2004/5/6 Doolin
〜モハーの断崖は厳しさの中の絶景。ドライブを楽しんだ後、夜はパブでアイルランドを満喫。〜 ★通貨ユーロ(約132円)★

昨日かなり疲れたこともあり、ぐっすりと眠れた。今日も7時起床だ。このホテルはバスタブがあるので、昨日よりはゆったりとしたシャワータイム。それにしてもおなかがすいた。昨日は結局晩ごはん抜きだったので・・・朝ごはんへ行こう。このホテルはパンケーキやオムレツ、アイリッシュブレックファストなどの中から一つを選ぶことができる。今日もアイリッシュブレックファストにしよう。オレンジジュースを飲みながら待っていると、まずはパンが登場。トーストとスコーン、そしてソーダブレッドの3種類だ。ソーダブレッドからはほかほかと湯気がでているぞ。さっそく食べると、何ともいえない甘みがあり、しっかりした歯応えがあり、とてもおいしい。バターをつけるとなおおいしい。いいね。しばらくして、アイリッシュブレックファスト登場。お皿があつあつだ。まずはポテトをいただく。味の濃い、実においしいポテトだ。ソーセージもぱりっとしていてうまいし、ベーコンも脂の部分が甘くてうまい。さくっとしたトーストとともに、幸せなひとときだ。我々のほかには2組いた。昨日の夜に会ったおばさんもいて、無事にホテルに入れたことを喜んでくれた。静かな田舎町でのゆったりとした朝ごはん。いいね。満足です。


朝ごはんの場所


おいしいパン


絶品のアイリッシュブレックファスト


今のところはいい天気だ。今日はまず、モハーの断崖へと向かう。地図をみると単純なのだが、実際はかなりの坂道、山道、くぬくね道が続く。しかしこんな道でも、歩いている人や自転車の人がいる。寒いし風も強いし、いったいどこからどこへいくのだろうか。しばらくして、特に標識はないがどうみてもここだという駐車場を発見。たくさんの車や観光バスがとまっている。車をとめ、外にでると・・・寒い。そしてすごい風だ。少し進むと、そこには巨大な断崖が海からそびえ立っていた。すごい迫力だ。この強い風と波で長い年月をかけて削られたのだろうか、切り立った断崖がいくつも連なっている。それにしてもあまりに強い風で、写真を撮る手が安定しないほどだ。より全体を見るため、崖沿いの道を上がっていく。途中、一瞬風がやむときがあり、そのときは日差しが暖かい。でもそれ以外は冷たい強風に吹きさらしだ。道を上がるにつれて、しだいに全体が見渡せてくる。波打際の部分も見える。


さあ行こう


オブライアン塔


モハーの断崖全景


道を登り切ったところにはオブライアン塔がある。ここからは断崖と、登ってきた道の両方がみわたせる。雄大かつ厳しい景色だ。この季節だからまだしも、冬はいったいどんな厳しさがあるのだろうか。塔の回りは吹きさらしなのだが、緑の草が生えるちょっとした野原になっている。そこでフランス人の学生集団が、風と戯れて大騒ぎだ。いいねえ、若いって。これでそれだけ楽しめるなんて・・・冷たい風を浴び過ぎで、全身が冷たくなってきた。車に戻りましょう。崖沿いの道をおり、急いで車へと戻る。ふう、暖かい。風がないだけでこれほど暖かいとは。顔が冷たくなり、こわばった感じだ。さらに脳の中までもシャーベット状に凍ってしまったかのようだ。しばし車内で呆然と過ごす。しばらくして、ようやく顔の筋肉が動くようになってきた。そして次第に頭の中心がはっきりしてきた。いやいや、自然の驚異ですな。ほんとに冬はどうなるのだろうか・・・


風と戯れるフランス人


英語とゲール語


来た道を戻る


さて、この後どうしようか。ドゥーランの街が思いのほか田舎であるので、これからの半日を過ごすのはちょっともったいない。ということで地図を見る。するとここから南東方向、リムリックに向かう途中に、「ボンラッティ民族村」というのがあることがわかった。2時間あれば行けるだろう。どんなところかは分からないが、せっかくなので行ってみましょうか。ということで駐車場を出て(4E)、モハーの断崖に別れを告げる。ここからしばらくはずっと田舎道だ。でもそれなりにまっすぐな道が多いので、昨日の田舎道よりは走りやすいかな。Lahinchを抜け、Ennisに到着。ここからは幹線道路となるので、かなり速い。しばらくして、シャノン空港への分岐を通過。ここを越えるともうすぐだ。Bunrattyの出口があったので、とりあえず下りてみましょうか。



ボンラッティ城


そのまま行くと、すぐにお店やホテルが並んでいるエリアを発見。ここか?とあるお店の人に聞いてみたところ、ボンラッティ民族村はこのすぐ近くで、ここはその回りにあるショッピングエリアらしい。無事、到着しました。まずはこのお店を見てみましょうか。お店の名前はAvoca。後から分かったことだが、アイルランド国内にある雑貨の専門店のようだ。チョコレートやクッキー等のお菓子もいろいろとあるし、セーターやマフラー等の衣類もいろいろとある。アイルランドの西側にはアラン島という島があり、そこのセーターが有名なのだ。ちょうどセーターでいいのがあったので、買いましょう。なかなかいい買い物ができたかな。


