2017/5/6 高松〜鳴門
〜大塚美術館へ。世界各国の名画や建築を陶板にて一日で楽しめる贅沢。その後ホテルへ、春の徳島名物をたっぷり味わう。〜

朝8時、ごはんへと行こう。フロント前のごはん場所へ行くと、あまり人はいないのね。みんなもっと早く食べたのかな。ビュッフェなので、いつも通り全種類目標にとっていきましょう。香川らしくセルフの讃岐うどんもあるので、こちらもいただく。やっぱりビュッフェは満腹になります。


朝ごはん


セルフのうどん


量は控えめ


部屋に戻り、準備をして出発だ。今日は曇り空だが、目的地は大塚美術館なので問題無し。高速に入り、津田の松原SAでお土産など買い出し。車だとこれができるから便利だ。引田ICを降り、海沿いの阿波街道を走る。このあたりの地理はあまりわかっていなかったが、このあと橋を渡って島田島、そしてもう一つ橋を渡って大毛島、ここが目的地の大塚美術館やホテル、そして鳴門大橋の起点となる島なのだ。鳴門市街とは海を隔てていたんだね。


津田の松原SA


晴れていれば小豆島が見える


これが津田の松原


大塚美術館の駐車場に到着。ここからはシャトルバスで美術館へ。美術館の入り口を見る限りそんな大きなところとは思えないが、中に入るといきなり長いエスカレーターが。それを上がって、たどり着いたのがB3。地下3階のここがスタートだ。やっぱりまずはここのシンボル、システィーナホールへと入る。すると、まさにあのシスティーナ礼拝堂のような空間が広がっていた。

すごいなあ。これはすべて陶板で、要するにすべてコピー。でもこうして陶板にすることで世界中の有名な絵画が見られるわけだし、陶板はほとんど劣化がないらしいので後世に名作を伝えるという役割も担うことができるということ。いやいや、システィーナは本物も見ているが写真が撮れないし人も多かったしなので、こうしてゆったりした空間でじっくりと見られるのはいいなあ。


長いエスカレーター


システィーナホール


最後の審判


その隣にはパドヴァの「スクロヴェーニ礼拝堂」、テッサロニキの「聖ニコラオルファノス聖堂」、フランスはノアンヴィックの「聖マルタン聖堂」など。どれも行ったことないなあ。まだまだ行っていないところはたくさんあるが、その雰囲気はこうして味わうことができるのはいいな。


スクロヴェーニ礼拝堂


聖ニコラオルファノス聖堂


聖マルタン聖堂


続いてはフェルメールの部屋。中央にあるのがあの有名な「真珠の耳飾りの少女」。フェルメールといえばこれ、漆黒の背景と青いターバンが印象的だ。他にも「デルフトの小路」に「デルフトの眺望」、「手紙を読む女」に「牛乳を注ぐ女」。いずれもオランダにあるので、これは本物を見て見たい。


デルフトシリーズ


真珠の耳飾りの少女


女シリーズ


エルグレコの部屋には、「祭壇衝立復元」が。これはナポレオン戦争で破壊されたものの復元で、今はスペインのプラド美術館と、ブカレストのルーマニア国立美術館に別れて保管されている。それがこうして復元されているということ。すばらしい。

秘儀の間には、ポンペイの壁画の中でも保存状態のいいものの一つ。その隣には、同じくポンペイにある「貝殻のヴィーナス」。ああ、ポンペイ行きたいなあ。


祭壇衝立復元


秘儀の間


貝殻のヴィーナス


さて、次は円形のギャラリー。ここにはギリシアの壺絵、ポンペイの壁画、モザイク画など、古代の作品が系統別の約130点も展示されている。バチカン美術家やルーブル美術館などにある作品も多く、どこかで目にしているかもしれないな。でももっとも多いのは、ナポリ国立考古学博物館所蔵の作品。ここは行ったことがないので、ポンペイに行く機会があればぜひ行ってみたいな。


