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2011年12月10日、今日は日本各地で皆既月食が観測できる。たまたま東京にいたのだが、こちらの方が大阪よりも天気が良く、東京駅前でも星が見えるほどのクリアな晴天。そんな中、ひとしきり飲んだ後に月食を楽しむ。見始めた頃は三日月のようになっていた月が、次第に地球の影に覆われていき、ほんの僅かの光を残すのみになった。日食とは違い、月は自分で光らないので最後はフェードアウトするように完全に影に入った。すると、赤くぼんやりとした月が漆黒の夜空に浮かぶという幻想的な世界となった。
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翌12月11日、今日もすばらしい晴天が広がっている。東京にはしょっちゅう来ているが、仕事がらみなのでゆっくりしたことが久しく無い。こんなにいい天気だし、今日は東京をゆっくりと散策しましょう。朝ごはんにはナチュラルローソンで買ったギッフェリ。スイスではクロワッサンのことをギッフェリというらしく、中にあんこが入っているのが日本風かな。いい感じの香ばしい焼き色と、もっちりとした歯ごたえがおいしいです。多摩地区生産の東京牛乳とともに、朝の栄養補給はばっちりです。
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ギッフェリ
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10時前、ホテルをチェックアウト。まずは東京駅へと向かおう。茅場町のホテルから、東京駅までは歩いてちょうどいい距離。道も広くて歩きやすいしね。東京駅に到着し、ロッカーに荷物を預ける。さて、どこに行こうかな。駅の本屋さんで情報を集めたところ、実はまだちゃんと訪れたことの無い皇居と靖国神社へと行くことに決定。一日散歩するのにちょうどいい感じの距離かな。工事中の東京駅を抜け、丸の内側に出る。駅前には長い行列ができていたが、これはモーターショーへ行く人がシャトルバスを待っている列だそうな。丸の内のビル群を抜けると、広く開けたところにきたぞ。
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このあたりから皇居エリアだ。きれいな紅葉の道を進み、和田倉噴水公園に到着。少し離れたところにあるビル群と噴水がいい感じですね。ここから皇居前広場を見ると、たくさんの皇居ランナー達がマラソンの真っ最中。噂には聞いていたが、これがそうなのか。広場を渡り、桔梗門前へ。皇居参観に申し込めばここから入るらしい。日本人としては、一度参加してみたいな。桔梗門の近くには巽櫓があり、濠に映る姿がいい感じ。この櫓自体は再建されたものだが、江戸城だったころの雰囲気が味わえる。
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快晴と紅葉
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和田倉噴水公園
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皇居前広場
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たくさんの松
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桔梗門
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巽櫓
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ここから皇居散策を始める。意外と道は広くないので、皇居ランナーの邪魔にならないように歩きましょう。少し歩くと大手門に到着。ここは江戸城の正面玄関で、大名達が参勤交代のときにここから登城したところだという。どんな景色だったのかな。今では皇居東御苑の入口になっている。中に入ると三の丸尚蔵館や休憩所などがあり、その先には同心番所が。要するに守衛室ということかな。ここから少し坂を上がると城壁がある広場にでて、そこには長屋のような建物が。これは百人番所で、たくさんの同心が昼夜問わず警護のために常駐していたらしい。
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大手門
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皇居ランナー達
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立派な白鷺
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緑が多い
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同心番所
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百人番所
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中之門から入り、大番所前を通ってさらに坂道を登る。大名達もこの坂道を登ったのかな。城壁の間を抜けると広いところに出た。かつてこのあたりから巨大な江戸城の本丸があったんだろうなあ。今では芝生の広場になっている。この広場の周りにはたくさんの緑の区画があり、果樹園や茶畑、バラ園、竹林など四季折々の変化が楽しめるようになっている。桜もきれいだろうな。そんな中、是非見ておくべきは富士見櫓。この本丸地区で現存する唯一の櫓で、遺構の中では最も古いものと言われている。それにしても、この辺りから見える丸の内のビル群はなんだか不思議な景色だな。過去と現在が交差しているような、不思議な感覚になる。
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中之門跡
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大番所から坂を登る
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本丸大芝生
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富士見櫓
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茶畑
