2002/11/26 Parma〜Firenze
〜パルマからフィレンツェへ。トスカーナ料理を楽しみ、丘へと登る。これぞフィレンツェ。〜 ★通貨ユーロ(124円)★

どうやら雨は降っていないようだ。7時に朝ごはんへ。クロワッサンとカプチーノで簡単に済ませる。部屋に戻り、荷物をまとめてチェックアウト(222.8E)。うっすらと霧がかかったようなパルマの中心街を抜け、駅へと向かう。途中で水を買うが、0.52Eだというので1E出すと2セントは無いかと聞かれ、無いと答えるとお釣りに50セントくれた。小銭の釣りが無かったので安くなった?ラッキー。ちょうど通勤の時間帯なのか、妙に人の往来が多い。良く考えてみると夏休みや年末のバカンスシーズンしかイタリアには来たことが無いので、こういう普通の時期の通勤風景は始めてみるのだ。妙に新鮮。さて、ここからフィレンツェまでは2時間程。8時20分のローマ行き電車で行くのだが、例によってすでに10分遅れの表示がでている。まあ10分くらいならいいか。と思っていたら、10分過ぎても来る気配が無いぞ。



バスを待つ人たち


とはいえホームはにぎわってきているので、間違いはないだろうと思っていたらいつの間にか行き先の表示がもう少し遅いレッジョカラブリア行きに変わっている。おいおいなんだよー、ホームの変更でもあったのかと思い、確認のため駅員に聞こうとすると、またいつの間にやら本来のローマ行きに戻っている。どういうこと?遊ばれた?まさかね。分けが分からないがその場で待っていると、ようやく特急列車が到着。無事に乗り込む。またも座席が良く分からない配置だが、あいているので向かいに座りましょう。結局定刻から30分ほど遅れ、電車はフィレンツェに向けて出発した。


途中いくつかの駅にとまるがあまり人の乗り降りはない。11時ごろ、無事にフィレンツェに到着した。パルマに比べると随分大都会に来たような感じがする。心なしか、少し温かいようだ。さて、まずはホテル探し。最近は事前に予約をしていくことが多いので、その場で探すのは久しぶりだ。フィレンツェは観光地なので、駅前にたくさんホテルがある。なるべく駅に近いところというわけで、まずは一本入った通りにあるHotel Bijouに行ってみる。ビルの4階にあるのでインターホンを鳴らしてみる。どうやら2人部屋があいており、70Eとのことなのでカギをあけて貰い、中へと入る。4階に上がりホテルに入ると、フロントには日本人ぽい小柄でかわいらしい女の子が。でもイタリア人なのよね、これが。ちょっとびっくり。そして案内された部屋はがらんと広い殺風景な部屋。まあでも場所もいいしバストイレ付きだし、十分です。ここにしましょう。すぐに見つかってよかった。まあ、シーズンオフだしね。少し休憩して、まずは駅へと向かう。明日の足の確保だ。予約用の窓口はそこそこ混んでいる。しかもなかなか進みが悪い。ようやくわれわれの番が来た。明日の8時13分の特急でミラノまで、二等大人2枚で57.84E。一瞬で買えました。さて、これであとはフィレンツェ観光だ。まずは市場に行きましょう。駅から5分くらい歩いたところにある中央市場に向かう。お土産を売るお店がたくさん出ているが、それよりも八百屋や生鮮食品売り場を見たい。



生のポルチーニ


建物の中に入ると、そこには肉や魚、チーズや酒などが売られていた。たくさんの種類があってみているだけで楽しい。二階は八百屋さんが集まっている。真っ赤なトマトや大きななすなど、おいしそうなものがたくさんと売っている。今の時期、生のポルチーニを売っている店もある。そして乾燥のポルチーニはすごくいい匂いを放っている。形や色のよい乾燥ポルチーニがあったので、一つ買ってみましょう(10E)。あとでスーパーなどでも乾燥ポルチーニを見たが、形も色も悪く、量も少ないのに値段は高いのばかりであった。やっぱり市場は安いんだね。他にもいろいろ買ってみたいものはあるんだが、新鮮が命のものが多いので、このくらいにしましょう。楽しかったです。


