2009/7/28 礼文
〜久々の晴天の中、礼文島ハイキングは予想外にハード、ここならではの美しい景色が楽しい。夜は礼文の海の幸をたっぷり堪能。〜

6時過ぎに起床。さっそく温泉へと向かう。ほとんど人がいない中、ゆったりとお湯につかる。今日も天気はいまひとつで、利尻富士もほとんど見ることができない。昨夜はものすごい雨だったので、まあ雨が降っていないだけよしということかな。風呂からあがり、昆布水をいただく。冷たい中にほんのり昆布風味がいいね。部屋に戻り、8時から朝ごはん。もうほかのお客さんはハイキングにでも出かけたのか、あまり食事をしている人がいない。朝ごはんは期待通りいい感じで、ホタテの刺身やうにの茶碗蒸しなど、とてもおいしいな。ごはんのおかずもいろいろあるので2度お代わりし、おなかいっぱいごちそうさまでした。今日のハイキングに栄養補給はばっちりだ。


ゆったり温泉


昆布水


朝ごはん


食後は売店へ。朝ごはんに食べた昆布入りの海苔の佃煮と、利尻礼文の花に関する本をゲット(1635)。これなら家でも同じ味が味わえるね。部屋に戻り、9時半ごろチェックアウト。気持ちのいいホテルでした。おかみさんが最後まで見送ってくれた。また来たいなあ・・・港までぶらぶら歩く。少し雨がぽつぽつ来ているが、傘をさすほどではない。昨日歩いた桃岩方面は、昨日と同様どんよりした感じ。とはいえ、温泉からみたときよりも利尻富士が見えるようになってきた。ここまで見えてきたのはこの旅初めて、このまま天気がよくなればいいが。


フロント前の売店


ホテルの外観


雲のかかった利尻富士


港に着くと、すでに送迎バスが待っていた。早速乗り込むと、どうやらこの時間の予約はわれわれだけのようだ。さて、では今日のホテル、コリンシアンに向けて出発だ。バスは礼文島の東海岸を北へと走る。車窓からは利尻島がずっと見えているが、さっきよりも見えるようになって来たかな。15分ほど走ると船泊の町に入り、ホテルコリンシアンに到着。ん、このあたりは少し晴れて来ているぞ。チェックインの手続きをしながらホテルの人に相談してみる。スコトン岬からの4時間コースを行きたいのだが、昨日の大雨とか今朝の不安定な天気などが不安要素。でもまあ途中で辛かったら迎えに来てもらうということで、とにかく行きましょう。せっかくの機会だしね。ということで部屋にも入れるということで、まずは荷物を部屋へ。昨日とは一転、女の子チックな内装のやたらと広い部屋。ホテルからはトレッキングシューズを貸してくれたり、お昼用のおにぎりを作ってくれたりと至れり尽くせりの準備を行い、送迎車に乗り込む。まずは礼文島最北端のスコトン岬を目指すのだが、さっきよりもどんどんいい天気になっていくぞ。あれれ、今日の午前中は雨予報では?なんだか不思議な気分だが、これはトレッキング日和かもしれない。トレッキングのルートを車で走りながら、ホテルの人にはいろいろと説明をしてもらった。


ホテルコリンシアン


部屋が広い


岬を目指す


スコトン岬に到着。さっきよりもさらに天気がよくなり、もはや快晴の状態。今朝の様子や天気予報を考えると、まったく想像できなかった。やっぱり日頃の行いかなあ。ホテルの人に別れを告げ、まずは岬の先端の展望台まで。そこに向かう途中、すれ違ったタクシーの運転手さんが独り言で「今日は最高だ」と言ってました。最近天気が悪かったらしいしね。展望台からは、青い空と青い海、そして無人島のトド岩を見ることができる。さわやかな、いい景色だ。もっと空気が澄んでいれば遠くサハリンまで見えるらしいが、夏はほとんど見えることはないらしい。それにしても気持ちがいいな。ここの駐車場そばにある最北端のトイレで用をすませ、最北端の売店で昆布ソフトクリームをいただく(300)。昆布の風味が甘く、なかなかおいしいソフトだな。


