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明け方何度か目が覚める。そして6時過ぎに起床し、テレビをつけるとニュースの中でサッカーの話題もやっている。特に今日はミラン−インテル戦があるので、ミラノは盛り上がるのだろう。ニュースの中で、「インテルのクレスポは日本での国際親善試合を行い・・・」みたいなことを言っている。先日のアルゼンチン戦、日本は負けたがいい試合だったな。それにしてもトッププロは世界を行ったり来たりで大変だ。時差ぼけなんて言ってる場合じゃないんだろうな。さて、シャワーを浴びて朝ごはんへ。
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ハートマークのカプチーノ
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部屋を出るとパンの焼けるいい匂いが立ちこめている。一階フロントのすぐ横にある朝ごはん場所に行くと、そこには数種類のパン、シリアル、ハム、サラミ、チーズなどがきれいに準備されていた。クロワッサンは焼きたてでおいしいし、ハムやチーズもおいしいし、カプチーノにはハートマークを書いてくれるし、なかなかいい感じのところ。たくさん食べて、大満足です。一旦部屋に戻り、荷物をまとめてチェックアウト。クレジットカードの機械が壊れているとかで、現金で払うことになったが・・・(80E)。最終日はまたミラノに戻ってくるので、再度このホテルに泊まれるように予約をする。
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車窓からアルプス
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さあ、行きましょう。朝の空気がひんやりと気持ちいい。しかも抜けるような青空。とてもいい気分だ。駅につくともう8時を回っており、20分発のトリノ行きはすでにホームに来ていた。結構たくさんの人が乗っているが、無事に座席をゲット。さあ、トリノに向けて出発だ!トリノまでは2時間弱の旅。車窓からは遠くに雪をたたえるアルプスを眺めることができ、とてもいい景色だ。アルプスのおひざ元、トリノは2006年の冬季オリンピック開催地だ。列車は10時12分の定刻通り、トリノ・ポルタヌオヴァ駅に到着した。
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さて、とにかくまずは明日の足の確保。ここからパルマまでは直行便がわずかしかなく、しかも異様に朝が早くなる。それもつらいので、7時45分発の特急で途中のピアツェンツァまで行き、そこでパルマにも止まる普通電車に乗り換えることにした(46.18E)。チケットを確保し、これで一安心。駅前のAstoriaホテルにチェックイン。宿泊者カードへの漢字のサインにおじさんは笑っていた。さて、荷物をおいて行きましょう。今日はユベントス戦を見に行くので、行き方の確認。手持ち現金がいきなり寂しくなったので、250Eキャッシングしてから駅へと向かう。本には9番のトラムで駅前からスタジアムまで行けると書いてあるが、まずトラムが見当たらない。駅前の広場が工事中なので、今はトラムが走ってないのだろうか。駅のインフォメーションで聞いてみる。イタリア語しか話さないので少し苦労したが、どうやら63番のバスにのって終点で降り、そこで72番のバスに乗り換えればいいとのこと。ところがバス乗り場で路線図をみると、どう見ても63と72は連絡していない。たしかに72はスタジアムまで行っているのだが・・・仕方がない。他のインフォメーションでも聞いてみよう。カステロ広場というところにインフォメーションがあり、そのあたりまでは歩いてみようと思っていたのでちょうどいい。ということで、街歩き開始。トリノ、なかなかきれいな街だ。おそらく街の中心の通りを歩いているのだが、途中の広場や道沿いにたくさんのお店がある。ただブランドの服や靴の店が多く、あまり立ち寄って見たい店はないのであるが・・・カステロ広場到着。インフォメーションのおねえさんに、スタジアムへの行き方を聞いて見る。すると、駅前から9番のバスに乗れという。うーん、さっきのおじさんと違うぞ。それに9番ってトラムの番号では・・・と再度確認しても、トラムではなくバスとのこと。そうか、工事中でトラムが走ってないから、代わりに同じ番号でバスが走っているのかな。まあこれでなんとかなるでしょう。
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サンカルロ広場
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通りには旗が
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カステロ広場
