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明け方目が覚めたので外にでてみる。すると満点の星空が広がっていた。静かで、とても気持ちがいい。でも寒いのでそんなに外にはいられない。暖かいトゥルッリに戻り、もう一眠り。7時ごろにおきる。なにせ朝ごはんの時間が8時半から9時半の1時間しか無いので、だいたいこのくらいには起きないといけないのだ。シンプルな朝ごはんを終え、しばらく散歩。
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屋根に登る
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すると突然、お土産やの前で日本語で声をかけられた。見ると一人の日本人女性がいる。屋根からの景色がいいので、ぜひ見てくださいとのこと。じゃあせっかくなので、登らせてもらいましょう。屋根に上がると、無数のトゥルッリが広がっていた。何とも行えない、不思議な景色だ。電線とアンテナが無ければもっといいんだけどね〜でもそれは旅行者の勝手な希望。屋根からおりると、件の女性が。陽子さんというこの方はこのお土産やのオーナーで、なんと10年前、観光旅行に来てイタリア人と結婚することになったらしく、イタリア語はもうペラペラ。
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不思議な景色だ
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いろんな人がいるもんだ。もう一人、ホームステイをしながらお店を手伝っているという女性とともにしばし歓談。イタリア談議に花が咲く。特にイタリア男について、おもしろい話をたくさん聞かせてもらった。マオの件もあったので、うんうん、なるほどという話がたくさんあった。やっぱりイタリア人っておもしろいんだね・・・それにしても陽子さんはこのあたりではずいぶん有名人のようだが、人生はいろいろです。話はつきないが、今日の予定もあるのでいったん切り上げ、夕方に来ることに。ではまた。
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いったん部屋に戻り、でかけましょうか。途中、ホテルのフロントでさーちゃんにとってのスーパーマンに会った。我々の顔を見た途端、昨日のことを思い出したのかまたも大笑い。そして一緒にいた日本人の画家の人も大笑い。何を思ったか、その画家の人が急いでトゥルッリの中に戻り、何かをもって飛び出してきた。大騒ぎで逃げるさーちゃん。その手には、トカゲのおもちゃが。いやいや、楽しいですね。さて、今日はロコロトンドとマルティーナフランカへ行こう。今日のミュージックは、サザンのバラッド。懐かしいな。「朝方ムーンライト」とともに快調に走る。昨日ロコロトンドは通っているので、迷うことなく到着。旧市街沿いをぐるっとまわったところにある駐車場もがらがらだ。ロコロトンドはオストゥーニと同じく、高台に旧市街がある。ただ違うのは、高台からの景色。オストゥーニは「オリーブ畑とアドリア海」を楽しむ景色だったが、ここロコロトンドは「ぶどう畑とトゥルッリ」なのだ。この街が「Citta del vino bianco(白ワインの街)」といわれる所以であろう。そしてマルティーナフランカへとひろがる広大な景色には、無数のトゥルッリが点在している。静かで、爽やかで、何ともいえない不思議ないい景色だ。しばらくの間見とれる。さあて、そろそろ街に入りますか。この街も迷路のようだが地図はいらない。白い壁の間の細い道をしばらく歩いていると、お年寄りと目が合った。「ボンジョルノ」と挨拶をすると、なにやら声をかけられた。どうやらこの近くに住んでいるらしく、なんだかとても嬉しそうに話す。我々のような東洋人が珍しいこともあるのだろうが、概して人が親しみやすい。ミラノやローマなどの大都会ではあまり無い、田舎の素朴さを感じる。街をでたところにある高台にある公園に出てきた。ここからの景色も、また絶景。そして公園にいる子供からお年寄りからはたまた犬まで、すべての視線を感じながら一休み。木陰でそよそよとした風を感じ、とても気持ちがいい。
ロコロトンド写真館
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街に戻り、また迷うように歩く。人の気配は余り無いが、なにやらいい匂いがしてくる。そろそろお昼ごはんなのだろうか、いろいろな家々からフライパンの音とともに、マンマの手料理の匂いが漂ってくるのだ。みんなおいしいものを食べているんだろうな。われわれもそろそろお昼ごはん。特にあてがあるわけではないが、良さそうなレストランを発見。中に入ってみるとまだ準備中のようで、開店は1時だという。随分と遅い開店だが、イタリアではこんなものなんだろう。まだ30分くらい時間があるので、しばらく散歩でもしますか。
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匠の技?