最北端のトイレと売店


展望台へ続く道


遥かトド島を望む


ここでも漁の真っ最中


こんなところに民宿が


昆布ソフト


ではいよいよ4時間コースのスタート。とはいえ最後の約1時間の区間は今の時期特に見所が無いらしいので、実質3時間コースになる。でも花を見ながらじっくり歩くともっとかかるんだろうな。歩き始めてすぐに、12時のサイレンが鳴り響いた。しばらくは車道沿いを歩く。エゾニュウが一面咲いているところがあったり、草が風のためか曲がって生えていたりしている。途中に小学校があったが、どうみても廃校しているようだ。昔はこのあたりにももっと人が住んでいたのだろうか。


さあ出発


エゾニュウと海


須古頓小学校


ここから山道


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神社があった


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しばらく歩くと、展望台経由か海岸経由かの分岐点に来た。どちらでもいいのだが、海岸沿いだとひょっとしてあざらしに会えるかな、と思い車の通れない海岸ルートを選択。しばらくは下り坂を歩き、山の斜面にいろんな植物を見つける。昨日桃岩展望台に向かう途中に見た花も多いが、今は快晴、光の加減で見え方も違うね。靴もトレッキングシューズなので、気にせず歩けるぞ。


どちらに行こうか


海岸沿いを行こう


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海を見ると、沖合い100メートルくらいだろうか、なにか動いている気配を感じる。海鳥がいることはわかるのだが、それだけではない動き。道を下りきり、浜辺に近づくと、それがあざらしであることがわかった。これぞ野性のあざらし、初めて見たぞ。海の上に顔を出したり潜ったり、全部で5、6匹はいそうだな。おそらく今は食事中なんだろうな。なんとかデジカメのズームで近づくと、愛嬌のある様子を捉えることができた。


2匹で顔出し


アップで


たくさんいるぞ


そのまま海岸沿いを歩き、アワビコタンというところに到着。ここからは上り坂だ。それにしてもいい天気、昨日のこともあるので防寒グッズと雨グッズはしっかり持っているのだが、もはやこれは重いだけ。照りつける日差しの中、なんとか平坦なところまで登ってきたぞ。海を振り返ると、いやあ絶景。自分の足で歩いてきたわけで、やっぱり気持ちがいいなあ。


海岸沿いを行く


静かな海だ


ようやく2キロ


坂を登って


ようやく2.5キロ


コースの案内


このあたりまでは車道で、さっきホテルの人が送ってくれたときに通った道だ。さて、ここからはいよいよ山道へと入る。細いが確実に丘の上へと続く道を、ゆっくりと登っていく。途中ぬかるんだところがあるので注意だな。写真を撮りながらどんどん登っていくと、さっきいたスコトン岬や浜辺の道がはるか遠くになっていく。海は透き通るように青く、まるで青の洞窟でみた青い光のようだ。人があまりいないので、海もきれいなんだろうな。こんなところでおいしいウニが育つんだね。


ここも展望台


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エゾカンゾウ


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ハマナス


岩場は厳しい


海は青くきれい


だいぶ登ってきた


さすがに汗だくになってきた。太陽の日差しが雲で隠れたときは涼しくて気持ちいいが、直接日差しを受けると上り坂ということもあって汗がかなり出てくる。そんな中を一歩ずつ少しずつ進み、ようやくこのルートの中間地点、海抜176メートルのゴロタ岬に到着だ。


チシマフウロ


エゾタンポポ


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細い道を行く


あともう少し


花と岬


ここまでおよそ1.5時間。まあいいペースだね。絶景が見渡せるこの場所で、お弁当タイムだ。ホテルに作ってもらった鮭とタラコのおにぎり、最高のごちそうだ。スタート地点のスコトン岬があんなに遠く見える。約3.5キロ歩いてきたわけだが、いろんな花が見えたしアザラシも見えたし、なによりこの景色が最高のごちそう。いい感じだね。昨日のような天気だったらここは吹きっさらしの雲の中なんだろうな。今日は風もないので海が鏡のようにきれいだ。おにぎりでパワーを補給し、準備は万端。少し荷物も軽くなったし、では出発しましょう。14時だ。


