|
とうとうこの日が来た。2度に渡る延期を経て、今回も厳しいスケジュールの中ではあるが会社の夏休み制度が7〜9月の任意の3日間の選択になったことを追い風に、なんとか4日間の休みを確保。海の日と週末を合わせ、7日間と長くはないが予定を組むことができた。あと半年しか猶予のないマイレージ特典ファーストクラスの旅、ようやく現実のものとなった。2004年のシンガポールからアイルランド、バルセロナ、2005年の南イタリア、ニューヨーク、そして年末のトスカーナ。これに宮古島やら台湾やら全国出張やら、さらにいろんなボーナスマイルを積み重ねてやっと得た12万マイルの権利、一時はどうなることかと思ったが・・・今にも降りだしそうな曇り空の中、7時過ぎに家を出て伊丹空港へと向かう。8時過ぎに空港につき、成田行きのカウンターへ。ふだんは近づくことのないファーストクラスのカウンターへと行き、チェックインを行う。憧れの赤い帯のついたフランクフルトまでのチケットを受け取り、出発ゲートへ。もう成田行きの搭乗は始まっているので、すぐに乗り込む。待つことも慌てることもない、完璧なタイミングだ。いくつか空席は見えるが、ほぼ満席に近い。平日でも旅に出る人がたくさんいるんだねえ。1時間ほどで成田に到着。今日はなんといってもファーストクラスなので、早く専用ラウンジに行きたい。少しの買い物と出国審査を済ませ、まずはサテライトビルにあるラウンジへ。
|
|

まずは成田へ
|

成田空港
|

ラウンジへと向かう
|
|
中に入ると、ゆったりした布張りのソファーが並んでいる。おねえさんに案内されるまま進むと、奥には仕切られた空間があり、そこにはさらにゆったりした革張りのソファーが並んでいた。なんとビジネスクラス用ラウンジの奥に、ファーストクラス用ラウンジがあったのだ。ざっと20席くらいあるようだが、半分くらいは埋まっている。この人たちは大会社の社長とか、セレブな人たちなのかな・・・なに、こっちは12万マイルの努力があってのこと、憶することは何もない。中にはビジュアルルームという仕切られた部屋があり、大きな液晶テレビではちょうどメジャーリーグのオールスターをやっている。おねえさんが飲み物を聞いてきてくれたので、こういう場所ではまずシャンパンでしょう。しばらくすると、グラスに注がれたシャンパンが小さなボトルとおつまみのチーズとクラッカーとともに運ばれてきた。まずはこれから始まる空の旅に乾杯だ。あとはセルフでお寿司をいただいたりしながらしばしくつろぐ。テレビではちょうどイチローが打席に。すでに2安打を打っているイチローだが、第三打席はなんとメジャーのオールスター史上初のランニングホームラン。やってくれるねえ。1時間ほど寛いだところで、出発ゲートのあるメインビルに戻る。
|
|

ビジネスクラス用
|

ファーストクラス用
|

朝から乾杯
|
|
ここにもファーストクラスラウンジがあるので、いってみましょう。メインビルだけにさらに広くて席も多く、ビジネスコーナーも充実している。ビジネスクラスラウンジにはたくさんの人がいるぞ。それにしても、ビジネスクラスに乗る人ってこんなに多いんだねえ。でも我々はその奥にある、禁断のファーストクラスラウンジ。やっぱりこっちは革張りソファーでゆったりしている。ここには常に担当のおば、いやおねえさんがいて、飲み物や軽食など、常に気を使っている。お酒ばっかり飲んでもよくないので、ここはトマトジュースですっきりしましょう。おつまみもあるが、ここではもういいかな。しばらくのんびりと、ファーストクラスラウンジライフを楽しむ。
|
|

ラウンジの入口
|

ビジネス用は賑わっている
|

シアタールーム
|
|

ビジネスルーム
|

この奥がファースト用
|

革張りでゆったり
|
|
12時半になったので、そろそろ行きましょうか。出発ゲートに行くと、ちょうど搭乗が始まるころ。すでに長い行列ができているが、我々はファーストクラスなので思いっきりのごぼう抜き。ほぼ一番乗りで、機内へと入った。その機内は・・・まさに異空間。広い空間に、大きなカプセルのような席がわずかに9席。そしてベテランのCAが、満面の笑みで迎えてくれた(ちょっと恐い)。予約していた座席は2Cと3Aだが、これではお互いまったく姿が見えない。2Cと2Dになった方が離れてはいるものの様子はわかるし、たまたまこの2Dがあいていたこともあって席を変えてもらった。
|
|