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しばらく広場でのんびり過ごす。意外にここまでてこずったせいで、もう12時を回った。なんといっても今日はサッカー観戦の日なので、たっぷりと栄養をとっておかないと。ということでごはん場所を探す。こんなに人が集まる場所なので、どこかいい感じのお店があるだろう。そう思って広場から伸びる道のあたりを探してみる。ところが、いけどもいけどもよさそうなお店が見当たらない。高そうなリストランテとか、カフェとか惣菜やさんとか、テイクアウトのピザやさんは見つかるのだが、なかなかカジュアルな感じのお店が見当たらない。あらら、みんなどこでごはんを食べるのだ?40分以上うろうろしたが、かろうじて2軒ほど入れそうなお店をみつけたものの、今一つ踏み切れない。大通り沿いなのに客がほとんど入ってないのだ。でも仕方ないかな、最後にもう少しだけ通りを行ってみよう、とそこに一見のレストランが。明るい感じのお店で、にぎわっているようだ。よし、ここにしましょう。メニューをもらい、さて何にしましょうか。飲み物は赤ワインのハーフ、前菜、パスタ、メインとフルコースの頼み方をしました。まずは赤ワインで乾杯。軽くて飲みやすいハウスワインだ。そして前菜登場。まずはナスとアンチョビとパプリカの盛り合わせ。味のしっかりとしたナスに濃厚なアンチョビ、そして甘みのあるパプリカ。これはおいしい。食欲が増してくる味だ。もう一品はパルミジャーノとカルチョーフィ。てっきり火の通ったものが出てくると思っていたのでちょっとびっくりしたが、なかなかくせになる味だ。どちらもおいしく、完食しました。つぎはパスタ。まずはオリーブクリームのパスタ。これは・・・失敗。オリーブの風味はいいのだが、とにかく塩辛いのだ。とてもじゃないが食べられないくらいの塩辛さで、ほとんど食べられずに残してしまった。もう一つはかにのペンネ。これはまあまあおいしいが、蟹がかにかまのようなのと量の多さでこれも半分くらいしか食べられなかった。うーん、最近日本でもおいしいパスタを食べられるので、ちょっとこれはいただけないな。気を取り直して、メイン。まずはポルチーニ茸のグリル。香りのいいしっかりとした食感のものもあれば、とろとろの食感のものもある。乾燥ものは食べたことがあったが、生は初めてで、これはなかなかおいしかった。そして子牛のサルティンボッカ。去年ローマで食べたものとかなりイメージが違ったが、淡泊な子牛肉とパルミジャーノの組み合わせがおいしい。結局、パスタはほとんど食べていないにもかかわらず、満腹になってしまった。いいお店だとは思うのだが、パスタの選択ミスか・・・残念。勘定をすませ(42E)、お店を出た。
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前菜盛り合わせ
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オリーブクリームのパスタ(泣)
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ポルチーニのグリル
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はいポーズ!
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店を出るとかわいい子犬が散歩していた。思わず写真をとると、今度はポーズをつけてくれた。いやいや、子犬はかわいいな。カステロ広場に戻る途中、カフェの前にユベントス−ボローニャ、ミラン−インテルの文字が。ここでも中継をやるのだな。さて、中央駅まで戻りましょう。しかしそれにしてもみんなどこでご飯を食べるのだろう。中央駅までのあいだ、特に入ってみたいお店は見当たらなかった。中央駅に到着。駅前のバス停を見ると、確かに9番があった。しばらくすると9番のバスが来たので運転手さんに聞いてみると、確かにスタジアムまでいくという。よし、これで間違いない。
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ということでホテルに戻って寒さ対策をし、駅で水を買い(1.4E)、バスのチケット買い(@0.9E)、準備万端。バス停で9番を待つ。バス停にはおおよその到着時間が出ているので分かりやすい。しかしなんやかやで、もう4時前。最初は4時までにはスタジアムに到着しようと思っていたのに・・・まあいい。しばらくしてバスが来た。念のためにスタジアムまで行くのかどうかを聞いてみると、なんと「行かない」との返事。???どういうことだ。とはいえ運転手さんが行かないというバスに乗るわけにも行かず、結局そのバスには乗れず。???次の9番にも聞いてみるしかないが、さっきバスのチケットを買ったところでスタジアムへの行き方を聞いてもらうと、やはり9番でいいとのこと。うーん、よくはわからないがとにかく次の9番を待つ。結局20分くらいたって、ようやく9番到着。改めて運転手さんに聞いてみると、確かにスタジアムに行くという。じゃあさっきの9番は何なのだろう?とにかく乗り込み、出発だ。でもどうやら他にもスタジアムに行く人がいるようで、運転手さんに確認している。じゃあ大丈夫だろう。バスの中で、日本人の女の子に声をかけられた。どうやら彼女もユベントス戦を見に行くようだ。バスは出発し、快調に走っている。途中から乗る人の半分くらいは、スタジアムへ行くかどうかを確認しているようだ。ユベントスのマフラーらしきものをしている人もいるので、安心だろう。そんな人たちでバスの中は結構混雑してきた。ところが20分ほどたったところ、BOLOGRAD通りからTOSCANA通りに曲がったところのバス停で、急にその人たちが降りてしまった。なんだなんだ?あわてて運転手に確認すると、ここで降りろとのこと。なんだかよくわからないがとにかく降り、さっきの人たちについて行く。するとすぐ近くにバス停があり、そこには72番の文字が。最初のインフォメーションのおじさんが教えてくれた番号だ。ということは最初のおじさんもその後のおねえさんも、一部当たりの一部外れ。うーん、わかりづらい。でもまあとにかくここで待っていればいいのだろう。と、そういえばさっきの女の子がいない。そのまま乗っていってしまったのだろうか。混んできたせいで離れてしまったし、こっちも勝手がわからないのでとっさに降りてしまったのが・・・まあ、路線図を見る限りさっきのバスもスタジアムの近くまでは行くようなので、なんとかなるでしょう。幸運をお祈りします。10分位待っただろうか、72番のバスが到着した。かなり混んでいるが、何とか乗り込む。荷物には注意しないとね。バスは住宅街を抜け、大通りに入る。すると、一瞬スタジアムの姿が見えた。そしてバス停に到着し、降りてみると・・・目の前にはユベントスのホーム、スタジオ・デッレ・アルピがそびえていた。
