ようやくとれそうな夏休み、そんなに長期間は無理としてなんとか4日間に週末をくわえた6連休としよう。7月にシンガポールに行ったこともあり、あまりお金はかけられない中で選んだ旅行先はサンフランシスコ。ここなら飛行機代もリーズナブルだし、以前から行ってみたかったナパバレーも近いし。サンフランシスコと言えば2002年の悲劇は繰り返せないので、恐怖のロス経由ではなく直行便で行きましょう。行きは伊丹から成田経由の全日空、帰りは関空直行のユナイテッドで安心だ。昼間の出発なのでゆったり準備をし、13時前に家を出る。
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千里中央経由で伊丹空港には13時過ぎに到着。近いものだ。ANA側にはほとんど来たことがないのでなんだか新鮮だな。ターミナルに入ると、すぐに国際線乗り継ぎのカウンターがあった。ここで手続きをしようとすると・・・「ESTAの手続きはお済みですか?」何それ?なんでもアメリカ・カナダ・メキシコは2009年から入国のシステムが変わり、事前にESTAという手続きを行って入国の承認を得なければならないらしい。まったく知らなかった・・・本来はもっと事前に済ませる手続きらしいが、とにかく至急なので2階のパソコンコーナーへと向かう。ここで教えてもらったURLに接続し、名前やパスポート番号、入国後の住所などの必要項目を入力。そして最後に決済・・・一人14ドルかかりました。いやあ、無事に手続きは完了したがまったく知らなかった。アメリカに入力の際は要注意ですね。時間に余裕があったから落ち着いてできたが、ぎりぎりだったらかなり厳しい対応になるかもしれない。とにかく一安心だな。ちなみに一度申請したら、2年間有効とのこと。 | ||||||
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さて、では出発ゲートへと向かいましょう。慣れない手続きをいろいろやったせいか妙におなかが減ったし、せっかくの旅なのでちょっと豪勢な空弁としよう。とにかく飛行機に乗る前に腹ごしらえをしておかないとね。お弁当の売店を探すが、JAL側よりは少しお店が少ない気がする。そんな中で空弁がいくつか売っているお店を発見したぞ。いろいろある中で、前々から新幹線の新大阪駅で気になっていた中之島ビーフサンドと、鯖寿司をゲット。それぞれ半分ずついただき、どちらもなかなかの美味で満足。食べ終わって間もなく搭乗が始まった。思ったよりもずっと混んでいる成田行き、みんなどこに行くんだろうね。離陸後しばらくは眠りに落ちていたが、途中目が覚めると左手に富士山がしっかり見えました。つい先日初冠雪があったらしいが、今はまだ黒い富士山だね。成田に着陸の少し前、太平洋側から入るので九十九里あたりのまっすぐな海岸線が夕方の日差しに照らされ、何とも美しい景色をみることができた。16時を過ぎたころ、無事に成田空港に到着。 | ||||||
ここからは、確か以前は国際線の広いチェックインカウンターを通って出国手続きへと向かったと思うのだが、いつのまにか乗継専用の出国手続きができていた。なのであっという間に出発ターミナルに入ることができました。もうさほど時間はないし、とりあえずゲート前に行こう。サンフランシスコ行の飛行機のゲートを確認し、なんだか妙に遠いなあと思いながらたどり着いたゲートにいたのは・・・なんとユナイテッド航空。一瞬スターアライアンスつながりの機材変更かと思ったが、これは大間違い。ほぼ同じ時間帯にユナイテッドと全日空両方ともサンフランシスコ行があるので、見事に間違ってしまいました。まあまだ時間はあるが、ここまで頑張って歩いてきたのに実は出国手続きから最も近い場所に全日空校のゲートがありました。日本なので全日空がいちばんいいところにいるのは当然だよね。うーん、危ないところだったな。ほっと一息と思っていたら、今度は名前が呼び出された。何事かと思っていってみると、ランダムに選ばれる手荷物チェックにあたってしまったらしい。まあいいけど、こっちは今やっと着いたばかりで一息つきたいんだけどねえ。仕方がない、ゲートの奥に呼び出され靴を脱がされ、カバンの中身を調べられました。別に何も問題はないんだけどね。こうしてようやく落ち着きました。
