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6時起床。ベランダから外を見ると、あれほどにぎわっていた駐車場が見事にがらんとしている。
これぞ思い描いていたポルトチェザーリオだ。昨日いた人たちは、いったい何時ごろまで騒いでいたのだろうか。ベランダで朝の空気を吸っていると、海沿いに弟たちが散歩しているのが見えた。すると隣から「おはよう」おかんかよ!びっくりしたぜい。今日もいい天気になりそうだ。さて、シャワーを浴びるか。トゥルリディアでは随分と苦労したが、ここはたっぷりのお湯が勢いよく出てとても気持ちいいぞ。バスタブはないが、シャワー室がちゃんとしているのでお湯が飛び散る心配もない。うーん、いいねえ。やっぱり日本人としてはしっかりお湯を使いたいよね。
朝ごはんは一階のレストランで。ところがまったく人の気配がない。でも3つのテーブルにはすでにパンが用意されているので、これだろうな。ジュースをグラスについでいると、ホテルの人が来た。カプチーノでも頂きましょう。パンは袋入りのものだが、なかなかおいしい。ゆったりとあさごはんを楽しむ。それにしても、昨日はあんなにたくさんの人がいたのに、このあさごはんの様子を見ると宿泊客はわれわれだけ?日本以上に休日と平日が極端だな。
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これがイメージどおり
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漁師さん
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あさごはん
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食後にしばらく散歩を楽しむ。でもその前に、まずはキャッシングだけは済ませておこう。ホテルの前に戻ってくると、地元のおっちゃんが女性陣に話しかけてきていた。片言イタリア語でコミュニケーションだね。そのおじさん、英語は分からないがドイツ語は分かるというので、覚えたてのドイツ語で「Ich komme aus Japan!」とだけ言っておいた。あとはわからん。さあて、海沿いの朝市へ行こう。朝市といっても道に魚介を並べただけなのだが、今朝とって来たばかりの新鮮なものが並んでいるわけなので、どれもうまそうだ。たくさんの魚に大きなタコ。ウツボもいたりするし、イカもうまそうだ。しばらく歩いていると、前回来たときにタコを触らせてくれたと思われるおじさんを発見。さすがにこっちのことを覚えてはいなさそうだが、今度は一緒に写真を撮らせてくれた。サービス旺盛だね。そして他のおじさんがタコを触らせてくれるし・・・南イタリアの漁師町の、なんとも素朴な楽しいひと時だ。
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朝市の様子
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新鮮な魚たち
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かっこいいぜ
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部屋に戻り準備をして、チェックアウト(240E)。なかなかいいホテルでした。ホテルの前では親父が車の準備をしているが、どうやら片道の無線ができるようになったようだ。ということで、親父号の助手席の弟が、何かあったときは俺号に合図を送ることができるようになったのだ。アルベロベッロやチェザーリオとは違い、今日からは行ったことのないところへ行くわけなので、これは心強い味方になるだろう。10時少し前、マテーラにむけて出発だ。ポルトチェザーリオを出て、まずはターラント方面へと走る。BGMは浜崎あゆみベスト。途中、赤い芥子の花がとてもきれいなところがあった。しばらくして、例のMANDURIAに到着。ここはすっと抜けるはずが、標識に従って走っていると妙に町の中の狭い道をうろうろと走ることになってしまった。うーん、なぜなんだろう。行きも帰りも要注意な街だ。でも何とか広い道に出てきたぞ。ここは7terなのでしばらくはターラントに向けて快調に走る。だんだんと街の景色になってきて、道も広くなり車も増えてきた。ターラントをこえたら今度はバーリ方面へ。ハイウェイのような道を少し行くと、AutostradaA14号との分岐が。数日まえ、ローマからこの近くまで一気に来たわけね。ここを越えると、マテーラ方面の出口を発見。ここは標識通りに進む。Autostradaの下をくぐり、快調に走る。途中、Castellanetaという街ではちょっとぐるぐるしたが、それでも標識通りに進んでいるとまた広い道に出てくる。分かりやすいような、分かりにくいような不思議な感じだが、迷っているわけではないのでまあいいか。街から離れると、すごく快適な田舎の一本道だ。サザンのベスト3枚目をBGMに北海道の美瑛にも似た感じの景色を走る。ただ問題は、小さな虫がフロントガラスやボンネットに次から次へとぶつかること。なんだかいろんなものがこびりついているぞ。雨でもふって洗い流してくれないかな。ま、今日はこのまま晴れていてね。しばらく走ると、マテーラ市内への標識が出てきた。
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うそつき看板
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ここから目的の洞窟、サッシにはどういったらいいのかが分からない。とにかく街の中心に行けば分かるだろうと思い、にぎやかなほうへと走っていく。すると、ついにSASSIの標識が登場だ。ふう、あとはこれにしたがって行けばいいわけだ。と思って進んでいくと、なんとひとつ落書き標識があり、左折するべきを右折してしまった。ひどいことだ。それが丁度一方通行の場所なので、結局そこからぐるっと大回りをして同じ標識のところへ。もうだまされないぞ。今度は左折し、しばらく坂道を下がって行くと突然目の前に巨大な洞窟都市が現れた。