もう12時を回っている。お昼ご飯に行きましょう。ここで行くお店はもう決まっている。市場からは10分ほど歩いたところにあるIL LATINO、大阪で行き付けのイタリア料理点のマスターおすすめの店だ。地図を便りにたどりつく。人気のお店のようで、もう結構にぎわっているようだ。さて、まずはワイン。ここのお店は大きなボトルに入った赤のハウスワインが各テーブルにおいてあり、なんとこれは飲み放題。やや軽いが深みのある、おいしいワインだ。前菜には鳥のレバーペーストのクロスティーニとミネストローネ。鳥レバーがおいしい。さくっとしたパンと良くあいこれはワインの進む味。ミネストローネはたくさんの野菜が入っており、これもおいしい。前菜には最適な2品を平らげ、おなかがさらにすいてきたぞ。メインにはソーセージのインゲン豆にこみ添えと牛肉のフィオレンティーナ風煮込み。これもともに絶品。ソーセージは肉のうま味がつまっているような感じで、付け合わせのインゲン豆とも良くあう。牛肉はとても柔らかく、濃いトマトのソースに絡めて食べる。どちらもワインによくあう。肉系ばかりなのでちょっと重いことは重いのだが、おいしいのであっさり完食しました。デザートにプリンを食べ、おなかいっぱい大満足(50E)。


鳥レバーのクロスティーニ


ミネストローネ


飲み放題のワイン


天井からぶら下がる生ハム


ソーセージのインゲン豆添え


牛肉のフィオレンティーナ風


さて、食後の散歩だ。フィレンツェの街が見下ろせる、ミケランジェロ広場を目指しましょう。まずはカライア橋を渡る。ここからの景色もいい。古い町並み、石畳の道。行かにもヨーロッパの古都といった風情がある。どんどん歩きましょう。川沿いの道をずっと歩く。アルノ川にはたくさんの橋がかかっており、中でもポンテベッキオは橋の上にたくさんのお店があることでも有名。


カライア橋から


ポンテヴェッキオ


風情がある


グラッツェ橋のところまでやってきたぞ。ここからは急激に上り坂になる。そして石段が続く。かなりの段数があるので、ゆっくり登りましょう。いったい何段あるのだろう、でも頂上まではもう少し。やっとの思いでのぼりきり、広場に到着。そしてそこには、フィレンツェの町並みが広がっていた。素晴らしい。いろんなパンフレットなどで良く見る風景ではあるが、やはり実際自分の目で、しかも自分の足でここまでたどりついて見るとまた違った景色に見える。一番右手にはサンタ・クローチェ教会。正面にはドゥオモとジョットの塔。そしてその脇にアルノ川が流れ、ポンテベッキオもはっきりと見えている。まさにフィレンツェのすべてがここから見渡せると行っても過言ではないだろう。石のベンチに腰をおろし、のんびりと過ごす。たくさんの観光客が入れ代わり立ち代わり写真をとっていく。きっと午前中は観光バスがたくさん来てるんだろう。いったいこれまでに何万人、いや何百万、何千万のひとがここを訪れたのだろうか。フィレンツェは今回で3回目なのだが、いつも時間がなくここまでこれたことはなかった。ここに立ち、ようやくフィレンツェに来たという実感がもてる。一つ、大きな満足感を得た。


城壁の眺め


ポンテヴェッキオ


ドゥオモの眺め



サンタ・クローチェ教会


さて、そろそろいきましょうか。登ったら降りなければいけないのは自然の摂理。さっきの階段を降りるが、登るよりはずっと楽だ。あっという間に坂もおり、グラッツェ橋のたもとまで来た。橋を渡り、まずはサンタ・クローチェ教会へ。さっき一番右手見えた建物だ。教会の前は広場になっている。もうかなり薄暗くなっているので、それほど人はいない。この教会はフィレンツェで最も古い広場に面しており、フィレンツェ・ルネッサンスの凝縮と言われている。


