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目が覚めた。一瞬、船の中にいることを忘れてしまうほど、穏やかに船は進んで行く。シャワーを浴びてさっぱりし、朝ごはんへと向かう。
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朝ごはん
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昨日晩ご飯を食べたビュッフェは普通の部屋の人用で、われわれはスイートルームなので一つ上のフロアで、夜は豪華なディナーを出すレストランだ。なんだか優越感(庶民のね)。ハムやチーズ、ニシンやレバーペーストなどが並ぶ豪華なバイキングだ。まあ朝だからそんなには食べられないが、レバーペーストがおいしかった。ただ一つ、問題はジュース。ネクターぽいと思ったら、濃縮だった。どおりですぐ横に水がおいてあったわけだ。あふれるほどいれてしまったので薄めることもできず、かといって飲めたものでもないので・・・ごめんなさい。ごちそうさまでした。
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もうすぐオスロ
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さて、到着まではあと1時間ほど。入り江の奥深くへと船は進んでいく。両側に見える陸地には、ぽつぽつと民家がある。景色としてはいいのだが、こういうところで暮らすのも大変だろうな。冬はめちゃくちゃ寒そうだし。デッキに出てみようか。5月でも十分寒いよ。しばらくして、遠くに街が見えてきた。あれがオスロだな。霧に煙るオスロはだんだんと近づいて来る。あまり天気がよくないが、この重苦しさがまた北欧らしい感じだ。9時を少し過ぎた頃、無事にオスロ港に到着した。気持ちのいい船旅でした。もっとゆっくり乗ってみたいな。
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フェリー乗り場にはタクシーがたくさん待っている。さっそく乗り込み、ホテルまで直行。霧雨の中を走り、ホテルクリスチャニア前に到着した。さあ、チェックインしよう。ホテルに入ろうとすると、入り口になにやら数名の人が座り込んでいる。掃除の人かな?ここからは入れないので、すぐ横の入り口から入ろうとする開いていない。ん、どうしたことだ?すると、入り口前にいた若くてでかいにいちゃんがなんか言っている。なに?「We are go on strike!」ストライキ?なんということだ。どうやらオスロホテル協会のストライキで、オスロ市内のホテルの半分はやっていないらしい。何ということだ。そのにいちゃんによると予約客は他の開いているホテルに振り替えられると言う。そうじゃなきゃ困るんだけどね。しばらくそのにいちゃんたちとホテル前で待っていると、振替先のホテルが決まったらしい。中央駅沿いにまっすぐ歩いて10分くらいのところにあるホテル、コンフォート・ヴォルスパルケンだ。雨も上がったし、まあそのくらいなら歩いていきますか。にいちゃんたちに別れを告げ、新たなホテルへと向かう。こんなこともあるんだねえ。朝早いからいいが、夜遅く着いて同じ目にあったら大変だな。次の街、ベルゲンは夕方着なので、後で念のために確認をいれておこう。さて、ホテルに到着。さっそくチェックインするが、まだ部屋には入れないとのこと。仕方がないので荷物を預かってもらい、しばしコーヒータイム。ふう、落ち着いたぞ。では出かけましょうか。タクシーを呼んで貰い、まずはオスロ国立美術館へ。街の中心にあるこの美術館は、なんと無料。さっそく中に入る。無料とは言え、ノルウェーが産んだ巨匠ムンクを始め、マネ、セザンヌ、ピカソなど有名な画家の作品がたくさん展示してある。しかも写真も撮り放題。開かれた芸術ということで、これはノルウェーの姿勢なのだろうか。2階にはムンクの作品を集めた部屋がある。初期の作品「マドンナ」や「思春期」、「桟橋の少女達」「生命のダンス」などがあるがやはりムンクといえば、「叫び」であろう。
ではここで、ムンクの略歴紹介(出展:ノルウェー大使館HP http://www.norway.or.jp )
〜エドヴァルド・ムンク Edvard Munch (1863〜1944)〜
ムンクは1863年に生まれ、クリスチャニアに育ちました。母と姉を病気で亡くした彼の子ども時代には、病気と死の影が常につきまとっていました。
1883年にはじめて出展されたムンクの作品は批評家にも一般の人々にも衝撃を与えました。
1895年、32歳のムンクに対して、彼の連作「生命のフリーズ」 (ムンクは、写実派に対抗し、「マドンナ」、「叫び」、「思春期」、「生命の踊り」などの作品で近代人の心理を表現した)が、スキャンダラスであるとの抗議が渦巻きました。しかしイプセンはムンクを強く擁護し、後にムンクもイプセンの劇を題材に500点以上の作品を描きました。
ムンクは、現代表現主義の先駆者の一人と考えられています。「マドンナ」、「ヴァンパイア」、「病気の子供」といった絵画作品では男女関係と複雑怪奇な人間心理を独創的かつ鋭く分析しています。1916年にオスロ大学の講堂を飾るムンクの力強いフレスコ画が除幕されました。
晩年ムンクは孤立した隠遁生活を送り、ほとんど作品を売らなかったためコレクションの多くは1944年の彼の死後、オスロ市に寄贈されました。そしてこれらのコレクションを収めるため、オスロにムンク美術館が建設されました。
かなりゆっくりと過ごしたな。このくらいの規模であれば、一通り見て回れる。ルーブルやオルセーは疲れ果ててしまうので・・・さて、でましょうか。
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「マドンナ」
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「桟橋の少女達」
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「叫び」