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途中にベンチがあったのでしばし休憩。しばらくすると、けたたましい音を立てながら一台の軽トラがやってきた。そして粋なオヤジが道の真ん中辺りにあるくぼみにアスファルトをまき始めた。道路工事だなと思っていたら、終了。まいただけかよ!ならしたり固めたりはしないのだろうか・・・でもホントにそれで終わりのようで、粋なオヤジはそのままけたたましい音とともに立ち去ってしまった。きっとあのオヤジは匠の技を持っており、一見まいただけに見えるこのアスファルトも南イタリアの太陽に具合よく柔らかくなって、きれいになるのだろう。そういうことにしておこう。
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さて、そろそろ1時。さっきのレストランに向かう。ひと組先客がいるようだ。奥の席に案内され、ほっと落ち着く。さあて、何にしましょうか。とりあえずハウスワインと前菜盛り合わせは必需品。あとはパスタを2種類。シェフがお勧めのパスタから、普通のタイプとほうれん草のタイプをオーダー。まずはハウスワインで乾杯。ラベルも無いビンにはいったその白ワインは、キュッと冷えており乾いた喉に染み渡る。うまいぜ。そしてしばらくして、前菜のパレード開始。まず最初に4皿。野菜やサラミやモツァレラやミートボールなど、いろんな種類があってとても楽しい。そしれこれだけでは終わらず、野菜のグリルや野菜の肉詰め、焼いたモツァレラなど、全部で8皿。最後の皿を持ってきたとき、驚くわれわれにシェフは笑いながら「Finish!」と言っていた。テーブルの上は前菜の皿でいっぱいだ。でも基本は野菜だし、どれもおいしいしで結局すべてきれいに完食。でもこの時点で結構おなかはいっぱいだ。そしてパスタ登場。ともにトマトソースで、おいしい。ちょっと多いかな、とも思ったが、結局あっさりと完食。うまい野菜とうまいパスタはいくらでも入るようだ。困ったものだ。食後にエスプレッソと、お店オリジナルっぽいクッキーが出た。このクッキーがまたおいしいのだが、さすがに全部は食べられない。でもせっかくなので持ち帰らせてもらうことにした。ふー、ごちそうさまでした。これで29ユーロ、大満足です。
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すっきり白ワイン
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前菜がたくさん
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これも前菜
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これも
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まだ続く
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これで前菜終わり
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おいしいパスタ
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エスプレッソとクッキー
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お店の近く
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車に戻り、ロコロトンドの街をあとにする。マルティーナフランカに向かう道の途中で少し横にそれ、トゥルッリのそばに車をとめる。ここから振り返ると、ロコロトンドの全体をみることができるのだ。白い壁でしかも丸みが分かるので、まさにケーキのようにも見える。なかなかのいい景色だ。静かでとても気持ちいいな。写真を何枚も撮り、さあていきましょう。メインとなる道に戻り、マルティーナフランカにむけて走る。
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ロコロトンドの外観
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寄ってみる
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旅の相棒と
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白ワインの葡萄
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まっすぐの道を進み、途中からの上り坂を登りきったところにあるのがマルティーナフランカ、「Citta del festival(祭りの街)」だ。なにか有名な祭りでもあるのだろうか。街に入ったはいいが、駐車場が良く分からない。しばらくうろうろしているうちに、旧市街の外側にある道沿いに駐車スペースを発見。お金の払い方が良く分からなかったが、近くのガソリンスタンドのおっちゃんに聞くとどうやら時間を書いてフロントガラスからみえるようにしておけばいいらしく、今の時間を書いてくれた。いまひとつシステムが分からないが、まあいいだろう。旧市街に入ろう。