獅子狩り


パン屋の夫妻、など


ナイルモザイク


円形のギャラリー


ローマンモザイク


飛び込む男


このあとは中世ゾーン。イコンや聖堂の壁画など、100点以上の作品が展示されている。ギリシャやイタリアに加え、エジプトやロシア、トルコやフランスなどの作品も多い。「聖テオドール聖堂」はトルコのカッパドキアにある聖堂だが、壁の質感や床の砂の感じなど、かなりカッパドキアに近い仕上がりになっている。実際に行ってみたいな。この中世ゾーンはキリストを描いた作品が多くある。シエナとかアッシジとかピサとか、いろんな街の美術館にあるんだね。


皇帝ユスティニアヌスと随臣たち


善き羊飼い


聖テオドール聖堂


龍を退治する大天使ミカエル


玉座の聖母子


両側は小鳥への説教


我が唯一の望み(一角獣を従えた貴婦人)


マエスタ(荘厳の聖母)


その裏面


これでB3が終了。見応えがあるなあ。B2に上がり、そろそろお昼、まずは腹ごしらえ。モネの大睡蓮の前にあるのがCafe de Giverny、なるほど。ここでお昼をいただきましょう。阿波尾鷄のチキンカツ丼と、ヴィーナスカレーとやらにしましょうか。こういう場所にしてはしっかりボリュームがあり、悪くない。ごちそうさまでした。食後には目の前の大睡蓮を見る。かつてオランジュリーで見たのを思い出すなあ。あれは館内だが、こうして屋外で見る睡蓮もなんだか新鮮だ。ちょうど藤も満開だし、いい感じ。


お昼ごはん


大睡蓮


藤がきれい


では再開。B2は時代が進み、ルネサンスが140点ほど。まずは「受胎告知」、ダヴィンチやボッティチェリなど、たくさんの受胎告知を並べて見られる。これは壮観だ。こんな見方はここならではだね。ラファエロの「アテネの学堂」「聖体の論議」これはヴァチカンで見たなあ。これほど迫力のある絵を間近で見られるのは素晴らしい。


フラ・アンジェリコの受胎告知


アテネの学堂


聖体の論議


その先にはボッティチェリの有名な2作品、「ヴィーナスの誕生」と「春(ラ・プリマヴェーラ)」。フィレンツェのウフィッツィで見たぞ。陶板の鮮やかな色彩がより作品を美しく見せている。いいですね。そしてヴィーナスが三作品、今はそれぞれイタリア、ドイツ、オーストリアの美術館にあるとのことで、こうして並べてみるのも美しさがよくわかる。


ヴィーナス誕生


春(ラ・プリマヴェーラ)


ヴィーナスそろい踏み


いろんな作品があって楽しいな。ちょっと気になった絵を見ると、どちらもブリューゲル(父)の作品でした。今まで知らなかった作者だが、そうした作品もしっかり見られるのがいい。どうやらウィーンやベルリンの美術館にあるらしく、そういえばドイツ語圏の街で美術館って行ったことないなあ。機会があれば是非。そして言わずと知れた「モナリザ」、ルーブルで見たときは人ごみの中でなかなか近寄りがたかったが、ここでは至近距離でじっくりと。まあ、陶板だけどね。


バベルの塔


ネーデルランドのことわざ


モナリザ


そして隣の部屋は「最後の晩餐」。壁一面に描かれており、向かい合わせで修復前と修復後。こんな風に見比べられるのも面白い。真ん中に椅子があってゆっくり見られる。これはミラノで見たのか。長年の旅の積み重ね、結構いろいろ見てるなあ。立派なキリストの祭壇画は、コルマールの美術館にあるとのこと。こんな大きなのがある美術館、コルマールのどこにあったのかなあ。


最後の晩餐・修復前


最後の晩餐・修復後


イーゼンハイムの祭壇画


部屋を出るとちょうど最初に入ったシスティーナホールを見下ろせるところに来た。ここからの景色もいいなあ。天井の絵が近くに見え、描かれている人々それぞれの表情もよくわかる。