とはいえ15分もすれば搭乗開始の予定。飛行機の写真をFacebookにアップしたり、会社のメールに対応したりしているとあっという間に搭乗開始になった。乗り込むと、もちろんエコノミーなのだがちょっと足下が広い感じ。これならゆったり過ごせそうだ。プログラムを見ると、映画やビデオや音楽など、面白そうなのがいろいろあるぞ。バラエティのジャンルではほこ×たてやシルシルミシルまであるので、これは暇にはならなさそうだ。飛行機は定刻通りに無事に離陸し、しばらくするとドリンクタイム。ここは当然ビールでしょう。おつまみとともに、空の旅に乾杯だ。さーちゃんはオレンジジュース。ここまで結構疲れたので、ビールがするする入ってあっという間に空っぽ。そしてすぐに機内食タイムだ。洋食と和食からの選択だが、ここは洋食でワインもいただきますか。白と赤をそれぞれ頂き、またも空の旅に乾杯です。前菜にサラダとポテトサラダ、サーモンがあるのでこれは白ワインで楽しむ。どれもいい感じで、ワインが進みます。白がなくなったところで赤へとチェンジ。チキンとペンネのチーズ焼き、これは赤にあいますね。パンやチーズなども楽しみながら、赤ワインも完食。うん、なかなかおいしかったぞ。でもビジネスとかファーストの人は何を食べてるんだろうなあ。目の前にあるカーテンの向こう、次の目標はそこかな。ごちそうさまでした。
食後はJリーグの番組を見たり、シルシルミシルを見たり、テルマエロマエを見たり、のんびり過ごす。日本時間ではいつも家でご飯を食べているころなのであまり眠くはならないが、少しでも眠くなったときにうとうとするくらいかなあ。そうこうしているうちにいつの間にやら到着まで3時間を切った。片道9時間以内だとヨーロッパに比べてずいぶん楽な気がする。日本時間で0時を過ぎた頃になり、ちょっとは眠くなるかな。
到着まであと1時間半くらいになるころ、熱いおしぼりが配られた。まさに今から眠くなりそうな時間だが、ここから朝ごはん。さっき洋食だったので、今度は和食にしましょうか。サケのごはんで、シンプルで結構うまい。フルーツやヨーグルトもいただき、緑茶で締める。あとは到着まで残り少ない空の旅を、ほこ×たてやトムとジェリーでも見ながら過ごしましょうか・・・と、ここにきて眠気がやってきた。サンフランシスコ時間で10時前なので日本時間は深夜2時前、そろそろいつも寝るころだ。ようやく本格的に眠くなったともいえるが、とにかく少しでも寝ておこう。そうして半分寝ている状態の中、サンフランシスコ国際空港に到着した。お疲れ様でした。ここまでは普段起きている時間なので、意外にもそんなには疲れていないがむしろここからが肝心だ。
広い空港の広い動く歩道を進み、やってきたのは入国審査の長蛇の列。まあこれは予想どおり。途中で窓口が増えたせいか思ったより早く進んだ。妙に明るい係員の人に日本のワインもうまいと説明しながら無事に入国完了。荷物も無事に受け取り、久しぶりにアメリカの人になりました。さあ、ではまずはインフォメーションに聞きながら、200ドルをキャッシング。当座の現金はこれでOKだ。続いてはレンタカーを借りないと。巨大な空港なので、エアトレインというシャトルでの移動となるようだ。窓からの景色は、アメリカらしいハイウェイと、おそらくさっき乗ってきたであろう全日空機。数分で目的の駅に到着すると、なんとそこはレンタカーカウンターのみが並ぶ駅。しかもどのカウンターも、長蛇の列だ。やっぱりアメリカは車社会なのね。
