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通路まで人が寝ているというものすごい混雑の中、列車は快調に走りつづける。コンパートメントも満員なので横になれず、あまり眠れない。もう5時半だ。DIJONには6時ちょうどにつくので、通路で車窓からの景色を眺める。まだ暗いが、なんとなく景色は見える。その景色が、次第に街の景色に変わってきた。6時ちょうど、DIJONに到着。荷物が重いし通路が人だらけなので出るのが大変だ。なんとかホームに降りる。ほんの3日前にいた街に戻ってきた。マルセイユ行きのTGVは7時33分発なので、とにかく座席の予約をいれる(40F)。今度はちゃんと一等で、座席番号も入っている。これで一安心。駅のカフェで時間をつぶそう。寝ぼけた身体に熱いカフェオレがしみいる。ほっと一息だ。7時過ぎまでのんびりとすごす。さあ、そろそろ行きますか。Kanaちゃんが夜食にと作ってくれた生ハムとモツァレラチーズだが、夜行の中では食べられなかったので朝ごはんにしようと思い、小さなフランスパンとジュースとビールを買う(27.5F)。待ち合わせなのだろうか、出発までまだ10分以上あるのにTGVはホームに来ている。早速のりこむ。一等はゆったりとしている。マルセイユまで4時間半、これはゆったりとした旅になりそうだ。さあ、朝ごはん。まずは冷たいビールがのどを潤す。妙にうまい。生ハムとモツァレラもうまい。ルッコラもたっぷりのっていてうれしい。焼きたてのフランスパンとともに食べると超美味。Kanaちゃん、ごちそうさま!車窓にはぶどう畑が広がる。このあたりは平坦なので、ブルゴーニュの中ではもっとも安価なワインを作るエリアであろうか。おいしいワインになって欲しい。少しうとうとしているうちに、リヨンに到着。ここで向かいに赤ちゃん連れの若い夫婦が座った。かわいい赤ちゃんだ。よく泣く子であったが・・・でもわれわれはほとんど爆睡していた。
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駅前大階段
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12時03分、マルセイユに到着。TGVから降りると、暑い!地中海らしいさわやかな陽光が降り注ぐ。まずはホテル探しと思ったら、マルセイユの駅から大通りに出るにはすごい大階段を降りなければならない。イタリア土産の詰まったかばんが重いが、なんとかがんばって階段を降りた。もうあまりこの荷物を持っては動き回りたくない。階段を降りてすぐに見つけたホテルに入ると、部屋は空いていた。まあまあの部屋だったので、即OK!部屋に入って一息つく。湿度が低いせいか、外は暑いが中は過ごしやすい。
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さて、まずは駅へ。時刻表を確認するが、やはりバルセロナへ直接行く列車はないようだ。うーん、どうしよう。ひょっとしてバスがあるかもしれない。駅のインフォメーションで聞くと、50メートルほど先にバスターミナルがあるのでそこで聞いてくれとのこと。バスターミナルに向かうと、大きなバスが何台かとまっている。時刻表を見てみると・・・あった、バルセロナだ!これで行けるかもしれない。チケット売り場が2時にならないと開かないということなので、しばらく待つ。バスターミナルで会った40代日本人夫婦はチュニジアから来たそうで、とてもいいところだったらしい。いつか行ってみたいものだ。さあ、2時になった。あさってが第一希望だったが、聞いてみると満席、明日ならば空いているという。やむ終えまい、明日移動しますか。明日は完全な移動日になってしまいそうだ。が、ともかくバルセロナに行けることが決まり(@290F)一安心だ。さて、街歩きに行きますか。とにかく港に行きましょう。駅前の大通りを歩く。なだらかな坂道だ。このあたりはアラブ系のお店が何軒かかたまっている。大きな交差点に出た。ここを右に曲がるとまっすぐと港に続いている。それにしてもおなかが減った。もう3時前なのに昼ごはんがまだ。でも今晩はブイヤベースが待っているのでそんなに食べるわけにはいかない。
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海の幸のサラダ
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途中市場のようなものがあったが特に食べられるようなものはなかった。港の手前にちょっとした広場があり、そこにカフェが何軒か並んでいた。なにか魚介のさっぱりしたものが食べたい。メニューを見てまわり、「海の幸のサラダ」があるカフェに入った。ビールと魚介のサラダを頼むが、きっと大きいのが出てくるだろうと思い一人分にした。ウェイターは不思議そうな顔をしていたが・・・しばらくして出てきたものは、大正解。大きなお皿に野菜やエビや貝が山盛りだ。どう考えても一人一皿は多いでしょう。さっぱりしていてうまい。二人で食べるとちょうどいい量だ。ごちそうさまでした。
