2004/12/4 Barcelona
〜カンプナウでは思いがけず選手と遭遇。久々のスペイン料理を楽しんだあと、バルサ戦は興奮の中。〜 ★通貨ユーロ(約134円)★

時差ぼけのせいで何度か目が覚める。7時前、そろそろ起きましょうか。おなかがすいたよ〜。外を見ると、予報とおり雨がぱらついている感じ。今日はサッカーを見る日なので、なんとかあがってほしいものだが。シャワーを浴びてさっぱりし、8時ごろに朝ごはんへ。外はすごい雨だ。レストランに行くと、人が少なくがらんとした感じ。朝ごはんは7時からなのだが、まだあまり来ていないようだ。まずはオレンジジュース。スペインらしく、搾りたてのオレンジジュースが胃にしみわたる。すっきりしたぞ。さて、バイキングなので取りにいきますか。ハムやチーズが充実しているし、スペイン風オムレツなどもありなかなか豪華な朝ごはん。もう少し野菜があればもっといいんだけどね。ゆったり過ごし、コーヒーをたっぷりと楽しみ、満足です。


いろいろなハム


温かい料理もいろいろ


果物も


いったん部屋に戻り、準備をして出発だ。なんとか雨もあがったようだ。このまま晴れてくれるといいが・・・ホテルの目の前に地下鉄の入り口があるのでちょうどいい。改札前の切符売り場で回数券(タルヘタ、@6E)を買う。これで10回地下鉄に乗れるのだ。まず向かうは、FCバルサのホームグラウンド、カンプノウ。地下鉄3号線のMaria Cristinaまで行き、そこから徒歩で10分程度。11時から今日の試合、バルサ対マラガ戦の当日券が発売されるのだが、30分ほど早くついたようで、まだ人もまばらだ。巨大なスタジアムの回りをうろうろとする。


雨上がりのスペイン広場


練習場


これがカンプノウ


すると、妙に人が集まり始めているところがあった。オフィシャルショップやバルサミュージアムもある正面玄関で、チケットゲットの参考にしていた個人のHPによると、このあたりは「サインもらい場所」らしい。だれか来るのか?と思う間もなく、1台の車が到着。地下の駐車場に行くまでの道に集まったファンが歓声を上げる。一瞬顔が見えたが、知らない人だ。でもかっこよかったぞ。そうか、試合は夜8時からなのだが、けっこう早い時間からみんな来るのかな。せっかくなので、しばらく待つことにしましょう。わりと頻繁に車が入ってくる。歓声があがらないときは、スタジアムの関係者かな。軽い歓声があがるときは、おそらく若手の選手なのだろう。すると、なんだか高そうな車が来たぞ。歓声があがる中をよく見てみると、ロナウジーニョだ!窓が黒いので分かりずらいが、あのシルエットは間違いなくロナウジーニョ。やっぱり人気者だ。いやあ、楽しいなあ。しばらくして、シャビ登場。ここでも歓声があがった。その後、車の流れがとだえ、たまに来ても関係者ぽい感じ。11時を回ったし、そろそろチケット買いに行こうと出口へ向かうと、歓声があがった。あわてて戻ると、ライカールト監督だ。髪形が印象的なのですぐわかる。そしてまたもや大歓声。よく見ると、普通のタクシーだぞ?誰だ?と思って中を除くと、なんとエトオ。バルサを代表するストライカーは、普通のタクシーでご出勤。おもしろいなあ・・・その後しばらくすると、しだいに人垣がばらけていった。そろそろ終わりかな。あとデコとプジョルを見たかったが。ではチケットを買いに行きましょう。


「入り待ち」の人たち


ロナウジーニョが中にいる


イニエスタかな?


