2012/2/11 紀伊勝浦〜熊野速玉大社〜川湯
〜マグロ祭りを楽しみ、速玉大社と神倉神社を訪れる。レンタカーで川湯温泉を訪れ、足湯と熊野牛の夕べ。〜

5時過ぎに起床。まだまだ外は暗いが、温泉へと行きますか。1階にある大浴場へと行くと、そこは貸しきり状態。ゆったりと足を伸ばしてくつろぎましょう。しっかり温まって、露天風呂にも入る。ふう、さっぱりした。部屋に戻って準備して、朝ごはんへ。ここは釜で炊き立てのごはんを出してくれるとのことで、ちょうどできたところかな。旅館らしいおかずをたっぷりいただき、朝の栄養補給はばっちりだ。ごちそうさまでした。


朝ごはん


部屋の窓から


入口の雛飾り


さて、今日は9時から港にあるにぎわい広場で「ミニまぐろ祭り」が行われる。どうミニなのかはよくわからないが、ホテルの宿泊者は一人1000円分の食券がサービスされてラッキーだ。広場に着くとたくさんの人が集まっていた。とりあえずメインはカブト焼きで、もうすでに行列ができていた。まぐろのつみれが入ったまぐろ汁で温まりながらしばらく待つと、奥には薪で火がおこされていて、そこでは豪快にたくさんのカブトが焼かれていた。これだけ集まると壮観だなあ。しばらくすると黒く焼きあがったものが運ばれてきて、まだ火がついている状態のカブトを係の人たちがほぐしている。豪快だ。頭の肉やほほ肉や目玉などが小さいトレイに乗せられ、大根おろしを添えて出来上がり。せっかくなので目玉のあたりをいただきましょうか。


にぎわい広場


ふるまい中


まぐろ汁


カブト焼き


準備中


目玉をいただく


ミニまぐろ祭りの隣には、C級グルメフェアが行われていた。CはSEAにもかかっていて、海の幸がいろいろありそうだ。中に入り、さっそく伊勢海老汁といただく。うーん、海の香りがいい。イカのコチュジャン炒めやマグロのケチャップ風味をいただいていると、すぐ目の前でよさこいショーが始まった。地元の若者による踊りで、まだちょっとテレがあるかな。さて、続いてはクジラ。昨日も食べたが、なかなか食べる機会もないので竜田揚げをいただきましょう。揚げたてだしね。にぎわい広場に戻り、今度はカマ焼きをいただく。結構大きくて立派なカマで、身がたっぷりだ。ここまででホテルでもらった食券はあと少しになった。そろそろ11時、店じまいするお店もぼちぼち出てきたかな。そろそろ締めということで、まぐろラーメンにしましょうか。揚げたての香ばしいまぐろが乗っていて、野菜もたっぷりでおいしくいただきました。


向かいでも屋台が


伊勢海老汁


イカとマグロ


よさこい


竜田揚げ調理中


できあがり


カマ焼き調理中


できあがり


まぐろラーメン


いったんホテルに戻り、荷物を受け取る。紀伊勝浦駅に到着し、しばし電車を待つ。11:30の新宮行きオーシャンアロー、よく考えると昨日はこれに乗ってきたわけね。少し遅れていたようだが、無事に電車が到着。今日は土曜日ということもあり、たくさんの人が降りてきた。さあ、出発だ。途中那智駅で対向車の通過待ちをしているとき、駅のすぐ外に八咫烏がいました。まさに熊野地方の守り神というところかな。そうこうしているうちに、新宮駅に無事到着。お疲れ様でした。