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目的であるダラーレンタカーへ行く。並んではいるが、対応している人の数も多いので実際は10数分ほどで順番が来た。予約のプリントを渡し、カーナビの希望やら返却場所の確認やらのやり取りをし、無事に手続き完了。ワインカントリーの地図ももらえたのでラッキーだ。あとはガソリン、何でも最後に入れなくていいのでできるだけ空にした方がいいと言われました。さて、行きますか。駐車場に行くと、たくさんの車が並んでいる。その中にありました、今回の旅の相棒。4日間の安全運転をよろしくね。カーナビはなんと日本語版、ここに今日の目的地、セントヘレナのInk House Innの住所を入力。では安全運転で行きますか。ドイツ・イタリア・アイルランド・フランス・クロアチア・モンテネグロに続いて7カ国目、車大国のアメリカにて初の運転だ。空港を出て、まず101号のハイウェイに入りたい。なのにここがよくわからず、しばらく一般道を走ることになってしまった。でもなんとか復活し、無事101号線に入る。アメリカのハイウェイデビューだな。車線が多く、結構交通量も多い。 | ||||||
101号線から、サンフランシスコのダウンタウンで80号線に分岐。ここまでにも合流や分岐が多く、車線変更がしょっちゅう必要だ。自分が走るレーンをよく気にしておき、間違った方向へ行かないようにしないとね。ダウンタウンには高層ビルが立ち並んでいる。このあたりに来るのは最終日、無事に帰ってこれますように。ベイブリッジを抜け、対岸のオークランド地区へ。このあたりでもまだまだ交通量は多い。80号線を快調に走り、橋を渡るとヴァレーホ地区。ナパエリアに入ってきたぞ。ここで37号線に分岐し、すぐに29号線へ。ここがナパを貫く幹線道路だ。ここでも結構車が多い。しばらく走っていると、徐々にブドウ畑が見えるようになってきた。ナパの街を過ぎると、もう左右両方がブドウ畑。たくさんのワイナリーが続いている。すでに収穫が終わっているところもあれば、まだブドウの房が付いているようなところもある。これがおいしいワインになるんだねえ。この旅への期待が高まります。ここまでほぼ順調に走れたようで、空港からほぼ2時間、14時過ぎに今日のホテル、Ink House Innに到着だ。周りをブドウ畑に囲まれた、いい感じのホテルですね。
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さて、ではチェックイン。ホテルに入ると、クマのような巨大なおじさんに迎えられた。そして手続きをしようとしたところ、なんと満室。予約サイトの時点では確かに取れているように見えたのだが、その後実は満室だったことがわかり、こちらに連絡しようとしたが連絡先が分からず伝えられなかったとのこと。なんだそれ・・・こうして予約サイトからの確認のメールは来ているので何か方法はあったように思うが、ホテルと予約サイトの情報伝達がうまくいってなかったのかなあ。せっかく着いたと思ったのに、どうすればいいのか、この近くのホテルはすべて満室だったのにと思っていたら、クマおじさんがほかのホテルを当たってくれた。知り合いのホテルらしく紹介されたのはSpanish Inn、セントヘレナの街を過ぎてしばらく行ったところにあるホテルで、そういえばホテルを探していた際に見たような気がする。まあ仕方がない、そちらへ移りますか。車に戻って再び29号線に入り、北へと向かう。 | ||||||
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たくさんのワイナリーを左右に見ながら走り、観光客で賑わうセントヘレナの街を超える。再びワイナリーの中を走り、山道に入るところが分かりづらくて迷ったが、無事にホテルを発見。われわれが到着すると、満面の笑みのオーナー・ロイが迎えてくれました。日本語も少し勉強しているようで、いろいろ挨拶しながらホテルに入る。本来はさっきのInk House Innよりは高く広い部屋になるようだが、そこは今回の事情で同じ値段にしていただきました。これでようやく一安心です。ホテルはスペイン風の白い壁とオレンジ色の屋根瓦で、内装はワインカントリーらしく木をベースにしたインテリア。ロビーにおいてあるワインは自由に飲んでもいいとのことで、それは最高ではないですか。いろいろ説明をいただいたところで部屋に入る。広い部屋で、ようやくほっと一息だ。伊丹からここまでいろいろあってさすがに疲れたし、慣れないレンタカーで運転してきたし、日本時間としてはもはや徹夜明けの状態。早く出かけたい気持ちもありつつ、今は体が無理。少し休憩しましょう。 | ||||||
