2010/1/24 白川郷〜高岡〜氷見
〜青空と雪景色の合掌造りを楽しみ、高岡経由で氷見へ。海からそびえ立つような立山連峰は絶景。夜は鰤しゃぶを味わう。〜

6時過ぎに起床。外を見ると、まだ暗い。まずは温泉へと行きましょう。本館には大浴場、別館には露天風呂があるらしいが、わざわざ靴を履いて本館まで行く気にはならないので露天風呂へ。ひんやりとした廊下を抜け、温泉へと向かう。入ってみると、大きな窓があるお風呂だ。ようはここを開ければ露天になるということね。だれもいない温泉で、ゆったりからだを伸ばして入る。熱くて気持ちがいいな。しばらくすると、少し外が明るくなって来たかな。窓を空けると冷たい空気が入ってきて気持ちがいい。昨日の夜は随分雪が降ったようで、まだ薄暗いがぼんやりと雪景色が見えている。今日は晴れるといいな。さて、からだを洗おうか・・・シャワーが弱すぎ。これでもかというくらいシャワーが弱く、少し高く上げるともうほとんど出てこない。これは時間がかかるなあ。とりあえず洗面器にお湯をためながらからだを洗えばいいのでなんとかなったが、間違いなく遅くなるよね。女子風呂も、やっぱりシャワーが弱すぎたらしいが温泉宿なんだから、そこはなんとかしてもらわないと・・・テレビを見ながら準備していると、NHKニュースで昨日の白川郷ライトアップの様子が報じられていた。テレビで見るのもいいが、やっぱりその場で見られてよかったな。寒い中、待っていた甲斐があったというものです。


露天風呂の周り


静かな雪の朝


NHKニュース


さて、そろそろ朝ごはん。宿の長靴を履いて本館へと向かう。もうすっかり外は明るくなっており、爽やかな青空も見えてきている。新雪がつもった景色は静かでとてもきれいだ。今日はいい天気になりそうだな。朝ごはんには飛騨らしく朴葉味噌焼きがついている。これ、ごはんが進むんだよね。温かい蕎麦の実のおかゆが運ばれてきて、これが素朴で香ばしくておいしい。あと蕎麦もあり、昨日のとは違って今日は茶蕎麦。コシがあってこれもおいしいね。山菜や鮭などのおかずがいろいろあるのでごはんをどんどんおかわりし、満腹です。ごちそうさまでした。


朝ごはん


晴れてきた


ここに泊まった


部屋に戻って準備をして、9時過ぎにチェックアウト。部屋も広いし遅い時間の食事に対応してくれたし、いろいろよかったのだが残念なのはシャワーだね。これはなんとか改善してもらいたいものです。ここからは送迎車に乗って、白山タクシーの乗り場まで。昨日は暗くてよく分からなかったが、いくつか他にも温泉宿があるようだ。9:30にシャトルバスは出発し、15分くらいで白川郷の駐車場に到着だ。さて、この後は10:35の路線バスで高岡に向かうつもりなのだが、念のために10:20の金沢行きのバスに空きがないか聞いてみる。今朝もネットで見たが満席で、もうダメもとだったのだが・・・なんと空いているとのこと。これはラッキーな。聞くとこの駐車場の売り場で4席は確保しているらしく、その分がまだ空いていたのだ。それはベストプラン、早速チケットゲット。ということで、バスの出発まで30分もなくなってしまったので、急いで白川郷の集落へと向かう。橋のところから見る景色は昨日とはうって変わって白銀の世界。それでも樹々に積もった雪は徐々に溶け始めているようだ。まさに今がベストタイミング、集落に入ってとにかく写真を撮りまくる。