搭乗の行列
|

ごぼう抜き
|

ファーストは左へ
|

ボーイング777-300ER(赤いところが我々の席)
|
|
座席につくと、やはり広い。革張りの席そのものも広いし、前後左右が思いっきりゆったりしている。まずいつものようなぺらぺらではなく、しっかりとした柔らかい毛布をいただく。そしてリラックスするためと、ジャージのような着替えをもらった。さらにオーディオ用のヘッドフォン、BOSE製で耳全体を覆い、機内の音をシャットアウトするらしい。うーん、すごい。エコノミーとビジネスの差も大きいと思うが、ビジネスとファーストはさらにその差が大きい気がする。それにしても9席中8席が埋まっており、我々マイラー以外はどこかの会社のえらいさんか、資産家なのか、とにかく100万以上のお金を払って乗っている人たちなんだね。しばらくして、エコノミーの人たちも乗り終えたようで、そろそろ出発だ。我々はすでにリラックスしているので半分寝ている状態だが、JAL407便はほぼ定刻通り、フランクフルトに向けて出発した。
|
|

これがファーストクラス
|

靴箱もある
|

BOSE製ヘッドフォン
|
|
高度を上げ、水平飛行に入った。ここでウェルカムシャンパンが振る舞われる。まずは空の旅に乾杯だ。その後ワインリストが配られた。シャンパン2種にワインが赤白各4種、日本酒と焼酎も各2種あり、それにカクテルが多数ある。どうしようかと思ったが、やっぱりここはファーストクラスでしか飲めないシャンパンを頂きましょう。「Champagne Taittinger Comtes de Champagne 1995」と「Champagne Pol Roger Brut Chardonnay 1998」をお願いする。Taittinger(テタンジェ)は少しスコッチキャラメルの風味が感じられ、Pol Roger(ポルロジェ)はシャルドネらしいシャープですっきりとしたな味わい。どちらもいいシャンパンという感じがして、アミューズとともにおいしくいただく。いやあリッチな気分だ。そして次に、機内食のメニューが配られる。事前に和食をリクエストしていたのだが、別にこの場で変更してもいいらしい。でも日本の航空会社、まずは和食で。
CAが座席のテーブルを出し、白いナプキンをかけてくれる。ここからは和食のフルコースが始まるのだ。飲み物は日本酒でしょう。福島の「飛露喜」をセレクト。しっかりとした香味のある、おいしいお酒だ。和食のメニューは以下の通り。
【先付】すっぽん煮凝り 胡麻酢味噌掛け
【前菜】雲丹のせ海老 鱧寿司 合鴨葱巻き このこ新挽き揚げ 梅酒ゼリー
【椀】すっぽん豆腐
【向付】真子鰈 薄造り
【小鉢】鰻胡瓜巻き 土佐酢
【煮物】加茂茄子揚げ煮 鶏そぼろ餡掛け
【台の物】伊勢海老 具足煮 白御飯 味噌汁 香の物
水菓子 和菓子 緑茶
飛行機の中でウニやらすっぽんやら刺身やらを食べるのは初めてだ。当然ながら、うまい。最近のJALエコノミークラスの機内食はかなりひどいものだが、ファーストクラスはさすが。9人限定だし、かなりのお金を払っている人たちだし(マイラーを除く)、ここはなかなか手が抜けないところだろう。自分のペースでゆっくり食べられるのもいい。おかわりの日本酒は、佐賀の「東一」。ワイン樽で熟成させたとのことで、すこし樽香のあるお酒。これは・・・好みとしては少し微妙。日本酒は米の香りでもっとすっきりしているほうが好みかな・・・これはこれで美味しいけどね。しめのごはんは機内での炊きたてコシヒカリらしい。おかずがおいしいのはもちろんいいが、おいしいごはんでしめるというのは実にいい。食後のデザートはワゴンでのサービス。果物やケーキ、チーズなど好きなものをいただける。ということで、全部で4種類いただきました。
|
|

シャンパンとアミューズ
|

JALホームページより
|

「先付」「前菜」
|
|

「椀」
|

「向付」「小鉢」「煮物」
|

「台の物」
|
|

デザートワゴン
|

ココナツムースと果物
|

ティラミス・果物・和菓子
|
|
ちなみに、洋食のメニューは以下の通り。
きれいなお皿でサーブされて、おいしそうだったな。
【オードブル】フォワ・グラのテリーヌ
【スープ】赤ピーマンのクリームポタージュ
【メインディッシュ (ご選択)】
A:和牛フィレステーキ 山葵ソース(397kcal)
B:地養鶏のアップルヴィネガートマト煮(395kcal)
C:真鯛のクリスピーソテ ミントと
トマト風味タプナード添え(317kcal)
モッツァレラチーズとフレッシュトマトのサラダ
チーズをお好みで フルーツ取り合わせ
|
   |
|
食後に、いただいたジャージに着替える。ファーストクラス専用のトイレは少し広く、着替え用の台もあるので着替えやすい。席に戻ると、CAの方が「お休みになりますか?」と聞いてくる。どうやら布団の準備をしてくれるようで、座席に厚手のシーツを敷き、そして枕と羽根布団。エコノミーの薄い毛布とは大違いだねえ。これで席を倒すとこれぞフルフラット、体を真っ直ぐ伸ばして寝ることができる。これは楽だ。ビジネスでもかなり倒れるが、やはりフルフラットとは違う。横幅もあるので少しなら寝返りも打てるし、これはゆっくり眠れそうだ。飛行機はまだロシアに入ったばかり。搭乗前のラウンジから随分飲んでいるし、まずは寝ましょうか。おやすみなさい・・・
音楽を聴きながら、随分寝た気がする。なにやらいい匂いが漂っているが、これは誰かが軽食のラーメンでも食べているのだろうか。今どこだ?フライトマップを見ると、なんともうウラル山脈は越え、まもなくモスクワの辺り。ロシアを横断するほぼ6時間近く寝ていたことになる。やっぱり体を伸ばして羽根布団に包まれると、普通にぐっすり眠れてしまうのだ。こうしてしっかり眠れるのもいいが、やはりファーストクラスそのものをもっと楽しまないと。起きようと座席を起こし、ライトをつけて軽食メニューを見ていると、CAが「お目覚めですか、お布団お片づけしましょうか、なにかお持ちしましょうか。」と来たので、布団を片付けてもらって軽食のカレーをいただきましょう。さーちゃんも起きたようで、同じくカレーをいただく。しばらくして出てきたものは、ちゃんとしたお皿に入ったベジタブルカレー。ラッキョや福神漬けまで付いている。カレーは少し辛めで、野菜がしっかり入っていておいしい。このレベルならば、カレー屋さんでそのまま出せそうな気もするな。さて、フランクフルトまではあと4時間くらいだし、あとは映画でも見ながらのんびりしましょう。「東京タワー」は見たことないのでちょうどいい。MAGICVなので、いつでも最初から見られるし止められるので便利だ。椅子をゆったり倒してのんびりと過ごす。
|
|