2時間くらい寝て、ずいぶんすっきりした。17:30を過ぎたところだが、ここから歩ける範囲にレストランやお店はなさそうだし、おなかもすいてきたし、とりあえず買い出しに行かないとね。どこかのレストランに入ると夜の飲酒運転になってしまうので、さすがにそれはNG。とにかく街へ行きましょう。セントヘレナの街に来ると、さっきはにぎわっていた通りも人が少なく、お店ももうほとんど閉まっているようだ。レストラン以外は17時には普通閉まるよね。どうしようかと思っていたら、スーパーを発見。当然ながら駐車場もあるし、ここで何か買い出ししましょうか。中に入ると、いきなり目に入ってきたのはワインとチーズとオリーブとハムなど。いやあ、いいですねえ。お総菜やサラダもあるし、ここでいろいろ仕入れましょう。サラダバーでいろいろ選び、量り売りのパスタを入れてもらい、温かいお総菜もいろいろ選ぶ。うん、いい感じかも。あとは水を仕入れ、これにて完了。ではホテルに戻りますか。
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ちょっと薄暗くなってきた頃、ホテルに到着。部屋には広いテーブルがないので、ロビーでディナーとしますか。ちょうどいい感じの丸テーブルがあり、そこに自由に飲めるワインの中からまずはよく冷えた白ワインをいただきましょう。ようやく実現したワインカントリーの旅に乾杯だ。このワインはシャルドネだが、すっきりしていてうまいぞ。仕入れたサラダもなかなかの美味。野菜のグリルもうまいし、パスタや想定外に中華っぽくピリ辛だったがこれは赤ワインにいい感じ。その赤ワインはしっかりした味わいで、ピノノワールとは書いてあるがむしろカベルネっぽい感じもする。ブレンドなのかな。こうしておいしいワインが自由に飲めるのはいいですね。さっきスーパーで10ドルくらいでいろいろ売っていたし、やっぱりカリフォルニアワインは安くてうまいので実にいい。お総菜類もおいしかったし、満足なご飯となりました。途中、ホテルの人がにこやかに「ディナーを楽しんで!」と言ってくれました。 | ||||||
食後もワインをいただきながら、ここだとWiFiが使えるのでFacebookなどしながら過ごす。それにしても、ここに宿泊している人たちはどこに食事に行っているのだろう。ちょっとドレスアップしたカップルが出ていったが・・・しばらくするとお年寄グループがバラバラと帰ってきた。一人のおばさんが「5組のカップルで同窓会の集まりよ」みたいなことを言っていたが、どこまでが同じグループなのかがよくわからない。そんな中、一人のおばさんがワインをもってロビーにやってきた。我々にも気軽に話しかけてくれて、どうやらおばさんたちが同級生らしい。いいですね。おばさんの名前はジル、さてこうなるとさーちゃんの草の根国際交流発動。折り紙の鶴をプレゼントしたら、たいそう喜んでくれました。これは日本のORIGAMIだ、と説明しているうちに、一緒に折り鶴を作ることになりました。初めて折り紙をおるって、やっぱり結構難しそうだ。端を合わせてきっちり折るとか、折り目を付けるとか、日本人的には普通のことがなかなかうまくできない。なのでとりあえず折っては見るが、微妙に少しずつずれているのよねえ。まあそれもよし、見よう見まねでなんとか鶴を折ってくれました。ジルおばさんに喜んでいただけたようで、去年のトレビーゾに続きさーちゃんのおばさまキラーぶりが発揮されました。同じグループの人らしきおじさんおばさんもやってくるが、基本みんなもう寝る体勢。まだ10時過ぎだが、お年寄りは洋の東西を問わず夜が早いということで・・・ジルおばさんもそろそろお休み。いい旅を。
外に出ると、満点の星空。人工衛星らしきものが見えるのは、礼文島以来かな。さて、我々も部屋に戻りましょうか。旅の初日、今日はESTA手続きから始まっていろんなことがあったなあ。思うようにいかないこともまた旅のうち、それも含めて明日からもこのワインカントリーを楽しんでいきましょう。

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