さて、ここからはバロックエリア。スナイデルの「静物」やロランの「夕日の港」、カラバッジョやレンブラントなど110点の作品があるが、やっぱり思い入れとしてはリューベンスの「キリスト昇架」かな。この絵を見るとあのネロとパトラッシュのシーンが・・・絵のそばにはフランダースの犬の本もあり、やっぱり涙を誘います。


システィーナホールを上から


静物


夕日の港


フランダースの犬からの・・・


キリスト昇架


夏(四季より)


さあ、B1へ。ここは近代の作品が多数展示されている。やっぱり新しいだけに色合いや筆致など、鮮やかな作品が多い。宗教的な絵画はあまりなく、動物や景色、人物などを写実的に描いたものが多く見られる。ベネチアの景色を描いた絵があるが、ほとんど景色は変わっていない。でも人の服装などは異なっているので、昔の様子をこうして絵で見るのも面白いな。そして有名どころといえば、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」そしてマネの「笛を吹く少年」。それぞれルーブルとオルセーだよね。


ポメラニアン犬の親子


馬と川のある風景


サン・マルコ広場


カナル・グランデのレガッタ


民衆を導く自由の女神


笛を吹く少年


ここからは印象派。ルノワールを始め、柔らかで明るい作風がいい感じだ。モネやピサロ、セザンヌやドガなど、フランスの作者が有名だが、「ミュンヘンのビアガーデン」のリーバーマンのようにドイツの人もいるんだね。当時のパリの街並みやカフェの様子、明るい表情と洗練された服装など、いい作品がたくさんある。このあたりの作品は、オルセーが主な展示場所。


ルノワールいろいろ


田舎のダンス


ムーランドラギャレット


日傘の女


モンマルトル大通り


ミュンヘンのビアガーデン


少し系統が変わり、ミレーの「落ち穂拾い」。これはバルビゾン派といい、フォンテーヌブローの外れのバルビゾン村に多くが画家いたらしい。これはオルセーで見たね。新印象派のスーラ「グランドジャット島の日曜日の午後」、よく見る作品だが、点描画なんだね。穏やかなパリの昼下がりという感じだ。そして再び印象派、日本をイメージしたモネのラ・ジャポネーズ。日本の文化がブームになった時代の作品だ。ちょっと派手すぎるとも思うが、華やかで綺麗だね。


落ち穂拾い


グランドジャット島の日曜日の午後


ラ・ジャポネーズ


さて、続いてはゴッホ。やっぱり有名なのは自画像とひまわりだが、「ひまわり」は何種類かある。現存するものはアムステルダムやロンドン、東京などにあるが、2番目に描かれたひまわりは日本にあったが空襲で焼けてしまったとのこと。それがこうして目の前に復活したわけで、これぞ陶板の素晴らしさですね。あとは「ローヌ川の星月夜」や「種まく人」など、独特な筆致の作品もいいですね。


ゴッホいろいろ


現存しないひまわり


ローヌ川の星月夜


ルソーの「蛇使い」。独特の構図と色使いが印象的。これもオルセーなんだってね。なんだか久しぶりにオルセーに行きたくなってきたぞ。「皇帝ナポレオン1世と皇后ジェゼフィーヌの戴冠」この巨大な作品は、ルーブルにあるらしい。記憶にない・・となるとルーブルも久しぶりに行きたくなる。美術館はその時の年齢によって知識も感じ方も違うので、一回行ったからもういいというものでもないなあ。とても一回じゃ見きれないしね・・クリムトの「接吻」、リアルな表情と平面的でモザイクのような服装と、違ったものが違和感なくまとまっているのが魅力的に感じる。これは・・オーストリア美術館か。行ったことないなあ。


蛇使い


ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠


接吻


そして近代最後の部屋には、ムンクの「叫び」。いつ見ても、なんともいえない迫力を感じる。これもオスロでみたなあ・・懐かしい。おっと、本来このフロアはここで終わりだが、見る順番をちょっと間違っていた。ということで、少し時代を戻ってここはゴヤの家。「着衣のマハ」と「裸のマハ」、並べて見るとその美しさがよく分かる。これはプラド美術館、ここも行ってないぞ。


