2002/5/3 Oslo〜Bergen
〜列車は雪原を走り、急勾配を降りる。フィヨルドクルーズは天候にも恵まれ、最高の景色。〜 ★通貨クローネ(約17円)★

いい天気だ。フィヨルド観光にはもってこいの青空。とはいえフィヨルドのところがどうかは分からないのだが、いい気分だ。朝ごはんは7時からだが、電車は8時11分発なのでさっと食べる。荷物をまとめてチェックアウトし、駅へと向かう。昨日下見をしておいたので迷うこと無くホームに到着。電車はまだ来ていないが、たくさんの人が到着を待っている。ほどなく電車到着。座席は日本から予約済みの指定席なので安心だ。席に着き、しばらくして出発。まずはミュルダールまで、4時間半の旅だ。しばらくは街中を走るが、すぐに郊外へ。みずみずしい緑の中を列車は快調に走る。しばらくは単調な景色が続くので、当分の間は寝ておこう。3時間ほどたち、列車は山あいを走る。緑と水が美しい景色だ。このあたりから徐々に標高が上がっていき、景色も緑から雪景色へと変わっていく。しばらくすると、外は一面の雪景色となった。美しい。5月だというのに、この雪景色、すばらしい。途中の駅で降りた人は、スキーを持っていた。傾斜があるわけではないので、クロスカントリーを楽しむのだろう。こんな環境があるのだから、冬のオリンピックで強いわけだ。ノルウェーの人にとっては、クロスカントリーなんて普通のスポーツなんだろうな。


8:11発


みずみずしい景色


一面の雪景色


12時をまわりしばらくして、フィンセ駅に到着。ここは標高1222m、ノルウェー鉄道の最高地点だ。このあたりで「スターウォーズ・帝国の逆襲」の撮影が行われたらしい。そして定刻の12時46分を少し遅れ、ミュルダール駅に到着した。この列車自体は最終目的のベルゲンまで行くのだが、フィヨルド観光を楽しむためにはここでフロム鉄道に乗り換える。ホームを挟んで向かいにとまっていた。多くの人がここで乗り換えるので、ダッシュで降りていい席を確保。わりと混んでいたが、4人のボックスシートをゲット。15分ほどの乗り換えで、13時16分、フロム鉄道は出発した。列車は断崖絶壁を降りる。それにしてもよくぞこんなところに鉄道を引いたものだ。出発してしばらくすると、ヒョース滝に到着。ここは簡単な駅になっており、写真撮影のために数分間停車する。ほとんどの人はこの滝が目的の一つなので、列車をおりて写真を思い思いに写真を撮る。季節がらだろうか、思ったよりも水量は少ないようだがさすがに落差が93mもあるとすごい迫力だ。写真を撮り終えた人から順次列車に戻る。全員が戻り、再び出発。


最高地点・フィンセ駅


ヒョースの滝


ヒョースの滝の看板


車窓からの見る滝や岩などの景色も迫力がある。たくさんのトンネルを抜け、だんだんと傾斜が緩やかになってきた。それにしてもこんなところにもぽつぽつと民家がある。いったいどのようにして生活しているのだろう。そして列車は終点のフロム駅に到着、これにて1時間ほどの絶景の旅は終了。標高866mのミュルダールから2mのフロムまで、楽しい旅でした。


雄大な景色


滝はそこら中にある


もうすぐ終点


そしてここからはいよいよフィヨルドクルーズだ。船は15時出発ということなので、昼ごはんにしましょうか。港近くのカフェで、トマトのスープとサーモン、チーズのオープンサンドイッチ。おいしいのだがこれにコーヒーで一人約1000円。高いよー。食後しばらく港を散歩。ミュルダールは寒かったが、ここは日差しがあることもありわりと暖かい。それにしても晴れてよかったな。他はともかく、このクルーズだけは雨だとどうしようもないのだ。さて、14時半を過ぎ、そろそろ人が集まり始めている。できるだけいい席をとりたいので、早めに並ぶくことにする。しばらくして、乗船開始。さっそく2階の景色が良く見える席を確保し、一安心。近くには陽気なラテン集団がいる。スペイン人と思われるが、にぎやかだ。15時になり、いよいよクルーズスタート。船はフロムを離れ、水面を滑るようにゆっくりと動き始めた。


おいしいが高い


フロム駅


これでフィヨルドを行く


たくさんのカモメが船についてくる。パンやポテトチップなど、観光客が持っているものを差し出すとカモメがよってきて、上手にキャッチ。ある観光客がバナナを差し出したときは回りで笑いがおこったが・・・しばらくして、小さな港にたちよった。赤や黄色などの壁の家が立ち並ぶ、小さな村だ。この船はこういった村を結ぶ地元の足でもあるらしい。しかし何度も思うが、こういった村ではどのように生活しているのだろうか。冬は完全に閉じ込められてしまうように思うのだが。港を離れ、再びクルーズへ。2階は景色はいいのだが、結構寒い。いつの間にやら陽気なスペイン人たちはいなくなっている。寒いので下に降りたのだろう。船の中にはカフェもあるので、温かいコーヒーを買い、再び2階へ。