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そこにちょうど駐車場があるので車を停める。ここは展望台のようになっており、少し高い位置からマテーラのサッシ全体を眺めることが出来る。ここマテーラは、1993年に世界遺産に登録された。正確な起源は定かではないらしいが、8世紀から13世紀にかけて、修道僧が住みつき130余りの洞窟聖堂を築いたとのこと。斜面の岩を横に掘って住まいとした洞窟住居(サッシ)が幾重にも層をなし、下の家の屋根が上の家の屋根を前の通路となっているなど、南イタリアの厳しい自然を生き抜くための特殊な住居として知られているのだ。いまではさすがに洞窟に住んでいる人はいないらしいが、洞窟を利用したホテルやレストランやカフェなどがある。きつい日差しの中、静かで、奇妙な雰囲気のある場所だ。これがどんよりした曇りだったり雨だったりしたら、ちょっとおどろおどろしいかもしれないな。
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洞窟住居全景
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周りは谷
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ズームアップで
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では中に入ろうか。洞穴住居群の周りの道をぐるっと行くと、広めの駐車場があった。停めてみるが、周りになにもなさそうなのでもう少し先へ。レストランやカフェがあるエリアの近くに停めましょう。さて、昼ごはんにしましょう。近くのトラッテリアに入る。外は日差しがきついが、中に入るとひんやりとしている。しかも目が慣れるまでは、店の中の様子がよく分からない。しばらくして目が慣れてくると、ここは岩をくりぬいた、いかにもサッシ風のお店であった。
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サッシのレストラン
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まずはビールで乾杯。こういうときのビールは実にうまい。このお店にはパスタが7種類あるのだが、ゴルゴンゾーラのパスタ以外のものを6種類注文。お店にしてみれば一度に作れないからめんどくさい話だよね。はるばる日本から来てるのだ、許しておくれ。さすがに6種類一度にはできないようで、2種類ずつくらいで出てくる。せっかくなので例によって順番にまわして食べる。うん、どれもうまいね。オレキエッテが大きくなったようなパスタや、ちょっと太目のスパゲティなど、変わった感じのものもある。いろいろ食べて、満腹です。(60E)
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食後にはサッシを散歩。石の階段をゆっくりと登る。日差しがきつくて暑いので、あまり急がないようにね。でも日陰は涼しくて気持ちがいいぞ。しばらく歩いていると、ちょっと階段が急になって来た。ここからは息子チームで登りきったところまでさくっと行き、いろんな景色を写真に収めるとしよう。登りきったところには広場があり、カフェもあったり以外とカジュアルな雰囲気。石造りの教会しかないような、狭い場所を想像していたのでちょっとびっくりだ。うろうろと歩き、この街の雰囲気は十分味わえたね。下までおり、近くのお土産屋さんでサッシをかたどったミニチュアのマテーラ土産をゲット(3E)。しばらく回りの谷の様子などをみて、そろそろ出発しましょうか。
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日陰は涼しい
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教会が見える
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登りきったところの広場
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岩の上の十字架
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なかよしわんこ
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お土産やさん
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車と教会
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結構深い谷
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人は住んでないよね
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車に乗り、出発だ。サッシエリアはすぐに抜け、市街地に入る。でも街からの出方が分からない。なんとなく広い道を探しながら、迷いながら走っていくうちに、この街に入ってきたときの道に出てきた。で、ここからどうすれば?ターラントから来た道にぶつかり、ここが分岐なのだがポテンツァ行きの標識が出てこないので、とりあえずしばらくターラント方面に戻りましょうか。と思っているうちに親父号と離れてしまった。無線も入らない。うーんどうしようか、しばらく走るか。いずれ追いついてくるかな?でもかなり走っても追いつく気配はないし、どう見てもこの方向では単にターラントに戻るだけだし、やはりさっきの分岐で標識を見落としたか?ということで、マテーラまで戻りましょう。でも対向車に気をつけないと。すれ違うのは一瞬なので、気づかなければ今度こそ離れていく一方だぞ。気をつけながら走っていると、途中の少し広くなった路肩に親父号発見。いずれ戻るだろうと、ここで待っていたとのこと。分かってんじゃん。無事合流で、出発だ。さっきの分岐までくると、この方向からだとちゃんとポテンツァ行きの標識が見える。うーん、さっきはどうだったかな?