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スタジオ・デッレ・アルピ
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チケットの引き換え所
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セリエAのチケット
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6万人が収容できるので、かなり大きい。晴れた日にはアルプスが見渡せるらしいが、もう夕方で暗いし少し曇ってきたので、残念ながら見えない。でもスタジアムの回りにはたくさんのショップが出ており、ずいぶんと盛り上がっている。一番近い入り口はサポーター用のゴール裏のようだが、われわれは初心者なのでバックスタンド。さて、どこでチケットの引き換えができるのだろうか。ユベントス戦のチケットは、LisTicketというサイト(http://www.listicket.it)で予約ができる。まず会員登録が必要だが、試合と座席の種類を選ぶと席の配列図がでるので、そこで希望の席を選び、クレジットカードの情報をいれると予約番号が発行される。その番号をスタジアムのチケット売り場で提示すれば、それでチケットがゲットできるのだ。何という便利な世の中なのだ。10月にはチャンピオンズリーグのユベントス−フェイエノールトも出ていたし・・・ただこの予約サイトでは、ユベントスの他はローマ、ラツィオ、トリノしか取り扱っていない。いろいろ探した結果、インテル、エンポリ、コモそして俊輔のレッジーナはTicketOne(http://www.ticketone.it)、ミラン、ボローニャはBestTicket(http://www.bestticket.it)で取り扱っていることがわかった。残念ながら、今日ミラノで行われるミラノダービーは(ミラン−インテル)はサイトを見つけた時点ですでにSOLD OUT。また行くことがあったら、もっと事前にいろんな試合の確保ができるかもしれない。それにしても、日本のぴあみたいに一つのサイトですべてを取り扱えばいいのに・・・少しわかりづらかったが、東1番入り口に到着。ここで予約番号と引き換えに、チケットをゲット。初のセリエA、ユベントス−ボローニャのチケットはこうしてゲットした。さあ、さっそく中に入りましょう。係員の指示に従い一階席に向かう。そしてスロープを降りると、そこには緑のピッチが広がっていた。
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ユベントスサポーター
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ユベントスユース?
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先発紹介(GKブフォン)
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これがセリエAのピッチだ。席はもうかなり埋まっている。ゴール裏のユベントスサポーターは、すでに気勢を挙げて盛り上がっている。かなりの声だ。Jリーグと違うのは、ゴール裏がいずれもユベントスサポーターが集まっているところ。ボローニャサポーターはバックスタンド2階の一番端、ゴール斜めのごく限られたスペースに追いやられている。ここはここで盛り上がっているようだが。しばらくすると選手が入場し、練習が始まった。距離はあるが、ゴール前にはブフォンがいるのが分かる。ネドベドは金髪なので分かりやすい。デルピエロは練習にいないのか、見当たらないようだ。目の前にあのユベントスの選手たちがいるのだ。スタジアムもすでに盛り上がっているし、これは楽しい、病み付きになりそうだ。スタジアム内のオフィシャルショップでシャルパを買い込み、準備完了。さあて、どんな試合になるのだろうか。そしてしばらくして、スターティングメンバーの発表が行われた。GKは当然ブフォン。ネドベドのところでスタジアムはかなり盛り上がる。人気者なんだな。デルピエロは先発を外れたが、後半きっと出てくるだろう。トレゼゲやテュラム、ダービッツを欠いているのが残念だが・・・メンバーの発表と合わせるかのように、サポーター席から発煙筒の煙があがる。ボローニャ側からは爆竹も投げ込まれる。Jリーグでは考えられない光景だが、こちらではこれが普通なんだろう。さあ、キックオフだ。発煙筒の煙がスタジアム全体に広がっている状態でゲームはスタートした。
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ボローニャ側の発炎筒
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ユーべ側も負けていない
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煙の中キックオフ