ここから船は次第に広くなっているフィヨルドを行く。回りを見渡してみる。いい景色だ。フィヨルドは鋭い角度で水面から切り立っている。ごつごつした岩や、落差の激しい滝。へばりつくように育つ背の低い木々。そしてそれらが、静かな水面に映っている。天気がいいこともあり、最高の景色だ。ニュージーランドのミルフォードサウンドでもフィヨルドクルーズをしたが、迫力はこちらのほうが数倍上であろう。船の前のほうまで行ってみる。水面に太陽の光が反射して、とてもきれいだ。自然とはまったく偉大だ。何百万年前から少しずつ時間をかけ、氷河がその重みで岩を削り、ナイフで切り取ったような深い谷を造りあげたのだ。人間の一生なんて自然に比べればほんの一瞬なんだな。ノルウェーのソグネフィヨルドは世界一長く、深いフィヨルド。今行るところは、そのソグネフィヨルドから分岐した細い先端部分のアウランフィヨルドとナールオイフィヨルド。全体から見れば、ごく一部分を見ているのだ。そんな壮大な自然の中を船は進む。少し雲が出てきた。もうそろそろ終わりかな。次第に細くなるフィヨルドの向こうに、港が見える。途中、羊が放牧されているのが見えた。出発から2時間ほどたっただろうか、船はグドヴァンゲンに到着した。


ここからはバスの旅だ。港には数台のバスが待っているので、さっそく乗り込む。ふう、暖かい。船ではほとんどずっと外にいたのでかなり体は冷えたが、いい景色を堪能した。楽しかった。しばらくバスは平坦な道を走っていたのだが、突然ものすごい急な坂を登り始めた。しかもかなり狭い道で、対向車が来たらどうなるのだろうか。なんとか登りきり、しばらくしてホテルスタルハイムに到着。ここでしばらく休憩だ。このホテルは夏期のみ営業で、断崖の上にあるので景色がいい。ホテルの庭からは今通ってきた道を見下ろすことができる。バスに戻り、出発。ここからは広い快適な道だ。ヴォスまでの約1時間、みんな疲れたのだろう、ほとんどの人はうとうとしていたようだ。途中、きれいな湖がいくつもある。ノルウェー、きれいな水の豊かな国だ。バスはヴォスに到着。ここでベルゲン行きの電車に乗り換える。わずか3両しかない電車だが、わりとすいている。電車はフィヨルド沿いを走り、20時40分ごろ、ベルゲン駅に到着した。お疲れさまでした。


ホテルスタルハイムからの景色


ベルゲン行きの電車


ベルゲン駅


さて、ここからホテルまでは数百m。歩いて行きましょう。今は21時前なのだが、まだまだ明るい。オスロよりもかなり西にあるせいで、日没がさらに遅いのだ。ベルゲンの港までやってきた。西日がまぶしくて良く景色が分からないくらいだ。港から程近い、ファーストホテルマリンが今日の宿。チェックインして部屋に入ると、木目を生かした雰囲気のいい部屋だ。ふう、やっと一息だ。お疲れさまでした。今日は朝の8時から12時間以上かけて移動してきたことになる。その間特急電車あり、登山列車あり、船あり、バスあり普通電車ありと乗り継ぎ乗り継ぎでここまできたのだ。でも変化にとんだ景色だったので、まったく退屈することはなかった。いやいや、楽しかったです。外はまだまだ明るいのでピンとこないが、晩ごはんを食べないと。近くにレストランが何軒か集まっているところがあったので、そこへ行って見る。いろいろ見た結果、ゆっくりと食べられそうなレストランに入ることに。テーブルにはきれいなお皿が並べられており、ちょっと高級な雰囲気。


おいしいスープ


メインその1


メインその2


まずは白ワインで乾杯。さわやかな風味がのどにしみわたる。そしてエスプレッソのカップが運ばれてきた。ん、何だ?よく見るとスープが入っている。これがコクがあり、実においしい。量もちょうどよく、食欲が増してきたぞ。そしてメイン登場。それぞれ魚の料理を頼んだのだが、これがどれもおいしい。いかにも新鮮な歯応えで、味付けも軽めでいい。付け合わせの野菜もまたしっかりとした味でおいしい。いいね、北欧。魚介好きにはたまらないね。パパママもきれいに食べてくれるし、昨日のように下手な和食を食べるよりもこういう北欧料理を食べるほうがいいんだろうな。お店の雰囲気もよく、満足しました。


店を出る。もう11時を回っているというのに、まだ明るい。いったい何時になったら暗くなるのだ?とはいえ、やはり普通に寝なければいけないので、部屋に戻る。ふう、今日は長い一日だった。この旅も、最後の目的地であるベルゲンまでやってきた。あと一日この街で過ごせばもう帰るのだ。うーん、残念だが終わりが見えてきたな・・・