2005/12/31 Firenze〜San Gimignano
〜レンタカーで雪景色の高速を抜け、塔の街・サンジミニャーノへ。年越しディナーをたっぷりと。〜 ★通貨ユーロ(約143円)★



朝ごはん


6時起床。外を見ると、雨模様だ。さむそうだなあ。シャワーを浴びて8時に朝ごはんへ。昨日よりはシンプルな朝ごはん。それでもハムとチーズはちゃんとあるので、まあこんなものかな。きむ氏は野菜がないのに不満げだ。まあ昨日がよすぎたと言うことで。一旦部屋に戻り、9時15分にフロントで集合。街歩きの前に、まずはレンタカーやさんの下見をしよう。途中、昨日ラオターずがチャレンジしたカフェがあった。レンタカーやさんはホテルから十分歩ける距離だが、入り組んだところにあってかなりわかりづらかった。下見をしてよかったな。


さあ、ドゥオモへ行こう。何度も歩いた道を行くのだが、傘が無いとつらい微妙な霧雨だ。石畳に霧雨、雰囲気はいいのだがなにしろ寒さが染み込んでくる。昨日は夜の景色しか見なかったが、朝のドゥオモに到着だ。ただ霧雨の影響で、キューポラには靄がかかっているようだ。これでは景色が見えないだろう、ということで残念だが上に登るのはあきらめよう。ドゥオモの入り口には、たくさんの人が集まっている。開くのが10時からで、あと数分だ。寒いがまあ待つしかない。10時を少し過ぎたころ、ドアが開いた。一斉に中に入るが、中はがらんと広いので、人がたくさんいる感じはしない。ミラノ程大きくはないが、ここのドゥオモは天井にあるキューポラの内側の絵がすばらしい。それにしても、あんなところにどうやって絵を描いたのだろう。絵を描いてから上げたのかな?しばしドゥオモ内の雰囲気を楽しむ。


ドゥオモ


ジョットの鐘楼


キリスト生誕


最後の審判


ドゥオモの壁


変わった牛



雨のフィレンツェ


ドゥオモの中はだんだんと人が増えてきた。地下のお土産やまで一通り見て回り、満足満足。外に出ると、相変わらずの細かい雨だし身にしみて寒い。乾いた寒さは結構得意なのだが、この湿った寒さはなんとも・・・これではちょっと他を見て回る気分にもなれないので、一旦ホテルに戻りましょう。雨のせいで指先までも冷たくなってきた。ホテルに戻り、ほっと一息。ふう、やっぱり温かい部屋はいいね。部屋でしばらく休憩し、11時半にチェックアウト(@150E)。


さて、レンタカーやさんへと向かう。さっきよりも雨は上がっており、傘なしでもなんとか平気だ。荷物があるのでちょうどよかったな。ただし屋根から突然水滴が落ちてくるところがあるから、それだけは要注意。Hertzの事務所に到着し、さっそく手続き。すべて予約済みなので、特に問題なくスムーズに完了。万が一のために、保険はフルオプションでね。車はすぐ近くのガレージにあるということなので、みんなで移動だ。ガレージに着き、鍵を渡すとすぐに準備してくれた。とにかくまずはギアを確認・・・予約していた通り、確かにオートマ。これで一安心だ。ベンツのコンパクトな4人乗りで、荷物はトランクにちょうど収まる量。さて、サンジミニャーノへ向けて出発だ。駐車場から出て、まずは一歩通行の細い道を走る。駐車車両が多いので、注意しないとね。



雪景色


交差点に入ると双方向通行になり、嫌でも右側通行を意識することになる。後ろの席で、ラオターずはどきどきしているぞ。道なりに進んでいるあいだはいいのだが、途中にあるロータリーがまたラオターずのどきどき感を増幅させる。あまり日本にはない仕組みだからね。でも信号機はいらないし、スピードが落ちるし、これはこれで利にかなった仕組みなんだろうな。とはいえロータリーそのものに慣れてはいないし、右側通行なのでどちらが優先か一瞬戸惑うけどね。標識にしたがって走り、ようやくシエナ方面行きの高速に入る。