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ここマルティーナフランカは、オストゥーニやロコロトンドのような白い街とはがらりと変わり、バロック調の建物が並ぶ街。プーリアは街ごとにがらりと表情を変えるので、実におもしろい。さあて、うろつきますか。と、なぜか街の真ん中にある広場で、思わず大きなくしゃみをしてしまった。すると通りすがりの兄ちゃんが、ぼそっと「Salud(サルー)」・・・要するに「お大事に」とか「健康を祝して」みたいな意味の言葉で、イタリアやスペインではくしゃみをした人がいると近くの人がそう言うのが習慣らしい。そうは言ってもわれわれ日本人観光客に対して、しかもサングラスとスーツできめきめのにーちゃんがボソッとそうつぶやいたことが妙におかしかった。いや、思わず言ってしまうほど大きなくしゃみだったのだろうか・・・
マルティーナフランカ写真館
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遠くにロコロトンド
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ここも静かな街だ。煤けた感じの壁が多く、歴史を感じさせる。広場や教会などを見て、一回りした感じだな。車に戻り、行きますか。街を出るところに見晴らしのいいところがあったので、車を停める。ここからの景色がまたいい。大きなオリーブの樹々の中、ところどころに見えるトゥルッリは物置にでも使っているのだろうか。遠くには白い街、ロコロトンドが見える。青い空とのコントラストが美しい。しばし景色を楽しんだあとは、ロコロトンド経由で一路アルベロベッロへ。車もだいぶ慣れてきたぞ。快調快調と思ったらロコロトンドの信号待ちでエンスト。気をつけねば。
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ホテルに戻り、ほっと一息。さあて、散歩に行きますか。トゥルッリが並ぶ通りは、たくさんの観光客で賑わっている。いくつか店を見ながら歩いて行くうちに、今朝の陽子さんのお店に到着。せっかくなので、ちょっとおじゃましましょう。それほど忙しくもなさそうで、今朝の続きというわけで、イタリア人談議に花を咲かせる。話はどんどんと弾む。いやいや、おもしろいですね。マオ元気かな。途中で旦那さんが帰ってきたが、忙しそうにすぐに出て行ってしまった。旦那さんはイタリア語しか話せないらしいが・・・ここはお土産やでもあるので、パスタソースやチリソース、トゥルッリの置物などをゲット(55ユーロ)。せっかくなので、晩ごはんにおすすめのお店を教えてもらう。すると、いつも朝ごはんを食べているお店がなかなかいいとのことで、おすすめメニューをメモに書いてもらった。随分長居したな。そろそろいきましょうか。また明日来ますね・・・現金が寂しくなってきたので、キャッシングで240ユーロゲット。これで安心。さて、レストランへGO!
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お店の天井
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お店に入ると、朝とはうって変わって賑やかな感じ。奥の部屋はまだそれほどでもないようだが、それでも先客がいた。頼むものはもう決まっているので、メモを見せる。「わかった」という感じなのでOKだろう。まずはハウスワインで乾杯。どこのお店も、ハウスワインで十分うまいね。しばらくしてフォカッチャ登場。少しずつ食べていると、だんだんお腹がすいてきたぞ。さあ、まずはシーフードの空豆ペースト。これは・・・絶品。まず空豆ペーストそのものだが、口に含むと空豆の香りが一面にひろがり、舌触りがとてもいい。そしてアサリやムール貝、イカやエビなどの魚介と、空豆ペーストと相性が実にいい。さらに白ワインとのマッチングが最高にいい。結局、この一品がこの旅最高の一品となった。
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ワインで乾杯
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フォカッチャ
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シーフードの空豆ペースト
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オルキエッテ
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タコのバルサミコソース
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イカのグリル
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お店の前
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続いてオルキエッテ。トマトとバジルの風味がさわやかで、あっさりと完食。そしてタコのバルサミコソース。カラッと揚げた丸一匹のタコに、少し酸味のきいたバルサミコベースのソース。歯ごたえのある足もいいし、少し柔らかい頭もうまい。最後にイカのグリル。ぷりぷりの身にオリーブオイルのコクと香草の風味。うまいうまい、どれも実にうまい。すべて完食し、43ユーロの大満足であった。陽子さんにはいい店、いいメニューを教えてもらって大感謝だな。
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隣の部屋にはテレビがあるようで、インテル−アーセナルのチャンピオンリーグが聞こえてくる。さて、部屋に戻りましょうか・・・次の日に聞いた話だが、もう少しお店にいたら、陽子さんの旦那さんがこのレストランを尋ねてきたらしく、一緒に飲めたらしい。うーん残念。
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