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マルセイユ港
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カフェをあとにし、港へ。マルセイユ港だ。かつて船でフランスへ来た旅人はここでフランスの大地を踏んだのだ。そのころはどんな港だったのだろうか。港の脇にはレストランが並んでいる。今日はどこでブイヤベースを食べようか。何でも一本奥に入った通りの方がいいらしい。まだ4時過ぎなのでどの店も開いていないが、その分ゆっくりとメニューを見られる。高いお店も安いお店もある。ある程度めぼしをつけて、その通りをあとにした。しかし暑い。日差しは高く、まだまだ暑い。涼しいところに行きたい。港に来る途中にスーパーがあったので、そこに行こう、と思ったらちょうどその向かい側にデパートらしきものがある。
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よし行ってみよう。エスカレーターを上がり、中に入ると涼しい。ミラノで入ったのと同じキッチン用品店(HABITA)や文房具屋を見てまわる。文房具屋には手作りアクセサリーのビーズがたくさんあり、うろうろと見てみる。何も買わなかったが。そして本屋へ。入り口近くに料理の本が並んでいる。テーマごとに分かれており、もちろんフランス語だがなんとなく分かる。しかも写真がきれいで安い。これはいい、ということで、じゃがいも料理・野菜料理・お楽しみ料理・夏料理・フランス地方料理の5冊買う(120F)。ちょっと休憩。カフェに入り、グレープフルーツジュースとレモンジュースを頼む。ともに100%だ。出てきたものは・・・ん?レモンジュースはグラスに半分くらいしかない。と思ったら水と砂糖がついてきた。これで薄めて甘くして飲めということか。ようし、まずはぞのまま・・・すっぺー!うまいけど、これはちょっとすっぱすぎる。薄めることにしよう。うむ、ちょっとすっぱいくらいでちょうどいいかな。砂糖も少しずつ溶かしてみた。これはこれでうまいね。さっき買った本を見ながら、のんびりすごした。さて、そろそろ行きますか。デパートを出、スーパーへ行く。プロバンス地方だけあってロゼワインがたくさん並んでいる。買いたい気持ちを抑え、水とポテトチップだけ買ってスーパーをでた(13.25F)。さあ、ブイヤベースだ!港へ戻り、さっき歩いた通りへ。そろそろ賑わい始めている。さてどのお店にしようか。
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これで一人分
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さっきめぼしをつけた店を中心に、改めてメニューを見て歩く。みたところそう大差はないようだ。とある一軒の前でメニューを見ていると、ちょうど出来上がったブイヤベースが運ばれるところのようで、店のおじさんが皿一杯の魚介類を見せてくれた。うまそうだ。値段も大差がないわけだし、ここにしましょう。ちょっとおじさんの顔が怖いが・・・テラス席に座り、ロゼワインとブイヤベースを注文。まずはワインで乾杯。プロバンスの辛口ロゼで、すっきりしていておいしい。ごきげんに飲んでいると、ブイヤベース登場・・・すごい。魚やエビが大きなお皿の上でおいしそうな色になっている。
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こんなお店
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一人分づつとり分けてくれるのだが、かなりの量だ。いただきまーす。うーん、海の香り。魚は少し骨があって食べづらいが、おいしい。後から辞書で調べたところ、ヒメジとかアンコウの仲間とかいった白身魚が中心だ。貝類といえばハマグリ、ムール貝だろうか。そしてエビ類はザリガニ?のような小さなエビにテナガエビ、そしてロブスター。ザリガニのようなエビは硬くて食べにくいのだが、いい味が出ている。テナガエビはさらに海の風味が強い。メインのロブスターは文句なし。硬いフランスパンをスープにつけながら食べるので、ものすごくおなか一杯になってしまった。デザートなどいらない。ごちそうさまでした(409F)。
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レストランを出、ほかの店をのぞきながら歩く。どこもうまそうだ。港で少し食休み。さあ、帰ろう。帰り道はのぼり坂なので少しつかれる。この道をあの荷物を引きずるかと思うと・・・駅前のホテルにしてよかった。部屋に帰るとなんだか暑い。風が無いせいだろうか。電気を消して窓を開けて寝ました。去年ベリコ・タルノボでも同じことをしたような・・・
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