であい橋


庄川


橋の上から


朝日に雪が輝いて、本当にきれいだな。合掌造りの屋根には、さらにこんもりとした雪が積もっている。なんとも風情のある景色だな。とはいえ積もったばかりの新雪なので、屋根の斜面からは既にずり落ちているところも多く見られる。まさにちょうど落ちているところも見えた。やっぱり寒くて雪の日が相当続かないと、しっかりと屋根にはくっつかないのかな。昨日の雪と今日の晴れ、そしてライトアップと3つの景色が楽しめて大満足です。さて、10時を過ぎた。駐車場まで戻らなければなので、そろそろ行かないと。写真を撮りながら戻り、バスに乗り込む。後から2列目の席だったが、出発の時には最後列は空席で、横の2席もいない。つまり6席空いた状態で出発した。ネットではずっと満席だったのに、結局空いているんだね。うまく乗ることができてラッキーだ。


雪の大通り


明善寺


深雪がずり落ちている


こんもり雪が増えたかな


山と合掌造り


樹に積もった雪


バスは雪景色の中、一路金沢へと出発した。白川郷インターで東海北陸道にのり、しばらくして五箇山を通過。高岡行きの路線バスは五箇山の集落を通るので、それを見たい気持ちもあったのだがやっぱりこっちのバスの方が快適だし、この後も早く動けるのでいい。しばらくして睡魔に襲われ、気づいた時にはそろそろ金沢。11:35に、昨日出発したところに戻ってきたぞ。昨日とはうって変わって今日は快晴、金沢見物も気持ちいいだろうな。とはいえ今日の目的地は氷見の温泉、できるだけ早く晴れているうちにたどりつきたいものです。


バスからの景色


そろそろ高速に乗る


青空と雪


金沢から高岡へは、フリー切符で特急にも乗れる。11:53の特急に乗り、高岡には12:17に到着。街歩きをしようと思ったが、るるぶを見てもどうもぴんと来ない。古い町並みなどあるが、雪山仕様の格好では特に行きたい場所が見当たらないのだ。でも高岡は「コロッケの街」ということらしいので、いくつか食べ歩きして早めに氷見へ向かいますか。と言うわけで次の高岡発氷見行きは12:48、さくっと街に出ましょう。駅前の商店街を歩くが・・・人がいない。日曜日だからなのか、空いている店も少なくひっそりとしている。うーん、どうしよう。あまり時間はないので、しばらく商店街を歩く。「高岡コロッケマップ」を持っているのだが、通りにあるはずの店も見当たらない。閉まっているからか?もう少し歩いてみると、高岡大和というデパートがあった。コロッケマップをよく見ると、この地下の食料品売り場にもいくつかあるようだ。よし、ここでいい。地下におり、惣菜のあるところに行くとありました高岡コロッケの旗、そしてコロッケを売っている店がいくつかあった。4つの店で5個のコロッケをゲットし、これから行く海岸で食べましょうか。デパートを出るともう12:40、時間がない。雪山仕様で天気のいい街中を荷物を持ったまま急いで歩くのは厳しいが、なんとか2分前に高岡駅に到着、氷見線の乗り場へと向かう。これが意外に遠く、ほんとにぎりぎりで乗ることができた。これを逃すと次は14:12、危なかったな。


高岡コロッケ


高岡大和


人のいない商店街


氷見線は遠い


ハットリくん列車


車内にもハットリくん


氷見線の列車には、ハットリくんの絵が描いてある。発車後まもなくハットリくんの声でアナウンスが入り、なんでも藤子不二雄のFが高岡、Aが氷見の出身らしい。二人は高岡の小学校の同級生で、そこが藤子不二雄の出発点。へ〜そうなんだ。トキワ荘の話が有名なので、なんとなく東京近郊の人と言うイメージがあったけど、二人ともこの氷見沿線の出身なんだね。車内のところどころにはハットリくんに富山のブリや立山連峰をあしらった絵が描かれ、楽しい雰囲気。地元の高校生と観光客とで結構にぎわっているね。しばらくは田舎の街中を走っていたが、伏木を過ぎたあたりから海に出てきた。すると突然、海の向こうに巨大な山脈が。あれが立山連峰だ。なんともいえない壮大な景色に、車内は一瞬ざわめく。ほどなく列車は雨晴駅に到着。ここで降り、海岸へと向かう。狭い踏切を渡って海に出ると、そこにはなんともいえない絶景があった。