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前半の45分間はお互いスローペース。ゲームとしてはそれほど大きな盛り上がりはなく終了した。しかしなんだろう、攻守の切り替えが早い。あとそれぞれの技術が高いのと、体が大きいのと、パスが早いのとでJリーグよりもピッチが狭く感じる。そしてサポーターの応援。スタジアム全体を揺るがすような声援が、ほとんどとぎれることなく行われているのだ。ユベントスのテーマ曲や、各選手の応援歌などなのであろう。浦和レッズやアルビレックス新潟の応援もすごいと思うが、両方のゴール裏がすべてユベントスの応援をしているので比較にならない。ただそれぞれ応援の仕方は違うようだが。さて、後半が始まり、試合が動いた。後半20分、ボローニャのシュートを止めようとしたブフォンが選手にチャージ、イエローカードをとられてしまった。PKだ。蹴る直前のスタジアムはブーイングの嵐だ。だがシニョーリのPKは簡単に決まり、ボローニャ先制。盛り上がるボローニャ応援席。花火までが上がる始末だ。危なくないのかなあ。さあて、ユベントスも負けるわけには行かない。後半22分、ネドベドに代わり、いよいよデルピエロ登場。スタジアムは大歓声だ。デルピエロは小柄なので、逆に目立つ。ユベントスは何度かのチャンスを作り、その度にスタジアムは大きく揺れる。そして後半40分、カモラネージのセンタリングからユリアーノがゴール。スタジアムは歓喜に包まれた。結局このままタイムアップ。引き分けだ。できれば勝ちたい試合だったが、勝ち点1がとれてよかった。セリエA初観戦、ゴールシーンも見ることができ、とても楽しかった。
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セリエAの舞台
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セリエAの舞台
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アレッサンドロ・デルピエロ
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さあ、帰ろう。4万人近くいると思うのだが、みんな引きが早い。車や大型の観光バスで来ている人も多く、どんどん帰っている。われわれはバス乗り場まで歩く。途中のショップはまだかなりの人でにぎわっている。バス停到着。たくさんの人がバスを待っている。しばらくすると72番のバスがやってきたので、とにかく乗り込む。ぎゅうぎゅう詰めだが、なんとか乗れたぞ。さて、どこで降りるか。行きに乗り換えたところで降りて9番に乗れば帰れるのだろうが、今一つどこがその場所か分からない。それより、このバスはトリノのSUSA駅というところまで行くのでそこから中央駅行きに乗り換えたほうが賢いかもしれないな。ということでバスは暗い街を走り、20分くらいだろうか、SUSA駅に到着した。ほとんどの人はここで降りるようだ。ここから何番に乗ればいいのかと思い、バス路線図を見る。どうやら1番が中央駅まで行くようなので1番のバス停を探そうとすると、目の前に9番のトラムが止まっていた。
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Micca通りの夜景
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ん、9番?トラム?中央駅からこれに乗ればスタジアムまで行くとガイドブックには勝いてあった、あの9番のトラムだ。これはどこに行くのだ、と思い運転手さんに聞いて見ると、中央駅まで行くという。ということでとにかく乗り込む。そしてしばらくすると、見覚えのある通りに来た。今日のお昼にうろうろしていたあたりだ。そしてトラムはカステロ広場に到着した。ここまで来れば歩いてでも帰れるし、通りがライトアップしていてきれいなのでここで降りましょう。それにしてもこのトラムは中央駅のどこに止まるのだろうか。果たして中央駅からこれに乗れば、スタジアムに行けたのだろうか。結局謎は解けなかったが・・・
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昼ごはんをたくさん食べたせいであまりおなかが減っていない。軽く食べてもいいのだが、帰り道にこれといっていいお店がない。ブランド品のお店はたくさんあるのだが、少し横の通りに入っても何も見当たらない。うーん、どうしよう。なんだか眠いし、明日も早いし、今日はもうこのまま寝ますか。ということでホテルに戻る。今は9時すぎ、ミラノではミラン−インテルのミラノダービーが行われている時間だ。どこかテレビでやっていないかな・・・と、いくつかのチャンネルで確かに中継はやっている。しかしひたすらアナウンサーと解説者が写るばかりで、肝心の選手やピッチの様子がまるで写らない。1-0でミラノが勝っているという途中経過のみが分かる状態。イタリアではサッカー放送はすべて有料チャンネルと聞いたことがあるが、まさにその通りで、無料チャンネルでは実況放送だけ、まるでラジオだ。野球はラジオでもイメージできるが、サッカーはきつい。しかも当然イタリア語だし・・・ということで見るのは断念。そうか、こういった有料放送のテレビ放映券の問題で、今年のセリエAは開幕が一週間遅れたんだな。うーん残念。もう眠くてたまらないので、おやすみなさい。明日はパルマ、楽しみだ・・・
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