わからん


これはシャビ


格好いいなあ


ライカールト監督


誰だろう・・・


エトオご出勤


さっきは誰もいなかった当日券売り場には、もう結構人が並んでいるぞ。途中ダフ屋が声をかけてくるが、全くノーサンキュー。10分ほどで順番が回ってきた。ここまで値段がわからなかったが、狭い窓口にたどりつくと料金表がある。メインスタンドであるTribuna、2枚のDos、一階のPrimera、グラウンドに近いでCerca de Ground、Cerca de Pitch、最後にはPor Favor。変な言い方であろうが、通じてるでしょ。コンピュータから2枚のチケットが発券され、しめて104ユーロ。安くはないが、相手がバレンシアやレアルだともっと値段があがるらしい。チケットをみると、どうやら15列目なのでまあいいほうだろう。席番号がなぜか14と18で離れているが、これで実は並びかもしれないし、まあ何とかなるでしょう。とりあえず、これで一安心。


これがチケット


当日券売り場


到着待ちの人はもういない


さて、それではさっきのサインもらい場所に戻りますか。到着待ちの人垣はもうないが、大型の観光バスがどんどんと到着し、スタジアム一帯は人であふれている。しかしまだ12時前、試合開始まで8時間以上あるのに・・・時間があればスタジアムツアーやバルサミュージアムに行こうと思っていたが、試合のある日はとてもそんな状態ではないようだ。まあ、それらは別日に来ればいいので、今日のところはオフィシャルショップへ。ユニフォームやマフラーをはじめ、さまざまなバルサグッズが2フロアにわたって売られており、すごい賑わいだ。試合開始前になるといったいどうなるのだろう・・・いろいろとみてまわり、観戦用にマフラーを2本と、選手のサイン入り小型ボールをゲット(43.99E)。しかし、このショップだけでもしっかりと時間を過ごせる。カンプノウは、バルサ好きにはたまらない場所なんだな。ゲットしたバルサマフラーをさっそくつける。


オフィシャルショップ


オフィシャルショップ


たくさんのマフラー


ロゴマーク


サイン入りボール


バルサ・スペイン・カタルーニャ


さて、まだ1時。試合開始まであまりにも時間があるので、いったんカンプノウを離れ、お昼ご飯に向かう。目指すはやはり、ロス・カラコレス。バルセロナに来たらまず行っておかないと。3番の地下鉄Drassanesで降りるとそこはランブランス通り。記憶を頼りにしばらく歩くと、見覚えのある細い通りに入り、その向こうにはロス・カラコレスが。入り口には、チキンがおいしそうに焼かれて回っているところ。ちょうどおじさんがチキンを追加しに来たところで、ガラスを開けた状態で写真を取らせてくれた。さて、中に入りましょう。入ってすぐはバルになっており、我々が首にかけたバルサマフラーをみて店員さんがうれしそうに声をかけてきた。そこを抜けると厨房があり、たくさんのパエージャが調理されている真っ最中。おいしそうだ。



おいしそう


奥の部屋に行き、さらに2階へ。まだ開店間もないのだが、そこそこお客さんがいるぞ。荷物があることもあり、ゆったりとした4人テーブルへ通してくれた。ひょっとしてこれもバルサマフラー効果?さてと、今日頼むものはもう決まっている。さっぱりしたサラダ、シーフードのパエージャ、そして入り口で回っていたチキン。特にあのチキンは、今まで食べたいと思っていながら食べる機会がなかったもので、ちょうどハーフサイズがあったので、パエージャも食べたいがたとえ量が多くても今回は食べようと思っていたのだ。まずはビールで乾杯。


のどと胃にしみわたる感じで、おいしいな。名物のカタツムリ型のパンも出てきたのだが、これはやめておこう。しばらくして、まずはサラダ登場。レタス、トマト、ニンジン、タマネギなどにオリーブオイルとビネガーをかけて食べるのだが、さっぱりしてとてもおいしい。朝野菜が食べられなかったので、ちょうどいい。サラダを食べ終わろうとするころ、パエージャ登場。運ばれてきた途端、立ち上る海の香り・・・うまそうだ。まずは一口食べてみる・・・やっぱりうまい。エビや貝のなどのエキスがたっぷりと出ており、海の香りが濃厚に少しはごたえのある米と絡み合っている。過去に何度も食べているものではあるのだが、やっぱりうまくて感動ものだ。続いていよいよ、チキン登場。こんがりとおいしそうに焼けているぞ。少し切って、食べてみよう・・・これはうまいぞ。肉はジューシーだし、皮は香ばしくて塩味がいい感じに効いているし、全体的にハーブの風味がするし、うまいね。念願のチキンを食べられてうれしいぞ。ハーフサイズとはいえ結構な量があるので、骨を避けて少しずつ食べ、パエージャのえびのからをはずしながら少しずつ食べ、どっちもおいしいので幸せだ。ふう、完食。食後にコーヒーをゆっくり楽しみ、大満足です(55E)