軽食のカレー
|

食後の紅茶セット
|

カプチーノ
|
|
映画も終わり、少し小腹が空いた。到着前にもう少し食べておこうと言うわけで、軽くきつねうどんでもいただきましょうか。インスタントのうどんdeスカイではない、ちゃんと生めんとダシであり、あげもなかなかおいしい。和食セットもいいな。これもおかずがいろいろとあっておいしそうだ。他にもいろいろと食べるもの、飲むものがあるのだが、そんなには入らないな。そろそろドイツが近づいて来たようで、少しずつ高度を下げているようだ。厚い雲を抜けると、緑の広がった平原の中に街が見えている。きれいな景色だな。さらに高度を下げていき、ここでファーストクラスの軽食サービスは終了。このぎりぎりまでサービスを受けることが出来るわけだ。そして着陸態勢に入り、JAL407便はほぼ定刻の18時過ぎ、無事にフランクフルト国際空港に到着した。
|
|

これはチョコレート
|

和食セット
|

きつねうどん
|
|
去年のワールドカップ以来、1年ぶりのドイツだ。長い距離を歩き、入国審査へ。ドイツの係員らしく、日本出国のスタンプを確認した上で、キッチリとスタンプを押してくれる。適当に空いているところに押すイタリアの係員とは大違いだな。続いてバゲッジクレームへ。ファーストクラスだけあって、やはり荷物も早めに出てきた。何から何まで、特別扱いというわけだ。やはり、なかなか庶民には手の出ない世界だね・・・あとは帰り、楽しみにしておこう。出発ロビーへと入り、これでドイツの人だ。手持ちのユーロが多少あるので、とりあえず今日は中央駅まで行きましょう。駅がどこにあるかよく分からなかったが、到着したのはターミナル2なので、ターミナル1までまずシャトルバスで動く。すると目の前に鉄道駅があった。98年にここに来たときは地下の駅から乗った記憶があるのだが、どうも地下は近郊路線のみで、地上駅がICEなども停車する長距離路線駅。中央駅までは近いのだがICEが通る関係で、地上駅のようだ。去年のワールドカップで、このあたりの様子も変わったんだろうね。この駅からは、ドイツ各地へのICEが多数出ているようで、ベルリンやケルン、ハンブルグやミュンヘンなど、ドイツのどこに行くのも便利。さすがドイツ、という感じだ。自動券売機での買い方がよく分からないので(去年も買ったはずだが・・・)、カウンターで中央駅までのチケットをゲット(@3.55E)。ICEには乗れないので、ローカル電車に乗ってフランクフルト中央駅へ。ようやくここまでたどり着いたぞ。少し雨がぱらぱらと降り始めて肌寒いが、あとはホテルまで。駅を出て数百メートルほど歩くと、今日のホテルRamada Frankfurt City Centerに到着。
|
|

もうすぐ着陸
|

フランクフルト空港駅
|

電車を待つ
|
|
さっそくチェックインし、部屋に入る。ふう、ファーストクラスとはいえやっぱり疲れた。顔を洗ってさっぱりだ。まだ8時ごろだし、まだ明るいので、軽くビールとソーセージでもつまみに行こうかな。そう思っていたが、このドイツのベッドは気持ちいいんだよね。少しなめらかな感じのシーツが実に気持ちよく、疲れた体を横たえているうちにいつの間にやら寝てしまいました。そして目が覚めると・・・なんと2時。でもまだまだ眠い。初日からこんなに眠いのは珍しい。ファーストクラスでぐっすり眠れたが、かえって気疲れしているのかもしれない。まだまだ寝られそうなので、もうこのまま寝ましょう。明日から時差ぼけにならないようにね・・・
|