叫び


着衣のマハ


裸のマハ


そして1F、現代およびテーマ展示。まず目に入るのはピカソの「ゲルニカ」。間近で見ると迫力があるなあ。これはマドリードの美術館にあるんだね。あと現代といえば、やっぱりウォーホルかな。たくさんのマリリンが並ぶ姿が印象的。あとはシャガールとかリキテンスタインとか、テーマ展示での騙し絵とかレンブラントの自画像とかいろいろあるのだが、閉館時間が迫ってきたこともありざっと見てまわるくらいになりました。やっぱりこういう場所は時間がかかります。


ゲルニカ


マリリンの二連画


庭園からの景色


ふう、いっぱい見たな。そろそろ17時の閉館時間、長いエスカレーターを降りて正面玄関へ。ここからシャトルバスに乗って駐車場に行き、今日のホテル・鯛丸海月はすぐ近く。でもその前に、明日乗るうずしお汽船の下見をしておこう。行ってみると、パンフレットをくれて明日のおすすめ時間を教えていただきました。大潮が10時20分なのでその前後2時間程度がいいらしいです。できればベストなタイミングで来たいですね。ではホテルへ向かおう。部屋に入ると、昨日とは一転して広い部屋だ。窓から鳴門大橋も見えるし、なかなかいい感じ。早速最上階にある温泉に行くと、ここでも目の前に鳴門大橋が見える。特に露天風呂からよく見えるので、思わず長湯してしまいます。ああ、いい湯でした。

部屋に戻り少し休憩。そろそろ19時になり、ごはんへと行きますか。一階のレストランに行くと、もう準備ができていました。さてさて、まずは徳島の地酒でもいただきますか。まずは小鉢の山菜を味わいつつ、お刺身の桜鯛をいただく。そして鍋は、桜鯛とワカメのしゃぶしゃぶ。これが一番楽しみだったかも。昆布だしがほのかに感じるなか、表面が少し白くなるくらいにしゃぶしゃぶするとこれが美味。日本酒も合うしね。ワカメもきれいな緑色になり、歯ごたえもシャキッとしていておいしい。タケノコやフキなど、季節を感じられるのがいいな。続いては桜鯛のにぎり。吉野酢がかかっていて、ほんのりした酸味とともに美味しいです。


部屋でゆっくり


お刺身と鯛しゃぶ


桜鯛のにぎり


ここは料理がゆっくり運ばれてくるのがいいな。ホテルによっては、次から次へと出てきて慌ただしいところもあるからね。お椀はハマグリと菜の花、これも季節の一品。焼き物は桜鯛の塩焼き。これにすだちをかけ、付け合せに金時芋。まさに徳島づくしですね。揚げ物は若鮎のてんぷら、これも楽しみのひとつ、ほろ苦い味わいが実にいい。あと野菜シートという格子状のパリッとしたものがあるのだが、これも金時芋かな。料理の合間にこうした食感も楽しいです。


椀盛


焼物


揚物


お酒がなくなった。次は鯛のあら煮なので、ここはしっかり鳴門金時の芋焼酎で行こう。ロックと注文したのに水割りが来たのかと思う量だが、ロックでした。さあて、あら煮だな。これは戦い甲斐があるぞ。濃いめの味付けに負けない鯛の身、これを芋焼酎とともにじっくり味わう。いろんなところに身が付いているので食べ応えは十分。たっぷりあったお酒もいい感じになくなっていくぞ。締めのごはんは鯛の釜飯。おこげのところが香ばしいし、鯛の身をしっかり混ぜて食べるといい風味だし、おいしいねえ。デザートには桜餅、ちょっと想像と違うのが出てきたがもちっとした食感が美味でした。


鯛のあら煮


鯛釜飯


桜餅


あー、美味しかった。部屋に戻り、あとはゆっくり過ごしましょう。