ゴロタ岬


最高のごちそう


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左端がスタート、右端のもう少し裏がゴール


しばらくは尾根つたいを歩く。花畑の向こうに海や岬が見え、快調に歩いていく。両側に海が見えるこの場所は、昨日だったら怖いだろうな。しばらく行くと、ひたすら続く下りの階段。ちょっと歩きにくいが、少しずつ降りていく。それにしてもこの道、もう少し簡単なルートかと思っていたがなかなかハードだ。少しでも若いうちにこれてよかったかも・・・


この道を行く


鳥がいた


ゴロタ岬から下りてきた


花と岬


広いなあ


花と丘


すぐ横は断崖


階段を下りて行く


随分下りてきたなあ


階段を降り切り、平坦な道へ。うーん、平らな道ってありがたい。海岸沿いを歩くと、また違った種類の花がいろいろと咲いている。季節が違うと、また違う花が咲いているんだろうな。それにしても、今の時期に咲いているはずのレブンウスユキソウにはなかなか会えないなあ。礼文林道コースには群生地があるらしいが・・・それほど高山植物は環境にデリケートなのかな。


4キロ地点通過


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どんどん行くよ


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砂浜がきれい


しばらくすると町に到着。ここが鉄府、もうゴールは近いぞ。このあたりは漁業の町なんだろうな。今の時期は爽やかでいいが、冬は厳しいだろうな・・・なぜかやたらと猫がいたが、おいしいもの食べてるんだろうな。町を抜け、港の端まで行くとコースの案内があったぞ。ここを行くのか?


コモチレンゲ


いい天気


あと2.5キロ


穴あき貝で礼文島


ねこだらけ


ここを登るのか?


最後に山越えがあるとは言われていたが、これまでにない高い草が茂るまるでけもの道。本当にここか?と思ったがほかに道はないので最後にがんばりましょう。かなり足が疲れているし、この道はぬかるみもあってかなり登りにくい。でもなんとかがんばり、汗だくになりながら丘の上まで登りきる。すると目の前に絶景が広がり、ほんの一瞬で疲れが吹き飛ぶ。さあ、もう少しだ。最後の下り坂を抜け、車道にでるともうゴールは目の前。少し行くと売店のある西上泊に到着だ。スコトン岬から8キロ4時間、ゴロタ岬から2時間の旅、お疲れ様でした。


***


道なき道を行く


コウリンタンポポ


あの岬から歩いてきた


売店で水とポカリを買い(\310)、澄海岬の見える展望台へ。最後の力を振り絞って階段を上がると、青くきれいな海を見下ろせるところに来た。あー疲れた。水とポカリが体に染み渡るね。沖には岩の島があって、たくさんのウミネコがにぎやかに鳴いている。4時間コースのうちの3時間分を歩いたわけだが、確かに昼ごはん休憩を除けば3時間半ほど、写真を撮りながらなのでほぼ予定通りなのかな。礼文島には8時間コースというのもあり、それはここからまだ5時間分歩くわけだし、しかもさらに厳しい道があるらしい。それはきついなあ、そう簡単には踏破できないよね。ゆったりこの展望台で過ごしたあと、ホテルに連絡し、迎えに来てもらう。


西上泊到着


ウミネコの島


澄海岬


海が青い


さらに道は続く


8時間コースはこちら


ホテルに戻り、とにかくまずは温泉だ。それほど広くはないが、滝のように湯船に落ちる湯が心地よい。ふう、さっぱりした。部屋は別館だが、その屋上に登ってみる。ぐるっと見渡すと、穏やかな海やスコトン岬にトド島、そして近くには湖もあるんだね。静かで気持ちのいい景色です。


