホテルなみということだし、朝はお寺のお勤めに参加ができるということで一度泊まってみたかった。たくさんある中で、上池院というお寺を選びました。大通りを少し入ったところにあるお寺で、外観がきれいでいい感じ。


上池院への道


お寺の正門


こうやくんがお出迎え


中に入ると、僧侶の方が受け付けてくれました。部屋に案内されると、新しいきれいな部屋。こたつもあるし、これは暖かく過ごせそうだ。夜ごはんは18時からなので、まずはお風呂へと行きますか。広い湯船のあるお風呂は、ほぼ貸し切り状態でゆったりと温まりました。部屋に戻り、落ち着いたころに晩ごはん。部屋の向かいにある小部屋が食事場所で、精進料理が用意されていました。さすがに旅館ではないのでできたてが次々と運ばれてくるわけではないが、煮物に天ぷら、茶碗蒸しにお吸い物などどれもおいしい。刺身の昆布じめがあったので、純粋な精進料理とはちょっと違うのかな。あと高野山と言えば、高野豆腐。たっぷりとダシを含んでいて、おいしいですね。そして胡麻豆腐。ぷるぷるもちもちの食感で、これは好み。とてもおいしかったです。お酒も般若湯という名で頂けるので、ちょうどいい具合で満足しました。デザートのフルーツもみずみずしい。みかんや煎餅などのオマケもついていて、うれしいです。


広いお部屋


部屋からの眺め


晩ごはん


あと小ぶりの数珠がついていました。明日のお勤めのときに使えばいいね。部屋に戻ると、もうお布団がスタンバイ済み。さすがにまだ寝るには早いので、テレビを観たり高野山の本を読んだり、久しぶりに静かな夜をのんびりと過ごす。お勤めは6時半からなので、12時には寝ましょう。