続いてドゥオモの方へと行きましょうか。途中文具店や本屋に立ち寄る。一通り見たが、特に買いたいのはなかった。さあ、ドゥオモについたぞ。ほぼ一年ぶりだ。このドゥオモは1296年からなんと175年かけて建てられたらしい。横にあるのはジョットの塔。これはダンテの「神曲」の中でも触れられているほど芸術性の高いもので、デザインやレリーフが美しい。そして向かいにあるのは洗礼堂。八角形の建築で、ドォウモ同様美しい大理石で造られている。


洗礼堂


ドォウモとジョットの塔


ドォウモの正面


ずっと歩きづめで、ちょっとつかれたな。すっかり暗いが晩ごはんにはまだまだ早いし、カフェで何かを飲むという気分でもない。お昼が肉系たっぷりだったせいで、おなかが少し重い感じ。そういえばパルマからずっと肉系が多いため、ちょっと胃がつかれているのかもしれないな。ということで一旦ホテルに戻り、少し休憩。よるごはんまではのんびりと過ごす。少し横になれたせいで、だいぶ復活。19時を回ったので、ごはんに行きましょうか。目指すお店はIL CAMINETTO、昨年末に行ったときにとてもおいしかったお店だ。ドゥオモの横の通りを入ってすぐに、そのお店はある。中に入るとなかなかにぎわっている。案内された席は、去年の席とまったく同じ場所。偶然だな。さて、何にしましょうか。もともとは、去年食べたサラミと生ハムの盛りあわせを食べたかったのだが、生ハムはパルマでさんざ食べたし昼も肉だったし、ちょっと気分ではない。ということで前菜にはスモークマグロのカルパッチョとミネストローネ、魚貝のパスタとトマトのパスタ、そして去年も食べたアスパラガスのパルミジャーノ焼き。とにかく魚と野菜とパスタを食べたい気分なのだ。まずはハウスワインの赤で乾杯。前回同様、日本人の客もわりと入っている。きっとツアーの人がフリーでも添乗員さんに薦められて入るようなお店なんだろうな。さて、前菜登場。マグロはやっぱりおいしいね。薄いがしっかりとマグロの味があり、するすると食べられる。ミネストローネは具だくさんでこれもまた美味。いいねいいね。続いてはパスタ。日本人の頼み方にもなれているのか、2種類のパスタを半分づつ一つの皿にもって出してくれる。そしてこれまた美味。魚貝の方はアサリやエビなどの具がたっぷりだし、トマトのほうは実にさわやかな甘みがある。もちろんパスタ自体もおいしいし。ご機嫌だね。そしてメインにアスパラガス。これはもう分かっているおいしさ。味の濃いアスパラガスに、パルミジャーノのコク。そうそう、肉で得られる満腹感ではなく、野菜で得られる満足感が欲しかったのだ。ふー、おいしかった。そしてこのお店は最後に食後酒をサービスしてくれる。Vinsantoという葡萄のお酒とAgricantoというチェリーのお酒。どちらも甘みがいい感じ。小さなグラスに一杯いただき、とてもいい気分だ。やっぱりこのお店はいいね。決して安いお店ではないのだが、雰囲気や味は申し分ない。満足です(62.70E)


ワインで乾杯


スモークマグロのカルパッチョ


ミネストローネ


パスタ2種類


アスパラガスのパルミジャーノ


食後のお酒


帰りはのんびりと歩いて帰る。そういえば去年はローマ行きの電車に乗るため、駅まで駆け足で行ったっけ・・・結局電車は思いっきり遅れたんだけどね。ホテルに戻り、ゆっくりとくつろぐ。明日はミラノ、実質最終日。無事に過ごせますように・・・