ホテルの別館


温泉の小屋と海


スコトン岬とトド島


さあ、19時になった。晩ごはんへ行こう。フロントの奥にあるレストランへ行くと、広いテーブルにおかずが用意されていた。うまそう・・・ちょっと今日は雰囲気を変えて、シャンパンをボトルでいただきましょう。まずは乾杯。冷たさと泡がのどに心地よい。さて、いただきますか。もはや定番になった生うに、これは間違いなくうまい。毎日贅沢だなあ。イカの沖漬けになまこの酢の物、これがどちらもやわらかくてうまい。特になまこなんて、こりこりした歯ごたえのものしか食べたことないけどねえ。そしてシーフードサラダ、これは贅沢。新鮮なホタテにぼたん海老、そしていくらが満載。シャンパンにもよく会うし、実にうまいです。と、ここでホテルの人からのお誘い。なんでもこのあとちょうど日没になるので、みんなで見に行きませんかとのこと。食事中だが、それはいいタイミング。せっかくなので行きましょう。ホテルの裏にでて、少し土手を上がると海が見える。


土手に上がろう


明日もいい天気に


ホテルに戻る


太陽はすでにかなり低くなっており、今日行ったスコトン岬の方に沈むようだ。少し雲はあるが、空がオレンジ色に染まっていく様子はきれいだなあ。ふと、海のほうを見るとアザラシが顔を出しているのが見えた。海沿いにたくさんいるんだね。さあ、そろそろ日没。雲や陸地があるので実際に暗くなり始めるより前に太陽は見えなくなってしまうが、今日という一日を振り返る。天気もよくて、本当によかったな。さて、ごはんに戻りましょうか。



まずはお刺身。これが初体験の、ホッケの刺身。昨日の煮付けに続いてのホッケバリエーションだ。淡白でやわらかい身で、ふんわりとおいしさが伝わってくるようだ。なかなかいいですね。あとメニューにはなかったが、サービスということでシマエビが2匹出てきた。新鮮なのでちょっと頭がはずしづらかったが、ミソまでしっかり頂きました。シャンパンにもよく合うしね。続いてはうにの茶碗蒸し。火が通った新鮮なウニは少しねっとり感がでて、これが卵とベストマッチ。でもコレステロールはかなりのもの?まあたまに食べるのはいいよね、おいしいしね。そしてでました、毛ガニ。一人分はハーフサイズだが、それで十分。はさみとカニ用スプーンを駆使して、とことんまで身を取り出す。少し角度を変えると身がとりやすくなったりするので、確かにこれは無言になるね。ほじくりながら食べながら、そしてシャンパンを飲みながら、毛カニとの戦いは完全勝利にて終了。まだまだ食事は続き、次はメニューにはないじゃがバター。北あかりだ。ほくほくとねっとりが合わさったような食感で、自然の味が濃くておいしい。いいねえ。バターがついてきたが、なくても十分コクを感じることが出きる。そろそろおなかはいっぱいだが、最後に柳の舞というメバルの仲間の魚の煮つけと、ご飯セット。ていうかこれだけで煮魚定食ではないか。最後にこの量はちょっと多いが、これもきれいに完食。思いっきり満腹、ごちそうさまでした。ホテルの人が合間に話しかけてくれたり、エーデルワイスの歌を聞かせてくれたり、楽しいひとときでした。いつの間にやら他のお客さんはいなくなっている。シャンパンボトルを空にして、大満足です。


生うにやシーフードサラダなど


シャンパンがうまい


ホッケの刺身&シマエビ


うに茶碗蒸し


毛ガニハーフサイズ


柳の舞&ごはんセット


このあとはデザートとコーヒーを隣の談話室でいただく。シンプルなチーズケーキがうれしい。談話室には花の写真がたくさんあったり、花の映像をまとめたDVDがあったり、いろいろ見ていて飽きない。今の時期に咲く花もあれば、6月に咲く花、8月に咲く花など、来る時期によっていろんな表情を見せてくれるようだ。とはいえやっぱりベストシーズンは6月なのかな。なかなかその時期には来れないけれど、レブンアツモリソウも咲くしね。


デザート


談話室で


フロント


22時を過ぎた。そろそろ部屋に戻りますか。外に出てみると、そこは満天の星空。北斗七星やカシオペアの中にもたくさんの星が見えるくらい、まるで降ってきそうな星空だ。人工衛星まで見えるぞ。明日もいい天気だといいな。利尻富士が見えるといいが・・・おやすみなさい。