昨日のお店


駅も大社仕様


少し遅れてる


那智駅の八咫烏


長い海岸線


新宮到着


電車を降りて改札に向かうと、なんとJリーグ各チームの旗が。なんでも昨年末に全線復旧した際、サッカーにゆかりある熊野の地としては華やかさを出すために、J1J2全チームの旗を飾ることになったらしい。これはうれしい驚きです。そして改札を出たところにあったのは代表旗、なんでも速玉大社にちなんで「速い球」つながりのスポーツ選手を表彰しているようだ。野球界からは松坂やクルーンに金本、ゴルフからは石川遼、そしてサッカー日本代表と、昨日の那智駅に続いてスポーツ続きですね。それにしても無事に復旧できてよかったな。何でもこの新宮駅の線路が川のようになったらしいので・・・自然は恐るべし。荷物をロッカーに預け、行きますか。


Jの百花繚乱


代表旗もある


無事に復旧


新宮駅から熊野速玉大社まではあるいて20分ほど。道の途中には、八咫烏モチーフにした絵が描かれている。船に乗っているのもいいが、やっぱりサッカーかな。でもこうしてマンガっぽくなると、足が3本というのはちょっと違和感あるけどね。新宮城址を越えると、速玉大社はもうすぐ。


船を漕ぐ八咫烏


サッカー八咫烏


新宮城趾


熊野古道の案内


地図もある


これは何?


遠くに朱塗りの鳥居が見えてきたぞ。そして熊野速玉大社にようやく到着しました。青空に朱色がきれいに映えている。中に入るとまずあったのは八咫烏神社。熊野神の使者らしく、交通安全や招福にご利益があるらしい。そのそばには速玉大社の曼荼羅図があり、参詣の様子を象徴的なイメージで表したもので、なにやら楽しげにも見える。さらに進むと御神門の前にやってきた。どこも朱色がまだ新しい感じできれいだな。ここにもしっかり世界遺産の碑がありました。


熊野速玉大社に到着


八咫烏神社


曼荼羅図


御神門


幟がいい感じ


世界遺産の碑


神門をくぐり、境内へ。社殿が並び立つのをじっと見ていると、落ち着いた気持ちになってくる。右手には新宮神社と熊野恵比寿神社が並んでいる。もっとも左手にあるのがメインとなる拝殿で、その奥にあるのが結宮と速玉宮。イザナミとイザナギを祭った宮だ。まさに日本の神話時代の舞台ですね。しっかりとお詣りしておきましょう。ところでここ熊野には、平安時代からたくさんの人がお詣りに訪れていたらしいが、当時の天皇(上皇)も頻繁に訪れていた。歴代行幸を記した碑があったのだが、鳥羽上皇23回、後白河上皇33回、後鳥羽上皇29度と当時の交通事情を考えるととんでもない訪問回数。よほど何かを思いつめていらしたのか?


境内を眺める


新宮神社


上三殿と八社殿


拝殿


拝殿の中


歴代の行幸


お詣りを終え、授与所へ。八咫烏のお守りをゲットしましょうか。その奥にはなでしこのサイン入りユニフォームがあり、今やこれが一番ご加護がありそうで。その裏には大きな木があり、これは天然記念物に指定されているご神木の梛(なぎ)の大樹。那智大社の大楠木に続き、これも平重盛が手植えしたと伝えられている。その横にある碑には後白河法皇の撰による歌謡集、梁塵秘抄の歌が刻まれており、さすが33回も行幸された上皇の思いがつづられていた。

  熊野へ参るには 紀路(きぢ)と伊勢路(いせぢ)のどれ近し どれ遠し
   広大慈悲の道なれば 紀路も伊勢路も遠からず 

こうでも思っていなければ、こんなに何度も来ないよね。


ここにもユニフォーム


梛の大樹


後白河法皇


速玉大社を出て、続いては神倉神社へと向かう。速玉大社の元宮ということだが、丘の上にあるとのこと。そして到着してみると・・・なんだここは。鳥居の向こうに石段があるのだが、ゴールが見えない。しかもデコボコで、かろうじて階段状になっている。やむをえん、登りますか。崖にへばりつくような感じで上り、途中で休憩。でもねえ、いかにもおばあちゃんみたいな人がゆっくりだけど降りてくるんだよねえ。降りてくるということはここを登ったということだよねえ。負けてる場合ではないので、がんばって登りましょう。なんとか登りきってさらに行くと、そこにはゴトビキ岩という巨大な岩があり、その横に拝殿がありました。遠くに海を望む景色を見ながら、お詣りしましょう。ふう、疲れた。帰りは転げ落ちないようにゆっくり降りるが、何でもつい先日行われた御灯祭りでは白装束に身を固めた人が松明持ってこの石段を駆け下りるらしい。信じられません。


