2017/3/20 内子〜大阪
〜内子の趣ある街並みをのんびり散策。内子座や木蝋などの歴史は興味深い。南予風の鯛めしを味わい、松山空港から大阪へ。〜

7時過ぎに起床。朝は大浴場が空いてないので、部屋のシャワーでさっぱり。ごはんへと行きますか。一階の食堂へと行くと、朝ごはんの用意がされれていました。地元の食材がいろいろあり、ごはんが進みそうだ。しっかりした歯ごたえのある豆腐やふわふわのしらす、やたらと酸っぱい梅干などおいしいな。麦味噌と魚をすりおろした「さつま」という郷土料理はさらにごはんが進む。しっかりおかわりして、栄養補給はばっちり。


朝ごはん


郷土の展示がある


こんな旅館


荷物は車に入れ、街歩き開始。まずはすぐ近くにある内子座へ。ここは大正5年に創建されたとのことで、歌舞伎や文楽、映画や落語などでにぎわっていたようだ。老朽化のために一度は取り壊しになるところを地元の人たちの熱意により復元、現在でも年間に何度かは落語やコンサートなどに使われているらしい。このあと回るところも含め、3館共通の入館券が900円。


もうすぐ内子座


内子座


正面から


中に入ると、ひんやりとした空気が心地よい。明り採りの光が舞台に差し込み、松の絵が綺麗に映えている。枡席に入ることができるので、座ってみよう。前の席からなだらかに傾斜があるので、どの席からも舞台が見やすい。ここで落語とかいいかもね。花道を歩き、舞台へと立ってみる。さほど広くはないが、その分お客さんの顔が後ろまでよく見えそうだ。舞台袖には急な階段があり、降りていくとそこは奈落。舞台を回したり、せり上がりがあったりと仕掛けが面白い。二階にも上がってみよう。ここだと全体が見渡せるし、一階のお客さんの盛り上がりも見えるのでそれもよさそうだ。


立派な舞台


舞台からの景色


奈落で舞台回転


二階席から


かつて使われていたもの


全体が見える


では歩きますか。まずはビジターセンターに寄ってみる。ここはもともとは警察署、その後は図書館だった建物を利用しているらしい。趣のある石造りの建物の中には、内子に関する説明や展示がされている。ざっと見て、内子について知っておきますか。


ビジターセンター


中の様子


散策マップ


本町通りを少し行くと、「商いと暮らし博物館」がある。ここは明治からの薬商を町が買い取って公開しており、大正10年くらいの薬屋の暮らしを再現しているとのこと。結構リアルな人形や薬が並んでいて、当時の生活が偲ばれる。ここはかなり裕福な家だったんだろうな。たくさんの部屋があり、家族や使用人がそれぞれの部屋で暮らしていて、毎日の生活が行われていたということ。


こんなお店だった


店売り


いろんな薬がある


朝ごはん風景


在庫整理が大変


中庭もある


炊事風景


展示物


こんな感じ


通りの途中にある下芳我邸、ここは今はそば屋になっているが趣のある建物だ。その先には伊予銀行があり、これは新しそうな建物だが周りの景色にマッチしている。ここで曲がり、緩やかな坂道を登ると重要伝統的建造物群保存地区。造り酒屋のような建物では、酢卵というのを製造しているようだ。どんな味なのかな・・それにしても、ここから龍馬が船に乗って下関に向かったとは。勉強になります。


今はそば屋の下芳我邸


伊予銀行


酢卵の蔵元


そしてこの地区の名産、和蝋燭。ハゼの木から取れる木蝋を溶かし、和紙の芯に何度も何度も重ね太くしていく。ちょうどバームクーヘンのような作り方で、職人さんが溶けたロウを手ですくい上げている。熱くないのかなと思っていたら、だいたい45度くらいとのことなのでお風呂より少し熱いくらいかな。お店の人が見本の蝋燭に火をつけていたが、柔らかい光で気持ちが落ち着く感じだね。


和蝋燭の作り方


熱いそうだけど


和蝋燭のお店


坂道を登り、少し道が曲がったところにお土産屋さんがあった。ちょっと見てみますか。このあたりまで来ると人はあまりいないが、道沿いには古い建物が並んでいてなんともいい雰囲気。重要文化財の建物もあるが、宿になっていたりドイツ料理やさんになっていたりと、なかなか面白い。このあたりにゆったり宿泊するのもよさそうだ。


ここがお土産やさん


窓の格子が綺麗


ここは旅館


坂道を登りきったあたりにあるのが上芳我邸。かつて内子にはたくさんの製蝋業者があったとのことだが、今にその名残を残すのはここだけ。当時の建物や製蝋施設などが見学できる。まずは建物に入る。母屋や炊事場、風呂場など見てまわり、二階に上がると屋根組みがよくわかる。広い中庭には梅が咲いていい感じだし、相当裕福な生活だったんだろうな。


上芳我邸到着


立派な建物


中庭がきれい


和室が並ぶ


二階に上がる


屋根組みがわかる


庭にでて、少し歩くと木蝋資料展示棟。木蝋の製造工程が詳しく説明されている。櫨(はぜ)の小さな木の実を採って砕いて蒸して、絞って固めて晒してという工程で蝋が出来ていく。不思議だなあ。そんな工程を経て出来た蝋からは、蝋燭や鬢付油、口紅などの化粧品、クレヨンなどの文房具などいろんなものが出来上がる。パリ万博などにも出展されたということで、世界的にも注文されていた産業だったんだ。


庭を歩く


木蝋資料展示館


木蝋ができていく


櫨の実をとって砕く


蒸して絞って


固めて晒す


儲かっていたようだ


万博出品


クレヨンとか口紅とか


再び庭にでる。奥の方には蝋絞り小屋があり、そこには砕いた櫨の実や蒸し器、絞り器などの器具がある。これで作った蝋を天日に干すのだが、現物がありました。触ってみると確かに蝋の手触りがあり、独特の香りがある。これが最終的には白蝋になり、いろんな製品になるんだね。あまり普段は触れることのない和蝋のことを知ることができて、面白かったです。

さて、お腹が空いた。この旅最後のご飯なので、ここはやっぱり鯛めしかな。宿の近くにあるお店に鯛めしがあったので、そこに行きましょう。入るとほぼ満席で、ちょうどカウンターの2席のみ空いていた。いいタイミングでした。ここは南予の鯛めしなので、ごはんの上に鯛の刺身と卵の黄身が乗っているタイプ。ダシのきいたタレをかけていただくと鯛の旨味が引き立ち、うまいです。刺身がたっぷりで食べ応えがあり満足。ごちそうさまでした。


蝋絞り小屋


砕かれた櫨


ここで蒸す


ここで絞る


天日干しした蝋がある


南予風鯛めし


そろそろ時間かな。車に戻り、出発だ。松山自動車道に乗り、一路空港へ。行きに寄れなかった伊予灘サービスエリアに立ち寄ろう。カーナビ通りだと手前の伊予インターで下りてしまうので、そこを越え伊予灘サービスエリアで少し休憩だ。遠くに見えるのは坊っちゃんスタジアム、今回は松山には寄らなかったがまた次の機会に来たいものです。ほぼ予定通りに車を返し、空港まで送迎いただく。あとは出発まで、お土産見ながらのんびりしますか。


伊予灘サービスエリア


遠くに坊っちゃんスタジアム


今回の収穫


やっぱり四国、やっぱり瀬戸内海はいいなあ。気候や味覚や風景がなんだかしっくりくる。今年は何度か四国をヘビロテしてみようかな。