2007/5/2 神戸空港〜指宿
〜日本航空で鹿児島へ。歴史ある嘉例川駅舎と「はやとの風」で素朴な駅弁を楽しんだ後は、海を臨む温泉宿でのんびり。〜

今回の旅は、初の神戸空港から始まる。ポートアイランド沖にある海上空港は意外に狭く、それほど便がないせいか人も少なかった。関西の狭い地域に3つの空港があることへの是非はあるが、利用者としては便利に使い分けができればそれでいいのかな。9時ちょうど発鹿児島行きのJAL3353便はほぼ満席。GWだけど、早いうちに先得割引でとったので実はお得な旅。滑走路に出ると遠くに神戸の街並みが見える。今まで見たことのない、ちょっと不思議な光景だな。無事に離陸し、瀬戸内海の上空を快調に飛ぶ。しばらくすると機内アナウンスが入り、眼下に足摺岬が見えるとのこと。高知もいい天気のようで、海岸線がよく見える。高知は自分にとって日本最後の未達県。待っていろよ・・・鹿児島までは1時間ちょっとで近いもの。飛行機は次第に高度を下げ始めているようだ。空港はかなり郊外にあり、一面の緑が広がっている。10時ごろ、無事に鹿児島空港に到着した。


神戸空港出発ロビー


眼下に足摺岬


もうすぐ着陸


鹿児島市内まではバスがでているが、今日の最初の目的地は肥薩線嘉例川駅。空港から近いので、タクシーで行きましょう。空港の周りをぐるっと周り、狭い田舎道を少し走ると嘉例川駅に到着。ここは104年前からある木造建築の駅舎がなんとも風情のある駅だ。次の電車までまだ1時間以上あるので、ほとんど人はいない。駅そのものもいい感じなのだが、もうひとつのお楽しみは駅弁。地元の素材を生かした手作り駅弁は、一日の数が限られているため前もって予約済み。早速駅弁をゲットし、まずは一安心。と、おじさんが話しかけがてら、かごに入ったてんぷらのようなものをくれた。これは「がね」というもので、鹿児島のサツマイモをふんだんに使ったてんぷら。サツマイモの自然な甘さがなんとも優しく、おやつにもおかずにもなる一品だ。本来は売り物(50円!)なのだが、われわれは一番乗りだったのでサービスしてくれたのかな。その後しばらくは駅で写真を撮ったりしながらのんびりと過ごす。車で来て、写真だけ撮って帰っていく人もいる。有名な駅なんだね。今は無人駅だが、以前この駅に勤務されていたというおじいさんと話すことができた。今は名誉駅長として駅の管理を嘱託されているらしく、実は結構な有名人のようだ。今日はこんなにのんびりとした駅だが、明日は隣駅からここまで歩こうというイベントがあるらしく、駅前に出店もでてにぎやかになるとのこと。それはそれで楽しそうだが、まずはのんびりしたこの駅を楽しみたい。1時間に一本くらいしか電車が来ないので静かだし、田舎道に伸びた線路がいい感じだね。いつのまにやら、ぼちぼちと観光客が増えてきた。みんな次にくる「はやとの風1号」に乗るのかな。


明治から変わらない


開業100年記念碑


104歳の駅舎


時刻表


昔の駅名表示板など


若いぞ


これが「がね」


まっすぐ伸びる線路


静かでいい感じ


しばらくすると、遠くで線路を打つ音が聞こえてきた。その音は次第に大きくなり、黒い車体が見えてきた。11時53分「特急はやとの風1号」が嘉例川駅に到着。数分の停車時間があり、その間に電車に乗っていた人も降りて駅で写真をとっている。あれほど静かだった駅が、束の間の賑やかさに包まれる。誰もいない駅舎を早めに撮れてよかったな。特急の車内は木目が主体の暖かいデザイン。新しくてきれいだね。さて、電車も出発したし、お楽しみの駅弁タイムとするか。この「かれい川」は地元の野菜を中心にしたボリュームたっぷりの駅弁だ。「がね」もおいしいし、シイタケやタケノコごはんも美味。タケノコ入りのコロッケもいいねえ。優しい手作りの味わいに満腹、幸せです。小一時間ほど走り、電車は山から海へと出た。ちょっと霞んでいるが、海の向こうに桜島が見えている。ここまでくればもう少し。そして12時51分、鹿児島中央駅に到着した。かつての西鹿児島駅であり、昔がどんな様子だったかは知らないが、九州新幹線の開通に合わせてリニューアルされたのであろうきれいな駅だ。ちょっとこの駅でゆっくりしようかとも思っていたが、13時15分に山川行きの「なのはな号」がでるので乗ってしまいましょう。地元らしき人でそこそこ席は埋まっているが、ちょうど2人がけが開いていたのでラッキーだ。ここから指宿までは一時間ちょっと。鹿児島中央駅を出ると、再び桜島を見ながら錦江湾沿いをゆったりと走る。しばらくは景色を見ていたが、海から離れたあとはほとんど眠りに落ちていた。途中でも海沿いを走っていたような気はしたが・・・14時半ごろ、指宿駅に到着。


特急「はやとの風」


車内の様子


駅弁「かれい川」


鹿児島中央駅到着


なのはな号


指宿駅


ここからはタクシーで指宿ロイヤルホテルまで。途中、タクシーの運ちゃんから池田湖や開聞岳、フラワーパークなど回りませんかと言われたが、早くそしてゆっくり温泉を楽しみたいのでホテルに直行だ。少し時間が早かったらしくロビーで待ったが、海を見下ろす眺めが気持ちいい。空気が澄んでいれば、開聞岳もきれいに見えるだろうな。しばらくして部屋に入る。新しいホテルではないのでところどころに昭和の香りがするが、のんびりしましょう。お茶など飲みながら少し休憩し、温泉へと行きますか。なるべく人が少ないうちにゆっくりしたいしね。温泉は大浴場と露天風呂があり、思ったとおりそれほど人はいない。海を見ながらのんびりとすごす。でものぼせない程度にね・・・温泉から出た後は、お土産やさんを少し見てみよう。かるかんの試食があり、紫芋やお茶風味のもおいしいね。かるかんは好みなので、明日買うことにしよう。

その後は部屋でテレビをみながらのんびり過ごす。そして7時になり、お楽しみの夕食タイム。今回は部屋食だし、ゆっくりお酒を飲みながら楽しみましょう。刺身などの前菜系は種類が豊富でいい感じ。味多膳というこのプランのメインは、黒毛和牛をおろしたてのワサビで食べるもの。少し厚めの和牛の表面を軽く焼き、ワサビを添えていただく。うん、広がる肉汁とワサビの香りがいいね。付け合せのアロエが初めての食感でなかなかおもしろい。このあたりではポピュラーな食べ方のようだ。お酒を追加して、当然のごとく完食。全体的な感想として、ボリュームはちょうどいい。味もいい。ただ一つ、サラダのカニはいかにも冷凍ものという感じで、パサパサしていてこれだけはNG。なにも鹿児島の温泉宿で無理にカニを出さなくてもいいと思うのだが・・・


ロビーからの眺め


露天風呂


味多膳


色とりどりの前菜


鴨鍋


黒毛和牛


ごちそうさまでした。テーブルを片付け、布団を敷いてもらうと今日は終わったようなもの。あとはテレビでも見ながら、旅のゆったり感を満喫するだけだ。街からも離れ、海沿いで静かなのがいいね。おやすみなさい・・・