ここからはずっと一面の雪景色だ。まるでスキー場に来たようで、これは予想外だった。とはいえ降っているわけではないので運転自体はスムーズに進む。途中、雪を側道によけているところがあったりトンネルがあったり、走りにくいけどね。1時間ほどで、無事にサンジミニャーノへの出口を発見。高速を出た後は、よくわからないのでひたすら標識の通り進むしかない。それほど交通量はないし、霧がかっているもの見通しはいいのでどんどん走る。しばらくして、どうやらサンジミニャーノエリアに入ったようだ。本来ならばこのあたりからはもうたくさんの塔が見えるはずだが、今日は霧が濃くて何も見えない。坂道をどんどん上がっていき、そして坂を上り切ったところに城壁と門を発見。これは・・・テレビの世界遺産で見たことがあるぞ。無事に到着したようだ。さて、どうしたものか。城壁の近くにある駐車場には何台かの車が順番待ちの状態。ホテルの駐車場があるかもしれないので、まずはぐるっとまわって門の近くに車を止め、ラオターずを車に残してホテルにチェックイン。フロントのおばさんに駐車場のことを聞いてみたが、特にホテル専用といったものがあるわけではなく、やはりさっき見た城壁前の駐車場か、ここに来る坂の途中にあったところのどちらかに止めることになるらしい。

そうするとやはり城壁前がいい。晴れているならばともかく、この寒い雨の中数百メートルも坂の下の駐車場なんていやだな。とりあえず荷物を先にホテルの部屋まで運び、再度駐車場へと向かう。するとあらら、駐車場前の列は無くなっているぞ。ちょうど空いたのかな。ということで入口に並ぼうとすると、駐車場前にいた制服姿のおばさんが、「空いてないから下へ行け」のポーズ。それはいやだなあ。ちょっとくらい待ってもいいのでそのまま止まろうとすると、再び「空いてないから下へ行け」のポーズ。さあて、ここからは片言イタリア語の出番。「なんで?ここに入りたいんだけど!」「だめだめ、下へ行きなさい!」「どうして!ここで待ちたいのよ!」「だめよ!早く行きなさい!」すると別の車が逆方向からすーっと中へと入った。「なんであの車は入れるの?なんで私たちはダメなのよ!」「・・・いいわ、入りなさい」すばらしい。すべてイタリア語による壮絶悶絶バトル、別の車のアシストもあり、大勝利。たいしたものだ。

駐車場に入り、スペースを探す。ざっとみたところ空きがあるように見えるのだが、なぜか停める場所がない。不思議な感覚を覚えるが、よく見ると理由が分かった。枠線を無視してまたがって停めるやつ、斜めに停めるやつ、かなり無駄にスペースが使われているのだ。恐るべしイタリア人、これでは枠の意味がないではないか。そんななか、何とかスペースを見つけ、ドアがなんとか開けられるくらいでようやく駐車できた。 お疲れ様でした。


ぶどう畑も雪景色


旅の相棒


ちゃんとしようよ


部屋で少し休憩し、さあ街歩き。雨がざんねんだが、それもまた雰囲気を出している。大晦日のサンジミニャーノは、観光客らしき人もそれなりにいる。四角い塔が何本も空に向かっているが、昔はもっとたくさんの塔があったらしい。晴れていればもっときれいなんだろうな。ここはイノシシが名物で、ハムやサラミなどがあるのだがそんなお店はあとでゆっくり見ましょうか。まずはおなかが減ったしね。ドゥオモ広場近くのお店から見てまわる。いい感じのワインバーがあったのだが満席だったり、すでに閉店時間だったり大晦日で夜から営業だったりお休みだったりで、なかなか見つからない。そんなお店探しも、石造りの入り組んだ道を歩くのでちょっとした探検気分。


塔が見える


雨の旧市街


食材屋さん


ドゥオモ広場


これがドゥオモ


ポポロ宮殿


ようやく営業中のリストランテを発見。他がクローズしているからか、かなり賑わっているようだ。中に入り、ようやく落ち着くことができた。今夜は豪華大晦日ディナーなので、昼は軽めにしよう。というわけで、オーダーはトスカーナ風の前菜やパスタとし、メインは無しで。昨日に続き、今日もイノシシ肉のパスタを食べる。うん、別に臭いわけではないし、しっかりと肉の味がしてなかなかうまい。ごはんの途中、日本時間は0時を過ぎ、元旦となった。2006年、今年もよろしくね。お店はだいぶ静かになってきた。われわれがほとんど最後の客だったようだ。ゆっくりと食後のエスプレッソを楽しんでいると、店の飼い犬らしきシェパード(太り気味)がテーブルの間をうろうろとし始めた。おとなしくてなかなか寄ってはこないかったけどね。ごちそうさまでした(85.6E)。


トスカーナ風前菜


なんだっけ?