神倉神社へ


神武天皇にゆかりある


すごい石段


崖ではない


鳥居が見えてきた


もうすぐ到着


拝殿と巨石


熊野灘を臨む


信じられない祭り


新宮駅に戻ってきた。車を借りる時間まで少しあるので、どこかカフェでゆったりしようと思ったが駅の周りにはなにもない。うーん、ちょっと駅の待合室で久しぶりにネクターでも飲みながらのんびりし、しばし休憩したところで行きますか。駅レンタカーを借りるのだが、南紀パスの特典で24時間レンタルが2000円。格安ではないか。では川湯温泉に向けて、出発だ。ほどなく新宮市外を抜け、熊野川沿いを上流に向かって走る。するとところどころに水害の爪あとが。いたるところで土砂崩れがあり、片側通行になっているところが多い。これだけ広い範囲で土砂崩れがあると、ここまで復旧するのは大変だっただろうなあ。自然の力に人間は無力です。


土砂崩れのため片側通行


これはすさまじい


線のように崩れている


そんなこんなで結構止まりながらだけど、無事に川湯温泉に到着。今日の宿は亀屋旅館、老舗の雰囲気満点のお宿です。ここ川湯温泉は川に沸く温泉があり、石で堰きとめられた仙人風呂という露天風呂があるのだが、なんと数日前の雨で流されたとのこと。そんな激しい雨だっけ・・・これも楽しみの一つだったので残念だが、確かに仙人風呂への橋は流されているし、石も崩れていて囲われている状態ではない。そんな中でも何人かは無理やり入っているようだが、若者がはしゃいでいる様子なのでさすがにもう無理。その代わりといっては何だけれど、少し上流に歩いたところに足湯がある。せっかくなのでそこまで行きますか。川の流れを見ながら熱めの足湯につかるのはなんとも気持ちがいいです。温泉に入れたらもっと気持ちよかっただろうなあ。


亀屋旅館


流された橋の跡


はしゃぐ若者


橋を渡って


足湯につかる


気持ちいい


宿に戻り、まずは温泉へ。なぜか脱衣場が満員だったが、中に入るとゆったり。足を伸ばしてのんびり温まりましょう。やっぱり温泉は気持ちいいですね。部屋に戻り、しばらくはゆったり部屋で過ごす。そしてお楽しみの晩ごはん。今回は熊野牛たっぷりプランということで、陶板焼きとしゃぶしゃぶがそれぞれお肉が倍。熊野の地酒をいただきながら、刺身やお肉をしっかり味わいましょう。ただ、お肉が倍だと固形燃料も倍いりますね。しゃぶしゃぶは肉を入れると温度が下がるので、もっと燃料があってもいいくらい。すべておいしくいただき、満腹です。


熊野牛たっぷり


やっぱりマグロかな


揚げ出し風の餅


これもお酒が進む


締めにごはん


さっぱりデザート


さて、問題はここから。この老舗の宿はトイレが部屋にはない。それは許容範囲なのだが、廊下にでるととにかく寒いのだ。さらに敷いてもらった布団だが、これでもかとばかりに冷え切っている。使い捨てカイロをもらったのだがこれがひとつあっても気休めにしかならず。部屋は暖かいのにいつまでも冷たい布団に転がっていると、もはやトイレにも歯磨きにも行きたくないくらい。なので布団をこすりつつ眠りに落ちていき、たとえ途中で目が覚めても無理やり寝続けてやる・・・