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ガソリンスタンド
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まあいい、このまま飛ばしていきましょう。なかなかいい道で交通量も多くない。キャンディーズの解散コンサートライブを聞きながら快適に走る。Ferrandinaで407号線に入り、ここからは西へ一直線。次第に西日がまぶしきなって来たぞ。ポテンツァで高速に入る少し前に休憩だ。ガソリンも補給し(36E)、ここからはアマルフィまで一気に行こう。しばらくは3車線のいい道が続いていたが、2車線になり最後は工事で1車線。これでは進まないなあ。大きなトラックが前にいるし・・・のろのろの後、なんとか復活。再び快適なドライブが続き、無事にサレルノの出口に到着。
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高速をおり、市内に入る。するととたんに信号、人ごみ、交差点。リゾート地らしく、観光客らしき人がたくさんいる。さあて、市内の抜け方がわからないぞ。とりあえず中心街に向かって走り、海を目指す。海沿いにでたあとは、モーニング娘。ベストをBGMに海岸沿いを西へ西へ。すると、アマルフィ方面の標識がでた。あとはひたすら海岸沿いを進むのみだが・・・これが大変。断崖絶壁にへばりつくように作られた道を行くのだが、こんな道でも抜かそうとする車がたくさんいるのだ。対向車も結構来るし、おまけにバスも来るし、狭いし、危ないよ。途中VietriやMaioriなど、いくつか街を抜ける。それぞれがリゾートエリアなので、目的地のアマルフィに着いたかな、と思ったら違う街、を繰り返す。そんな街をいくつ抜けただろうか、標識によるとようやく次がアマルフィらしい。でも駐車場の場所と入り方が分からず、つい通り過ぎてしまった。仕方がないので途中でなんとかUターンし、やっとのことで無事にアマルフィ到着。へとへとだ。思わず親父と握手だ。なんとか暗くなる前に到着できてよかった。いやいや、それにしてもよかった、オートマで。この道マニュアルは絶対無理。うーん、マニュアルで走破した親父はすごい。
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夜のアマルフィ
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今日のホテルはFontana。広場に面したホテルなので、すぐ近くだ。ただ車をどうすれば分からないので、とりあえずチェックインに行く。どうやら車は専用の駐車場があるらしく、そこへはホテルの人が持って行ってくれるとのこと。どうぞ、お任せします。広場に車を移動させて待っていると、にいちゃん2人到着。一人はアントニオというらしい。よろしくね。ホテル滞在中、言えば車を出してくれるようだが、こんな海岸線の道ならば極力乗りたくないな。部屋に入り、しばし休憩。ふう、無事到着できてよかった。もう9時を回っているぞ。晩ごはんへ行こう。
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さあて、どこに行きましょうか。ざっと下見をしてから、みんなで出かけよう。どこにお店があるかよく分からなかったのが、広場から奥へと向かうにぎやかな通りがあり、その脇にある細い階段道をあがっていこう。登りきったところに狭い裏通りがあるのだが、この道沿いにいくつかレストランがあり、いい感じに賑わっていてよさそうだ。ぱっと見の雰囲気で、PERLAというリストランテに入る。席はかなり埋まっていて賑やかだが、ちょうど6人が座れるテーブルが空いていてラッキー。さて、何にしましょうか。今日は長距離ドライブでおなかが減ったし、ワインもしっかり飲みたい気分。メニューから前菜やパスタ、メインなど、いろいろ頼む。さあて、次々とでてくるぞ。まずはカプレーゼ、イワシのフリット、カジキマグロのスモークという前菜軍。いやあ、どれもうまいねえ。特にイワシ、これは新鮮なんだろうなあ。ワインに合うし、実にいい。お皿もカラフルで、楽しいぞ。続いては魚介のフリット。エビもイカも魚も、オリーブオイルでカラッと揚がっている。レモンを絞ってごきげんさ。そしてパスタ。ボンゴレロッソも魚介のリングイネも、6人いるといろいろ食べられていいなあ。でもちょっとずつになるので、ものによってはもうちょっと食べたい気持ちもあるんだけどなあ。
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カプレーゼ
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イワシのフリット
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カジキマグロのスモーク
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魚介のフリット
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ボンゴレロッソ
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魚介のリングイネ
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エビのグリル
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イカのトマト煮
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サラミのピザ
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お店の入り口
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次にはメイン系のエビのグリルとイカのトマト煮が登場。日本で普通に食べるエビのグリルはちょっとパサパサしてあまり好みではないのだが、これは新鮮なのだろう、身がプリプリでジューシー。どういうこと?イカのトマト煮はイカ風味満載の一品で、イカ好きにはたまらない味だ。それにしても、ちょっとずつだとあっという間に食べてしまうなあ。でもさすがに満足してきたが、最後にもう少し食べたいということで、サラミのピザでしめる。ちょうど一切れずつでいい感じだ。(122.5E)
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今日はポルトチェザーリオからマテーラ経由で一気にアマルフィ。海岸沿いの道など、なかなかハードなルートではあったがおもしろかった。旅もこれで半分、明日からは後半戦。引き続き、楽しい旅でありますように・・・
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