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この辺りが大奥跡
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天守台が見えてきた。かつてあった天守閣は1657年に火災によって焼失し、その後再建されることはなかったとのこと。石垣に登って見渡して見よう。この広場の手前あたりには大奥があったわけだ。映画やドラマなど、様々な場面でみる大奥、それがここにあったのですね。いろんなシーンが思い出されます・・・濠の外側を見ると、武道館の屋根が見える。あれがいわゆる大きな玉ねぎ、ですね。天守台の近くには桃華楽堂があり、これは香淳皇后の還暦をお祝いして建設された音楽堂とのこと。今はどんな風に使われているのかな?これで本丸エリアは一通りまわったことになる。では二の丸庭園へと向かいますか。
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天守台
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江戸城全図
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武道館が見える
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桃華楽堂
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汐見坂を下りる
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白鳥濠の眺め
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坂を下りるとちょっとした林があり、もう紅葉は終わりだけだが枯れた感じがいいかな。庭園に入るとまずは菖蒲田があり、今は何もない。でも5月くらいになれば、ここにいろんな菖蒲が咲き誇るのかな。そんな景色も見て見たいものです。その奥には池があり、今日は快晴で風もないので、池に映った紅葉がとてもきれいだ。庭園の脇に古民家のような建物があるが、これは吹上御苑にあった昔の茶屋を移転したもの。その隣には椰子の木がある。なんで?と思っていたら、このあたりは都道府県の木エリア。各県の代表的な木が植えられているのだ。大阪やイチョウ、奈良はスギでした。さて、二の丸エリアもこのくらいかな。おなかも減ってきたので、平川門から竹橋方面に出ましょうか。ちなみにここ平川門は、大奥の女中達が通用口として使っていたらしい。若き頃の春日局が、門限を遅れて門の前で一晩過ごしたとのこと。
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二の丸雑木林
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菖蒲田
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二の丸庭園
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諏訪の茶屋
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都道府県の木
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平川門
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13時をすぎ、お腹が減ってきた。竹橋の辺りに何かお店があるかと思ったが、日曜日ということで毎日新聞の周りも全滅。うーん、なにもないなあ。仕方が無いので散策を再開。北の丸公園の中には科学技術館があるが、確か小学生の時にいとこの家に遊びに行ったときに来た記憶がある。中は何にも覚えていないが、懐かしいぞ。しばらく歩くと武道館。今日は空手の大会があるようで、学生さんがたくさんいるぞ。武道館の前には巨大なイチョウがきれいに紅葉している。さて、田安門からでようか。
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北の丸公園
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田安門
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大きな玉ねぎ
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歩道橋を渡ると、靖国神社の参道入口。広い道の向こうに大きな鳥居があり、そこから紅葉したイチョウの並木道が見える。青空との対比がなんとも美しく、神社という独特な空気の中で神聖な気持ちになりますね。鳥居をくぐり、参道を行くと立派な銅像がある。これは近代日本軍の創設者で靖国神社の創建に尽力した大村益次郎の像だ。先へ進もう。第二鳥居の近くには売店や茶店があるので、ようやくここで昼ごはん。かなりの空腹なので天丼を頂きましょう。ちょっと衣多めだが東京風のおいしい天丼でした。ふう、ようやくエネルギー補給完了。第二鳥居をくぐり、大手水舎で手と口を清めて神門へ。
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靖国神社前
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第一鳥居(大鳥居)
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大村益次郎銅像
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第二鳥居
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天丼をいただく
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神門
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中門鳥居を越えると、いよいよ拝殿だ。政治的にはいろんな考え方があるようだが、そんなことは関係なくこれまでの日本を築いてきた先達を祀る場所として、戦地において志半ばで命を散らせた若者達を弔う場所として、日本人として戦い亡くなった東アジアの人々を慰める場所として、心を込めてお詣りをしたい。ここ靖国神社はその創建の目的として「国家のために一命を捧げられたこれら人々の霊を慰め、その事績を後世に伝える」とあるとのことなので、それはしっかりと意識しておきたい。