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また少し雨が降っている。おなかがすいたぞ。歩いてすぐ近くのレストランへと向かう。カフェテリア形式なのだが、けっこうにぎわっている。席を確保し、交代で取りに行く。温かい料理をいくつか選べるので、それぞれハンバーグやサーモン、ポテトなどを選ぶ。いただきますか。なかなかおいしいぞ。こんなお店でもあっという間に1000円越えてしまうのだが、味はいい。北欧とはそういうところなんだろう。さて、満足したらトイレタイムにしたいのだが、お店のトイレなのにカギがかかっておりお店のからカギを受け取らないと入れないのだ。さっきのホテルのロビーもそうだったが、これも北欧流?だとしたら行けるときに行っておかないと、外ではなかなか行きづらいことになる。体勢を整え、お店をでました。
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ハンバーグ
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ハムとポテト
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サーモン
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少し歩くとメインストリートであるカール・ヨハン通りに出る。オスロ駅と王宮をまっすぐに結ぶ通りで、なだらかな坂になっている。道沿いにはたくさんのお店があってにぎやかだ。アクセサリーショップや文房具店などを見ながら歩く。いつの間にか雨も上がり、少し日が差してきたぞ。なかなか気持ちいい。ぶらぶら歩いていると、中央駅の近くまで戻ってきた。ホテルはすぐ近く。もう部屋に入れるだろうから、いったんホテルに戻りましょう。部屋に入ってしばし休憩。その間にベルゲンのホテルに電話。明日のストがないことは無事に確認できた。これで安心。今日の夜は、たまには日本食でも行きますか。というわけで「将軍」という店に予約の電話をかける。さて、これからどうしましょうか。まあ特別に行きたい場所があるわけでもないので、あとは2人でふらふらしに行きますか。中日を過ぎて、パパママもちょっとお疲れのようだしね。というわけで出かけましょう。まずは明日のベルゲン行きのために、オスロ中央駅の偵察。大きな立派な駅だ。切符売り場を見てみると、フィヨルドクルーズの案内などもある。参考までに時刻表を貰い、駅を出た。さあ、カール・ヨハン通りを歩きましょうか。オスロ中央駅から王宮までまっすぐのびる道は、途中までなだらかな上り坂になっている。セブンイレブンを見つけたので、ちょっと寄り道しドーナツを買う。大きなドーナツなので、二人で一個で十分。なかなかおいしいドーナツでした。軽い栄養補給で元気がでてきたぞ。近くのデパートに入る。特に買うものがあるわけではないが、外国のこういったお店は見ているだけでおもしろいものだ。服もたくさんあるが、全体的にサイズが大きい。やはり日本人は小柄なのかな・・・デパートを出て、ホテルへ戻る途中にあるTシャツやさんでチビT をゲット。ひょっとして子供用?そんなことはないか。
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カール・ヨハン通り
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教会
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オスロ大聖堂
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ホテルに戻ってすこし休憩し、さあ晩ごはんに行きますか。ロビーでパパママと合流し、タクシーで「将軍」まで。それにしてももう6時はとっくに回っていると言うのに、まだまだ日が高い。日本で言うとまだ3時くらいの感覚だ。タクシーはさっき歩いたカールヨハン通り沿いの大通りを走る。10分もかからないくらいで、将軍に到着。よくある外国の日本料理店、といった店構えだ。中に入ると、まだほとんどお客さんはいないようだ。奥の席に案内され、さて何にしましょうか。店長は日本人で、メニューを持ってあいさつに来てくれた。いろいろあるが、刺身の盛り合わせにイカの炒めもの、エノキの炒めもの。あと、ここノルウェーは今や数少なくなった捕鯨国で、クジラが食べられる。ということで、クジラの唐揚げを注文。店員さんは一見日本人かとおもったが、今一つ日本語が通じない。なんとか注文をすませ、まずは冷たいビールで乾杯だ。しばらくするとまず刺身。サーモンなど、新鮮でなかなかおいしい。続いて炒めもの2種。これらはまあ、こんなもんかな、という感じ。そして鯨の唐揚げ。牛肉のような食感で、なかなかおいしいがあまりたくさんはいらないかな。それにしても日本でももっと気軽にクジラが食べられたらいいのに。昔はコロなんかがおでんにたっぷり入っていたもんだ。ふと回りを見渡すと、いつの間にやら結構にぎわっている。が、日本人はわれわれ以外にひと組みもいない。まあお店の感じが「日本風」ではあるけれど、日本人から見たらちょっとどうか・・・と思うような雰囲気なので、どちらかというと外国人向けで、ひょっとしたら在住の日本人などはあまりこないのかもしれないな。ごはんものも頼みましょうか。寿司の盛りあわせと、おにぎり。そして味噌汁を頼む。すると・・・寿司はまあ普通。おにぎりはといえば、ちゃんと握れてなくてくずれている。そして味噌汁、なんと蓮華がついてきた・・・間違ってますよー。やはりこの店は日本「風」料理店だったか。店長は日本人なのに、なんか間違っているのはなぜなんだろう。全体的に味はまあよかったが、妙に違和感のあるお店でした。
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刺身と鯨の唐揚げ
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くずれたおにぎり
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妙な図だ・・・
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外はまだまだ明るい。近くにタクシー乗り場があるということなのでそこまで歩き、タクシーでホテルに戻る。明日はいよいよ、旅の最後のクライマックス、フィヨルド観光の日だ。早めにゆっくり寝ましょう。おやすみなさい・・・
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