もう2時、おなかが減ったな。近くにあるおみやげやさんの上がカフェになっているので、ごはんにしましょう。キャッシングして、お店に入る(120E)。ここで「本日のスープ」と「アイリッシュビーフシチュー」そして紅茶をオーダー(15.55E)。本日のスープは春玉ねぎのスープ。新玉ねぎかな。味はというと、ものすごく玉ねぎの甘み、風味の強いスープ。玉ねぎの芯の香りがそのままスープになったようだ。これは、玉ねぎの匂いが苦手な人には絶対食べられない味わい。我々は玉ねぎ好きなので、おいしくいただく。付け合わせのソーダブレッド、もちもちしてるんだかぽろぽろしてるんだか、微妙な食感なのだがこれがうまい。見た目ほど重くもないし。さて、つづいてはアイリッシュビーフシチュー。大量のマッシュポテトとともにいただくのだが、これがあっさりしていて軽い。アイルランドの食べ物全体にいえることだが、見た目はすごい量なのに実際は薄味で軽く、さらっと食べられてしまうのだ。このシチューもその通り、とてもおいしい。ちょうどいい感じで満腹となった。あとは紅茶。どこでのんでも、おいしいねえ。手のかかるものではないので、やはり水の違いであろうか。ごちそうさまでした。


春玉ねぎのスープ


アイリッシュビーフシチュー


お土産や兼カフェ


食後にお土産やさんを見る。もう一通り買っているので特に買うものはなかったが、こういうものをいろいろと見ているのは楽しい。時間はあっという間に過ぎ、4時になった。



ホテルの外観


実はまだ民族村は見ていないのだが、暗くならないうちに帰りたいし、何より買い物と昼ごはんで十分満足しました。戻りますか。来た道を戻るので、迷う心配はない。ハイウェイから一般道、そして田舎道を走る。途中、ガソリンを補給。セルフでも、もう大丈夫だ(19.07E)。昨日ほどではないが、今日も雨と晴れとの繰り返しだ。モハーの断崖を越え、ドゥーランの街が見えてきた。街へ下りる道では大雨となった。でもホテルにつくころには晴れ。全く訳の分からない天気だな。部屋に入り、ちょっと休憩しましょうか。


7時を過ぎた。そろそろパブにでも行きましょうか。少し距離があるので、車で行きましょう。この街には3軒のパブがあるらしいのだが、そのなかでも賞をとったこともあるという、O'Connor'sへ。パブの近くにもいくつかお店があるのだが、すべて閉まっているし、パブ自体もひっそりした感じ。でも人が次々と入っていくので、入りましょう。すると外からは全く想像できないほど、たくさんの人たちがパブでのひとときを楽しんでいた。ちょうどカウンターがあいたぞ。いつもの通り、ギネスを頼みましょう。ゆっくりと時間をかけて注がれたギネスが運ばれてきた(4.95E)。クリーミーな泡とくっきり分かれた黒いビール。さあ、乾杯だ・・・うまいぞ。昨日ギネスストアでのんだときよりも、もっとまろやかで香ばしい感じがする。なぜだろうか。どっちにしても、ギネスはゆっくりと味わえるのがいいね。晩ごはんもここで食べよう。昼が遅かったし、メインをひとりひと皿だとやっぱりちょっと多いので、前菜とメインをそれぞれ分けましょうか。ということでシーフードチャウダーとサーモンのグリルをオーダー(18.90E)。しばらくして出てきたものは、海の香りがたっぷりのチャウダーと、いかにも新鮮なサーモングリル。どちらもとてもおいしい。付け合わせのマッシュポテトや野菜もうまいし・・・そしていずれもギネスとあうのがいいね。ちょうどいい感じで満腹となった。でもまだまだ時間は早い。そういえば、昨日の今ごろはまだまだ田舎道を走っていたころね・・・


ギネスで乾杯!


シーフードチャウダー


サーモングリル



アイリッシュミスト&マーフィーズ


さて、ドリンクをお代わりしますか。アイリッシュミストというウイスキーと、マーフィーズという黒ビールをオーダー(7.30E)。アイリッシュミストはハーブやはちみつが入っているらしく、少し甘めで香りのあるお酒。なかなか飲みやすいね。マーフィーズはアイルランドの南西部でよく飲まれているらしい黒ビール。ギネスよりも、少し苦みがあるかな・・・とも思うがほとんど違いはないと思う。いずれにしても、ゆったりと飲めるのでいいね。9時半をまわったころ、後ろの席で楽器の音が聞こえた。ギターやバイオリン、アコーディオンなど、音合わせをしているようだ。



ただいま演奏中


しばらくすると、演奏が始まった。音楽はどうやらアイルランドの伝統音楽のようで、シンプルな中にもあたたかさのある音だ。パブの中にいる人が、次第にまわりに集まってくる。それにしても演奏している人たちは、いかにも地元の人、といった感じ。よく見ると、それぞれ飲みかけのグラスが置かれている。こうやってお酒を飲みながら、楽しく演奏するのがアイルランド流か。ここドゥーランにはあと2つのパブがあるらしいが、いずれも同じように演奏をし、たくさんの人が集まっているんだろうな。アイルランドの片田舎での、楽しいひとときでした。


外にでる。パブのにぎやかさが嘘のような、とても静かな街だ。だれもいない通りを車で帰る。今日は盛り沢山の一日だったな。おやすみなさい・・・