ビールとカタツムリパン


さっぱりサラダ


念願のチキン


海の幸のパエージャ


コーヒーで締める


ぶら下がる生ハム


お店を出て、ランブランス通りへ。おなかがいっぱいなので、しばらく散歩しましょう。ここからカタルーニャ広場までには、たくさんのお店がある。特に今の時期はポインセチアを並べた花屋さんや、クリスマスの飾りものを売るお店が多い。人ごみの中、ぶらぶらと歩き、カタルーニャ広場に到着。広場沿いにあるデパートで電池を買い(1.95E)、地下鉄にのって一旦ホテルに戻る。部屋でしばし休憩・・・2時間位たっただろうか、すっきりした。そろそろ行きますか。今雨は降っていないが、どうなるかわからないのでポンチョとカメラ用のウォータープルーフケースは欠かせない。朝買ったバルサマフラーを巻き、出発だ。

回数券は4回目。地下鉄のホームに降りると、バルサのマフラーやユニホームを着た人がたくさんいる。ほかの人たちも、多くはスタジアムに行きそうな雰囲気だ。しばらくして電車が到着。やはりというか、かなり混み合っている。みんなカンプノウに行くのかな。とにかく、荷物には気をつけないと・・・途中のサンツ駅でもたくさんの人を乗せ、地下鉄は走る。電車のゆれに騒ぐ若者たちとともに、無事にマリア・クリスティーナ駅到着。ここからは人の流れについて行けばスタジアムまで一直線だ。朝はがらんとしていた通りが、スタジアムへ向かう人の波になっている。さあ、スタジアムが見えてきたぞ。暗い中にまぶしい光を放っている。マフラーなどのお土産を売る店もたくさん出ている。さて、入り口はどこだろうか。チケットにある番号を頼りに、とにかく中に入ろう。ちょっと迷ったが、無事にスタジアムの中に入る。さあて、席はどこかな。ゲートのおじさんに教えてもらいながら、席のあるブロックへと入る。と、そこには緑色のピッチが大きく広がっていた。


試合前のスタジアム


電光掲示板


たくさんのカメラマン


これは近いぞ。トラックも無ければ柵もガラスも無いので、ユーべのデッレアルピはもちろん、パルマのエンリコタルディーニと比べてもずいぶんと近く感じる。10万人入るスタジアムにも関わらず、だ。席は前から15列めで、結構近いのに全体が見渡せ、いい感じだ。まだ開始まで1時間以上あり、席もがらんとしているので、とにかく前まで行ってみましょう。一番前はVIP席で入れないので、その手前まで行ってみる。ほんとに近いぞ。ピッチサイドでは、カメラマンたちが準備中。ちょうど目の前にカメラマンがいたのだが、なにやらこちらに手を振っているぞ。と、カメラがまっすぐこっちを捕らえていた。バルサのマフラーを振りながら笑顔で応えておこう。今ごろ倉敷さんあたりが、「ああ、日本の方ですね。いやあ、こうしてヨーロッパにまでサッカーを見にくる日本人が増えてきていますねえ。すばらしいことですね。」とでも実況されているだろうか。

しばらくして、場内がざわめき始めた。選手が出てきたようだ。でも、水色のユニフォーム。これはマラガだね。向かって左側がホームチームの練習場所だと思っていたのだが、どうやら逆の様子。マラガの選手は一人もしらないなあ。うーん、反対側に行こうかなあ、と思っているうちに、大歓声が上がりバルサの選手登場。これは近くに行かなければ。人を掻き分けてできるだけ近くまで行ってみよう。うーん、よく見えるぞ。あれはどうみてもロナウジーニョ。デコとウォーミングアップだ。おお、あれはエトオ。タクシー出勤のエトオだ。プジョルもいるし、シャビもいるし、各国の代表クラスが目の前にいるのだ。ラーションが怪我でいないのが残念だが・・・そろそろ練習が終わりそうだ。席に戻りますか。


ロナウジーニョ(右)


ジーニョとデコがアップ中


写真撮影


席に戻ると、いつの間にやらほぼ満席になっている。席につき、しばらくすると 場内にバルサの応援歌が流れ始めた。これにあわせて、選手たちが再度入場。 子供たちとの写真撮影等をすませ、スタメン発表。いつもこのスタメン発表で映る 選手たちの顔を一人ずつ写真にとるのだが、なんだかやたらとシンプルで早い 紹介で、写真が全く追いつかなかった。でもたまたまだが、ロナウジーニョの 画面が撮れたのでいいか。とおもっていたら、いきなりキックオフ。なんだ、やりだしたら早いねえ〜。とにかく試合が始まった。


ロナウジーニョ!