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中門鳥居
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拝殿
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遊就館
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拝殿から右手側にあるのが遊就館。戦争の遺品が数多く展示されている場所だ。今日は時間が無いので入館はできないが、ホールには零戦や大砲などが展示されている。大きな機関車があるが、これはタイとビルマの間に敷設された泰緬鉄道のもの。現在も一部の路線は残っているらしい。また次回、展示物はゆっくり見に来よう。建物の前には戦地で犠牲になった軍犬や軍馬の像がある。今では想像も出来ないような、過酷な現実があったことを考えさせられる。今の平和がそうした犠牲の上に成り立っていること、普段では意識できないことに思いをはせる。
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零戦
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泰緬鉄道
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大砲
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軍犬慰霊
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戦没馬慰霊
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神門から帰ろう
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靖国神社を出て、再び皇居方面へ。すぐに千鳥ヶ淵に出てきた。ここは桜の名所ですね。今はほとんど人通りも無いが、春はすごい人になるんだよね。戦没者苑をすぎ、内堀通りまで来た。濠に沿って歩くと、半蔵門に到着。皇族が出入りする際に主に使用される場所で、かつて江戸城を警備した服部半蔵にちなんでいる。この辺りからは道が下り坂になり、日比谷や霞ヶ関のビル群や、国会議事堂などが見える。皇居ランナーも走りやすい場所かな。傾き始めた太陽の光を受けた皇居の緑が美しい。濠の白鳥などを見ながら歩いていると、いよいよ桜田門に到着。ここはまさに、井伊直弼が暗殺された桜田門外の変の舞台。安政の大獄から続く歴史の大きなうねり、幕末から明治にむけての時代の流れ。その辺りの歴史はうろ覚えなので、こうした場所を訪れることで少しずつでもちゃんと理解していきたいものです。
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半蔵濠
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半蔵門
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桜田濠
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国会議事堂が見える
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桜田門
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凱旋濠
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桜田門から入るとそこは皇居外苑。と、ここで残念ながらデジカメ電池切れ。もう少し頑張って欲しかった・・・仕方がないのでここからは携帯で撮ろう。もうそんなに枚数は撮れないので厳選してね。ここで目にするのは、かの有名な二重橋。二連アーチのこの石橋が二重橋と思っていたが、実はこの石橋の奥にある鉄橋、これがかつて木造だったころに上下二段の二重だったことからその名残で二重橋と呼ばれているとのこと。知らなかったなあ。石橋の向こうに見えるのが伏見楼で、これは伏見城から移築されたとのこと。いろんな歴史があるものです。そろそろ暗くなってきたかな。外苑からは遠くにスカイツリーと東京タワーが同時に見える。でもスカイツリー側にはビルが建設中のようなので、近いうちに見えなくなるかも。今だけの景色ですね。
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二重橋と思っていた正門石橋
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昔は二段だった正門鉄橋
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皇居正門
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坂下門
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遠くにスカイツリー
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遠くに東京タワー
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峠の釜めし
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これにて皇居一周は終了。始めてじっくりとまわったが、いろんな歴史が感じられてなかなか楽しかった。次はいろんな季節も味わってみたいし、事前に申し込めば皇居の中も参観できるらしいので、一度訪れてみたいな。
新幹線での帰りは久しぶりの峠の釜めし。たまたま東京駅構内で売っていたので、懐かしいのでゲットしました。東京散歩、下町を中心にまだまだ行きたいところがある。来年のスカイツリー完成も楽しみだし、また是非ゆっくりと。
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