雨晴駅


冬の晴れた日


冬の夜明け


左側には能登半島へ続く長い海岸線。こちらも十分きれいなのだが、右手には海の向こうに広がる立山連峰。まるで海から巨大な山が聳え立っているような不思議な景色で、冬の晴れた日にしか見ることのできない。ここから立山連峰までは50キロ以上あり、間には富山市などがあるにも関わらずこんな景色が見えるのだ。不思議な光景にしばし見とれる。それはそうと、おなかがすいたな。こんな絶景を見ながらさっき買ったコロッケをのんびりいただく。これは至福のひとときですね。山頂が少し雲に覆われているのが少し惜しいが、それにしても数日前の予報では今日は雨だったはず。その予報を覆しただけでなく、立山連峰までの広範囲までが晴れているというのが奇跡的。うーん、昨年の四万十や礼文といい、最近雨予報をひっくり返すことが多いなあ。5種類のコロッケもそれぞれおいしいし、満足です。でもやっぱりシンプルなポテトコロッケが一番おいしいかな。少し行くと海岸が曲がっており、さらに広い範囲で山を見ることができそうなのでどんどん歩きましょう。しばらく海岸沿いを歩き、途中から一般道に上がるとそこには展望台があった。さっきよりもずっと近くで大きく見える気がする。山頂の雲も少し晴れてきたし、まさにすばらしいの一言だ。いやあすばらしい。ただズームで寄ると、先の港にある巨大なクレーンなどの重機が見えてちょっと興ざめなんだけどね・・・とはいえ、すばらしいです。ずっとこの景色を見ていたい気もするがそろそろ次の列車が来る時間。何せ1時間に一本もないので、乗り過ごすわけには行かない。駅に戻り、しばらくしてハットリくん列車が到着。氷見まではあと少しだ。


能登へと続く


氷見線と立山連峰


写真をとっている人がたくさん


立山連峰の絶景(重機がじゃまだけど・・・)


山の名前


アップで剣岳(左側)


松といい感じ


14:39、氷見駅に到着。するとなぜか駅はツアー客でごった返していた。今から雨晴海岸に行くのかな?2両しかないのでこれは通勤ラッシュなみになるよね。まあこれからホテルに行くわれわれには関係のないこと。駅前には今日の宿、永芳閣のマイクロバスが来ていた。ホテルまでは数分程度だが。途中海沿いから見えた立山連峰はさらに雲が晴れ、きれいに見えている。少し距離は離れたはずなのに、さっきよりも大きく見えるのは気のせいかな?少し坂を上ってホテルに到着、早速チェックイン。今回の予約特典でもある家族風呂の予約も何とか夕食前の時間がとれたので、ちょうどよかった。新館の部屋に入ると、なんと15畳もある広い部屋。奥にはツインのベッドルームもあるし。そして窓からは一面に広がる富山湾とその向こうに聳え立つ立山連峰。すばらしい。山頂の雲は中腹まで下がったので、さっきよりも一段ときれいに見える。いやあ、晴れていないとこの景色は見られないわけで、天気によってこのホテルに泊まる価値が全然違うよね。本当にすばらしいです。さて、テーブルにはお茶菓子がいくつかあるのでちょっと休憩。今日はここまでかなり忙しかったので、ちょっとのんびりしましょう。白川郷からバスや電車を乗り継いできたわけだけど、すべて時間どおりにうまくいった。ようやくほっと一息だね。さあ、とはいえこのあとは夕日が待っている。部屋からももちろんきれいに見えるのだが、目の前にある別のホテルが海とかぶり、写真を撮るには美しくない。なのでホテルから少し歩き、海辺まで行きましょう。


15畳の広い部屋


部屋からの景色


アップで


日没は5時ごろなので、4時半すぎにホテルを出る。昼間は暖かかったが、もう結構寒くなっている。海辺までくると、他にも写真を撮りに来ている人がいた。われわれとは違い、三脚+一眼レフの本格派だけどね。まだもう少し日没まで時間はあるので、今は山は青くそびえている。でもお昼頃よりは、少し明るさが違うし影ができているかな。しばらく時間が経つと、山がなんとなく赤く染まり始めてきた。いいぞ。穏やかな海の向こうに夕日に染まる山、不思議な景色だが実に絵になる。だんだん日が落ちてきて、さらに寒くなって来た。風も出てきたかな。山の色も、ふもとの方はもう光を受けていないようだ。しばらくすると山頂あたりだけがぼんやりとピンク色に染まり、他の部分は少し深いグレーになって来た。そして日没、もう終わりかな。昨日の雪に続き、絶妙のタイミングで現れた晴天に感謝しつつ、ホテルに戻りましょう。