さあ、キックオフ


ピッチが近い


ふと気づくと、いつのまにやら雨が激しく降っている。バルセロナは雨が少ないためにここカンプノウには屋根のある部分があまりないのだが、われわれの席は丁度屋根の下。ラッキーだ。もっと前の席だとつらい思いをしたかもしれない。

前半は右手がわへの攻撃なので、少し距離はある。でも非常に見やすい席だ。開始早々から、試合を支配しているのはバルサ。圧倒的なボール支配率ののち、前半24分、マルケスが奪ったボールをデコからうけたエトオがドリブル突破して。バルサ先制だ。エトオがゴール前でボールを受けたときの歓声と、ゴールが決まった瞬間スタジアムに響き渡る歓声。その盛り上がり方がすばらしい。拍手に包まれるスタジアムが、しばらくの間の静けさのあとまた盛り上がりを見せ始める。前半28分、エトオからボールを受けたデコがミドルシュート。ボールはゴール左隅に突き刺さる快心のゴールだ。スタジアムは一挙に盛り上がり、デココールが響き渡る。いいねえ、楽しいねえ。さらにバルサの攻勢は続く。結局前半はこの2点どまりだったが、エトオの惜しいシュートがあったりして盛り上がる。いやいや、面白い前半戦でした。ただ・・・目の前のねえちゃんのたばこと斜め前のおっちゃんの葉巻、なんとかしてくれえ。北欧やアイルランドとは全く異なり、まさにこんな人ごみでも吸い放題なのだ。禁煙なんて概念がないのかと思えるほど、そこら中で吸いまくり。動けない状態で吸われつづけるのはかなりつらいが・・・

そんなことには負けてられない。後半戦がスタートだ。今度は左側への攻撃なので、バルサが近くにみえるはず。前半同様、どんどんと攻めてほしいものだ。バルサの攻勢は相変わらず続く。そして後半26分、マルケスのスルーパスに反応したデコがキーパーと1対1に。デコは決めそこなったが、つめていたイニエスタがシュート。ボールは飛び出したキーパーの足元を抜け、ゴール左隅に決まった。バルサ3点目、イニエスタは初先発の初ゴールらしい。若手もがんばっているね。いいぞいいぞ、おもしろいぞ。そしてバルサショーのとどめはまたもエトオ。後半ロスタイム、イニエスタがドリブル突破し、エトオにパス。これをうまく受けたエトオが、キーパーをよく見て右隅にゴール。4点目だ。そしてタイムアップ。最高の締めくくりだ。観客はスタンディングオベーションで選手を迎える。あとからわかったことだが、今日の観衆は61,000。確かに3階席にはかなり空席が目立つ。これで6万なんて、長居でも入りきらないし万博なら2つ分だ。すごいもんだ。


小休止


ロナウジーニョ


デコのコーナーキック


イニエスタのゴールの瞬間


3-0


試合終了


そしてさらにすごいのが帰り道。みな思い思いに帰途に着くのだが、これが非常にスムーズ。スタジアムからの出口はたくさんあるし、いつのまにか雨も上がっているし、人は多いが道が広いために滞まることなく進み、あっさりとマリア・クリスティーナ駅に到着。ここでも来た電車に普通に乗れた。カンプノウの周りには3つの地下鉄駅があり、トラムの駅もある。観光バスでまとめてきている人も多いし、何より徒歩で帰れる人も多いのだろう。万博は2万人以下でもモノレールしかないのでものすごい順番待ちになるというのに・・・地下鉄であっという間にスペイン広場駅に到着。ホテルが目の前なので楽だ。今日は遅い昼でたっぷり栄養を取ったので、もうこのまま寝ましょう。楽しいサッカー観戦でした・・・