ボロネーゼ


イノシシ肉のパスタ


ペンネアラビアータ


クリスマスの飾り


お店を出ると、雨もなんとか上がっている。しばらく歩いていると、きむ氏に電話が。誰?恐る恐る出てみると、なんだかイタリア語。明らかな間違い電話だ。びっくりするなあ。さて、買い物タイムだ。ここの名物はイノシシなので、食材屋さんに入ってサラミや生ハムを試食。うん、少しクセはあるがどちらもなかなかうまい。でも生ハムは真空パックができないとのことなので、サラミをゲット(8.15E)。ニオイが苦手な人はお店にいるのも辛いようだが、そんなに臭うかなあ。でもそんな状況でもきむ氏の買い物をイタリア語でサポートし、店を飛び出した。これで一つ目的を果たしたので、あとは臭わない店にしましょう。いくつかお店を見て回り、サンジミニャーノ産のビンサント(3.8E、4.6E)やオリーブオイル(5.5E)などをゲット。Jはビンサントの小瓶をお土産用に大量購入している。ここでの買い物はこんなものかな。あとは水を買い(1.6E)、ここからは晩ごはんまでは自由行動としましょうか。我々は部屋に戻り、しばし休憩。ラオターずは街をうろうろと探検したらしい。


鹿肉に猪肉がある


チステルナ広場


ホテルの入口


少し寝て、すっきりだ。8時半となり、ディナーへと向かう。今日は大晦日、パリやロンドンではなかなか晩ごはんにありつけなかったのだが今回は予約済み。評判のいいレストランつきのホテルを予約しておいたからね。大晦日ディナーをゆっくりと楽しもう。一階ロビーでラオターずと待ち合わせ、レストランへと入る。まだほとんど人はいないが、テーブルの用意はされているので予約で満席なんだろうな。案内された席は窓際の一番奥。落ち着く席だ。早くから予約していたからかな。席に着くと、既にメニューが置かれていた。今日のスペシャルディナーは次の通り。よくわからないものもあるが、楽しみだな。

 Menu San Silvestro 2005
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 Variazione di Baccala
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 Scaloppa di Fegato grasso,Frutta secca,Asparagi bianchi
 Crema d'Astice,Castagne,Verdure invernali
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 Raviolo di Piccione,Fegatino candito,Tartufo nero
 Carre di Vitella rosolato,Animelle croccanti,Lattuga farcita
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 Cioccolato
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さあ、まずはスプマンテで乾杯。レンズ豆のムースとともに、おいしくいただく。濃厚なムースに突き刺さっているパンツェッタの塩加減がいい感じ。いきなりスプマンテの進む味です。さっそく白ワインを頼みましょう。せっかくなので、サンジミニャーノの白ワインがいいかな。次は干しダラの3種前菜仕立て。ちょっとしょっぱいが、食感の異なるのがおもしろいな。続いてフォアグラと白アスパラ。ソテーしたフォアグラにはナッツやドライフルーツがまぶしてあり、それをベリー系の甘いソースで食べる。トスカーナらしい濃厚な味わいがおいしい。白ワインが進む進む。そしてロブスターのスープ。甲殻類の風味がたっぷりの、これもまた濃厚でおいしい。ここまでエビ風味の濃いスープは飲んだことがないかな。この辺りで、もう赤ワインタイム。これもサンジミニャーノ産にしよう。きむ氏は合間にヤニ補給で忙しいなあ。

次は鳩のラビオリ。レバー?と思うくらい濃厚な肉だ。赤ワインがとても合う一皿だな。それにしても全部味が濃い。まさに冬のトスカーナ、滅多に食べられないものばかりなので、じっくりと味わいましょう。メインの肉料理、牛フィレ肉のソテーとカツ。キャベツの中には細かく刻んだ野菜がたっぷり入っている。これも濃厚、この時点でもうおなかはいっぱいだ。でもコースなので、最後にデザートがある。チョコのアイスとヘーゼルナッツのキャラメル和えで、これがまた濃い濃い。おいしいのだが、さすがにこのナッツまでは食べきれないな。まわりのテーブルは結構みんなきれいに食べているんだけどね。このデザートのときに食後の甘いスプマンテが注がれ、そしていよいよ新年を迎えるカウントダウン。tre、due、unoで丁度12時、2006年の幕開けだ。あちこちのテーブルからおめでとうの声が聞こえる。今年もいい年でありますように。


レンズ豆のムース


干しダラ3種


フォアグラ&白アスパラ


エビの濃厚スープ


ワインが進む


ハトのラヴィオリ


牛フィレ肉のメイン


デザート


食後のお楽しみ


食後にエスプレッソと小菓子を楽しんでいると、遠いところで花火が上がっていることに気づいた。ここは高台にあるのでいくつかの町が見下ろせるのだろう。それほど規模が大きいわけではなく、思い思いに打ち上げているようだ。いろんなところで盛り上がっているのだろうな。ローマやミラノでは、きっと大騒ぎだろう。そういえばパリもすごいだろうな。

旅もこれで丁度半分。後半も、無事に過ごせますように。