16:29


16:46


17:03


少し冷えたかな。温泉へと行きましょう。予約していた家族風呂は10人くらいでも入れそうなゆったりとしたお風呂で、今朝の露天風呂よりも大きいくらい。なによりシャワーがしっかり使えるのがありがたい。当たり前なんだけどね・・・50分は自由に使えるので、ゆったり入ることができた。ふう、気持ちよかった。もっと明るいときならば山も見えそうだけど、でも角度的には手前のホテルがじゃまになっちゃうかな。部屋に戻り、湯上りのひとときをすごす。


そろそろ7時だ。晩ごはんに行きましょう。なんといっても鰤しゃぶがでるので、とても楽しみだ。新館の一階にあるレストランへと行くと、テーブル席に準備がされていた。今日もやっぱりまずはビール、日本酒は氷見の地酒をいただきましょう。まずは鰤なめろう、いかにも新鮮な鰤の味わいが薬味とともにいい感じ。白海老の唐揚は、ん、揚げたてではないのか?白海老自体も冷凍っぽいし、これはちょっと残念。ビールには合うけどね。気を取り直し、お刺身へ。さすがにこれは新鮮でうまい。目新しいのは鱈子付。タラの刺身に鱈子がまぶされていて、いい感じにうまみが出ている。さて、ではいよいよ鰤しゃぶだ。味噌仕立てのだしの中にまず野菜と豆腐を入れ、しばらく煮込む。ある程度いい感じになったところで、鰤の切り身をだしにくぐらせる。数秒程度しゃぶしゃぶすると、鰤の身に熱が通って外側が白くなり、中はまだ赤い状態。こんなところかな。熱いのでゆっくりと食べてみる・・・これはうまい。熱が通って少しやわらかくなった身から鰤のうまみが口の中に広がってくる。いいですねえ。野菜を食べ、しゃぶしゃぶし、豆腐を食べ、しゃぶしゃぶし、と繰り返しているとだんだんとだしに鰤のうまみが出てくる。なのでこのだしまでもが絶品となり、お酒が進むのだ。今回は小さい鍋だが、もっとしっかり食べてみたいなあ。続いては鰆の柚庵焼き。身離れのいい鰆にほんのり柚子の香りがして、これも美味。そして鰤大根。いかにもしっかり煮込まれた鰤を食べてみると、骨まで柔らかくなっており丸ごと食べられる。これはうまいねえ。大根にも味がしっかりしみているし、ここまでやわらかい鰤大根は初めてかも。そろそろおなかもいい感じ、ここで出てきたのが氷見うどん。細くてもしっかりとした長い麺が、昆布のだしでおいしいぞ。これはつるっと行ってしまいますね。さて、しめですね。氷見産コシヒカリと河豚つみれ入りのお澄まし、それと香の物でさっぱりとしめる。デザートにはパインをいただき、ごちそうさまでした。ふう、おいしかった。もう満腹です・・・


鰤なめろう・白海老・旬刺身


鰤しゃぶ


氷見の地酒その1


鰆柚庵焼き


鰤大根


氷見うどん


氷見の地酒その2


至福の締め


デザート


食後にフロント前のお土産やさんをのんびりと見る。ここでは富山らしく、ますの寿司が注文できる。せっかくなので明日のお昼用にひとつお願いしましょう。明日チェックアウトのときに受け取れるとのことで、楽しみだ。しばらくロビーでのんびりしていると急に眠くなってきた。今日は盛りだくさんで忙しかったからな・・・部屋に戻ると、広い部屋の真ん中に布団が敷かれていた。ちょっと横になると、あっという間に寝てしまいました・・・